大貫隆

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大貫 隆(おおぬき たかし、1945年4月26日[1] - )は、日本宗教学者聖書学者。専攻は、新約聖書学・古代キリスト教文学研究東京大学名誉教授。日本宗教学会理事[2]。日本新約学会理事[3]。日本聖書学研究所所員[4]静岡県出身。

学歴[編集]

職歴[編集]

受賞歴[編集]

著作[編集]

  • 『世の光イエス ヨハネによる福音書-福音書のイエス・キリスト 4』講談社、1984年
  • 『福音書研究と文学社会学』岩波書店、1991年
  • 『神の国とエゴイズム イエスの笑いと自然観』教文館、1993年
  • 『隙間だらけの聖書 愛と想像力のことば』教文館、1993年
  • 『マルコによる福音書注解 1』日本基督教団・宣教委員会「“現代の宣教”のための聖書注解書」刊行委員会、1993年
  • 『福音書と伝記文学』岩波書店、1996年
  • 『終わりから今を生きる 姿勢としての終末論』教文館、1999年
  • 『グノーシスの神話』岩波書店、1999年/岩波人文書セレクション、2011年/講談社学術文庫、2014年
  • 『グノーシス考』岩波書店、2000年
  • 『ロゴスとソフィア ヨハネ福音書からグノーシスと初期教父への道』教文館、2001年
  • 『イエスという経験』岩波書店、2003年/岩波現代文庫、2014年
  • 『新約聖書ギリシア語入門』岩波書店、2004年
  • 『イエスの時』岩波書店、2006年。『イエスという経験』の姉妹編
  • 『グノーシス「妬み」の政治学』岩波書店、2008年
  • 『聖書の読み方』岩波新書、2010年
  • 『真理は「ガラクタ」の中に 自立する君へ』教文館、2015年
  • 『終末論の系譜』筑摩書房、2019年
  • 『ヨハネ福音書解釈の根本問題:ブルトマン学派とガダマーを読む』ヨベル、2022年

外国語著作[編集]

  • Gemeinde und Welt im Johannesevangelium. Ein Beitrag zur Frage nach der theologischen und pragmatischen Funktion des johanneischen "Dualismus", Neukirchen-Vluyn 1984
  • Gnosis und Stoa: Eine Untersuchung zum Apokryphon des Johannes, Göttingen/Freiburg (Schweiz), 1989
  • Sammelbericht als Kommunikation: Studien zur Erzählkunst der Evangelien, Neukirchen-Vluyn :Neukirchener Verlag, 1997
  • Heil und Erlösung: Studien zum Neuen Testament und zur Gnosis, Tübingen: Mohr Siebeck, 2004
  • Jesus. Geschichte und Gegenwart, Neukirchen-Vluyn 2006
  • Jesus' Time. The Image Network of the Historical Jesus, Foreword by Gerd Theissen, Blandford Forum, UK, 2009
  • Neid und Politik. Eine neue Lektüre des gnostischen Mythos, Göttingen 2011

編著[編集]

  • 『イエス研究史 古代から現代まで』日本基督教団出版局、1996年(佐藤研共編)
  • 『聖書の言語を超えて ソクラテス・イエス・グノーシス』岩波書店、1997年(宮本久雄山本巍共著)
  • 『グノーシス 陰の精神史』岩波書店、2001年(島薗進、高橋義人、村上揚一郎共編)
  • 『グノーシス 異端と近代』岩波書店、2001年(島薗進、高橋義人、村上揚一郎共編)
  • 『歴史を問う1-6』岩波書店、2001-2004年(上村忠男、月本昭男、二宮宏之、山本ひろ子共編)
  • 岩波キリスト教辞典』岩波書店、2002年(名取四郎、宮本久雄、百瀬文晃共編)
  • 『一神教文明からの問いかけ 東大駒場連続講義』講談社、2003年(宮本久雄共編)
  • 『新版 総説新約聖書』日本キリスト教団出版局、2003年(山内眞共編)
  • 『受難の意味 アブラハム・イエス・パウロ』東京大学出版会、2006年(宮本久雄、山本巍、山脇直司、岡部雄三共著)
  • 『一神教とは何か 公共哲学からの問い』東京大学出版会、2006年(黒住眞、金泰昌、宮本久雄共編)
  • 『イスカリオテのユダ』日本キリスト教団出版局、2007年(編著)
  • 『イエス・キリストの復活 現代のアンソロジー』日本キリスト教団出版局、2011年(編著)
  • 『新約聖書・ヘレニズム原典資料集』東京大学出版会、2013年(筒井賢治共編)

訳書[編集]

一次資料
  • 『ヨハネ文書』岩波書店、1995年(小林稔共訳)
  • 『ナグ・ハマディ文書 I-IV』岩波書店、1997-1998年(荒井献、小林稔、筒井賢治共編訳)
  • 『グノーシスの変容』岩波書店、2010年(荒井献共編訳)
研究書
  • E. ケーゼマン 『イエスの最後の意志:ヨハネ福音書とグノーシス主義』ヨルダン社、1978年(善野碩之助共訳)
  • ヨーゼフ・ブリンツラー『イエスの裁判』新教出版社、1988年(善野碩之助共訳)
  • L.ショットロフ、W.シュテーゲマン『ナザレのイエス 貧しい者の希望』日本基督教団出版局、1989年
  • 『ギリシア語新約聖書釈義事典I-III』教文館、1993-1995(荒井献、H.J.マルクス、川島貞男共監訳)
  • クルト・ルドルフ『グノーシス:古代末期の一宗教の本質と歴史』岩波書店、2001年(入江良平、筒井賢治共訳)
  • ブルース・マリーナ/リチャード・ロアボー『共観福音書の社会科学的注解』新教出版社、2001年(加藤隆共訳)
  • ミシェル・タルデュー『マニ教』白水社・文庫クセジュ、2002年(中野千恵美共訳)
  • G. タイセン『新約聖書 歴史・文学・宗教』教文館、2003年
  • フェルディナント・ハーン『新約聖書神学 I 上』日本キリスト教団出版局、2006年(大友陽子共訳)
  • ペーター・ミュラー『この男は何者なのか マルコ福音書のイエス 物語の語り手、宣教者、教師としてのマルコ』教文館、2007年
  • ゲルト・タイセン『原始キリスト教の心理学 初期キリスト教徒の体験と行動』新教出版社、2008年
  • フェルディナント・ハーン『新約聖書神学 II 上・下』日本キリスト教団出版局、2013-19年(田中健三共訳)
  • ハンス・ヨナス『グノーシスと古代末期の精神』全2部、ぷねうま舎、2015年

脚注[編集]

参考文献[編集]