大相撲令和7年11月場所
| 大相撲令和7年11月場所 | |
|---|---|
|
会場の福岡国際センター | |
| 基本情報 | |
| 会場 | 福岡国際センター |
| 番付発表 | 2025年10月27日 |
| 開催期間 | 2025年11月9日 - 11月23日(15日間) |
| 各段優勝・三賞 | |
| 幕内最高優勝 | 安青錦新大(12勝3敗) |
| 十両優勝 | 藤凌駕雅治(13勝2敗) |
| 幕下優勝 | 一意虎風(7戦全勝) |
| 三段目優勝 | 可貴秀太(7戦全勝) |
| 序二段優勝 | 竜鳳和真(7戦全勝) |
| 序ノ口優勝 | 豪正龍長平(7戦全勝) |
| 殊勲賞 | 安青錦新大 |
| 敢闘賞 |
霧島鐵力 一山本大生 |
| 技能賞 |
安青錦新大 義ノ富士直哉 |
| < 先場所 翌場所 > | |
大相撲令和7年11月場所(おおずもうれいわ7ねん11がつばしょ)は、2025年(令和7年)11月9日から11月23日までの15日間、日本の福岡県福岡市博多区の福岡国際センターで開催された大相撲の本場所である。
番付・星取表
[編集]※赤文字は優勝力士の成績。
幕内
[編集]| 東方 | 番付 | 西方 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 備考 | 成績 | 力士名 | 力士名 | 成績 | 備考 | |
| 11勝4敗 | 大の里 | 横綱 | 豊昇龍 | 12勝3敗 | 横綱大関 | |
| 8勝7敗 | 琴櫻 | 大関 | ||||
| 新関脇 優勝 殊勲賞 技能賞 |
12勝3敗 | 安青錦 | 関脇 | 王鵬 | 7勝8敗 | 再関脇 |
| 再小結 | 5勝10敗 | 隆の勝 | 小結 | 髙安 | 8勝7敗 | |
| 6勝9敗 | 伯桜鵬 | 前頭1 | 若隆景 | 7勝8敗 | ||
| 敢闘賞 | 11勝4敗 | 霧島 | 前頭2 | 若元春 | 8勝7敗 | |
| 4勝11敗 | 平戸海 | 前頭3 | 宇良 | 8勝7敗 | ||
| 7勝8敗 | 玉鷲 | 前頭4 | 欧勝馬 | 4勝11敗 | ||
| 技能賞 | 9勝6敗 | 義ノ富士 | 前頭5 | 正代 | 4勝11敗 | |
| 8勝7敗 | 熱海富士 | 前頭6 | 阿武剋 | 7勝8敗 | ||
| 8勝7敗 | 美ノ海 | 前頭7 | 阿炎 | 5勝10敗 | ||
| 敢闘賞 | 11勝4敗 | 一山本 | 前頭8 | 金峰山 | 7勝8敗 | |
| 6勝9敗 | 翠富士 | 前頭9 | 翔猿 | 6勝9敗 | ||
| 10勝5敗 | 大栄翔 | 前頭10 | 琴勝峰 | 7勝8敗 | ||
| 6勝9敗 | 獅司 | 前頭11 | 狼雅 | 8勝7敗 | ||
| 9勝6敗 | 藤ノ川 | 前頭12 | 友風 | 7勝8敗 | ||
| 9勝6敗 | 豪ノ山 | 前頭13 | 御嶽海 | 7勝8敗 | ||
| 7勝8敗 | 竜電 | 前頭14 | 時疾風 | 9勝6敗 | ||
| 再入幕 | 9勝6敗 | 錦富士 | 前頭15 | 湘南乃海 | 3勝12敗 | |
| 新入幕 | 7勝8敗 | 欧勝海 | 前頭16 | 佐田の海 | 4勝11敗 | |
| 再入幕 | 10勝5敗 | 千代翔馬 | 前頭17 | 朝紅龍 | 8勝7敗 | |
| 1勝5敗9休 | 明生 | 前頭18 | ||||
十両
[編集]| 東方 | 番付 | 西方 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 備考 | 成績 | 力士名 | 力士名 | 成績 | 備考 | |
| 2勝13敗 | 日翔志 | 十両1 | 藤青雲 | 8勝7敗 | ||
| 9勝6敗 | 琴栄峰 | 十両2 | 朝白龍 | 10勝5敗 | ||
| 0勝3敗12休 | 三田 | 十両3 | 大青山 | 9勝6敗 | ||
| 9勝6敗 | 輝 | 十両4 | 朝乃山 | 12勝3敗 | ||
| 11勝4敗 | 羽出山 | 十両5 | 栃大海 | 6勝9敗 | ||
| 7勝8敗 | 荒篤山 | 十両6 | 錦木 | 4勝11敗 | ||
| 8勝7敗 | 尊富士 | 十両7 | 白熊 | 9勝6敗 | ||
| 6勝9敗 | 嘉陽 | 十両8 | 風賢央 | 6勝9敗 | ||
| 5勝10敗 | 英乃海 | 十両9 | 西ノ龍 | 8勝7敗 | ||
| 4勝11敗 | 白鷹山 | 十両10 | 東白龍 | 7勝8敗 | ||
| 10勝5敗 | 玉正鳳 | 十両11 | 剣翔 | 7勝8敗 | ||
| 再十両 | 8勝7敗 | 北の若 | 十両12 | 朝翠龍 | 9勝6敗 | |
| 新十両 | 5勝10敗 | 日向丸 | 十両13 | 藤凌駕 | 13勝2敗 | 新十両 |
| 5勝7敗3休 | 紫雷 | 十両14 | 若ノ勝 | 8勝7敗 | 再十両 | |
優勝争い
[編集]中日、大の里は玉鷲に追い込まれるも、叩き込みで辛くも勝利、中日勝ち越し(幕内では3度目、横綱になってからは初)を決めた。1敗は新関脇・安青錦のみ。2敗で追うのは横綱・豊昇龍、平幕の義ノ富士、藤ノ川、時疾風、錦富士であった。
9日目には、2敗同士の対戦が組まれ、藤ノ川と時疾風の対戦は、時疾風が勝利。豊昇龍と義ノ富士の対戦は、送り投げで豊昇龍が勝利した。大の里と安青錦は共に星を伸ばした。
10日目、大の里はかちあげを義ノ富士に阻まれ、そのまま押し出しで敗れた。これにより全勝力士は不在となった。
豊昇龍と安青錦は白星を伸ばすが、2敗の時疾風は千代翔馬に敗れ後退。1敗の大の里、安青錦を2敗で豊昇龍のみが追う展開に変わった。
11日目、安青錦は義ノ富士の一気の押しに敗北。豊昇龍は王鵬を退けるも、大の里は、隆の勝の右喉輪に体を起こされ、そのまま引き落とされ、連敗した。これにより、2敗で両横綱と安青錦、3敗で義ノ富士、時疾風、錦富士が追う展開に変わった。
12日目、時疾風は熱海富士に土俵際まで追い込まれるも、下手投げで逆転勝利。錦富士は土俵際の突き落としで一山本に敗戦。義ノ富士は琴櫻をおっつけで攻めるも、琴櫻の叩きにより惜しくも敗戦した。
2敗勢、安青錦は欧勝馬を出し投げで攻め立て、浴びせ倒しで勝利。大の里は王鵬のおっつけ、喉輪を跳ね除け、左のおっつけで攻め立て寄り切りで勝利。豊昇龍は高安と対戦、もろ手突きから、張り手交じりの突き返しの末、押し出しで勝利した。
13日目、3敗で残る時疾風は義ノ富士と対戦し、敗戦。優勝争いから脱落した。
豊昇龍は大関・琴櫻と右四つがっぷりとなる相撲の末、寄り切りで勝利。2敗同士の直接対決となった大の里と安青錦の対戦は、安青錦がまわしを掴み、上手投げに出るも大の里の圧力により、土俵を割った。結果、寄り切りで大の里の辛勝。これにより、両横綱が2敗で並び、安青錦が3敗で追う形となった。
14日目、大の里は、前日の安青錦戦で左肩を脱臼した影響もあり、琴櫻に寄り切りで敗北。3敗に後退。さらに千秋楽を休場することとなった。結びの豊昇龍・安青錦戦は、安青錦のおっつけで、前まわしをとれなかった豊昇龍の引きに乗じ、安青錦が一気に押し出しで勝利した。
千秋楽、安青錦は琴櫻に勝利すれば、決定戦進出が確定。琴櫻に上手を許すも、喰いついての左からの内無双で勝利。決定戦、豊昇龍に突っ張りにも上体をあげなかった安青錦がいなしを残し、後ろについての送り投げで豊昇龍を破り、初優勝を決めた。
備考
[編集]- 東関脇の安青錦は、年6場所制となった1958年以降では最速となる、前相撲から所要13場所での関脇昇進となった。ウクライナ出身者としても初めての関脇昇進である[1]。
- 9月場所後の9月29日付で大嶽部屋を18代大嶽(元幕内・玉飛鳥)が継承し[2]、大嶽部屋所属力士は新師匠の下で臨む最初の本場所になる。
- この場所後に、16代白玉(元幕内・琴椿)と特等床山・床辰が停年を迎える予定。
- 場所前の11月1日、日本相撲協会は、元小結で当場所の番付で幕下に陥落していた遠藤の現役引退と年寄「北陣」襲名を発表した[3]。
- 横綱と関脇による優勝決定戦は、令和6年1月場所の照ノ富士対琴ノ若(現・琴櫻)以来のことである。関脇が横綱を破っての優勝は、平成11年7月場所で出島が曙を破って以来のことである。
- 玉鷲は、この場所8日目に幕内通算出場回数が1445回となり、魁皇の記録(1444回)を上回る歴代2位に到達した[4]。また、幕内勝利数は、通算702勝に到達し、貴乃花の701勝を上回る歴代10位となった。
- 横綱大の里はこの場所千秋楽を左肩鎖関節脱臼のため休場した。大の里の休場は初土俵以来初めて[5]。
- 大の里は、先場所14日目終了時点での年間最多勝受賞を確定させたが、今場所も星を伸ばし、最終的には71勝に到達。年間勝利数が70勝を超えるのは、2021年の照ノ富士以来のことである。また、2025年通して、全場所幕内で勝ち越した力士は大の里のみであった。
- 10月21日の高市内閣発足後で初の本場所であり、同内閣で日本史上初の女性内閣総理大臣となった高市早苗が内閣総理大臣杯を授与するために女人禁制を解禁して土俵に上がるのかが注目されたが、この場所の千秋楽(11月23日)は高市が外遊中であったため、高市の代理で内閣総理大臣補佐官の井上貴博が授与した[6][7]。
- 三賞は、殊勲賞を初優勝の安青錦(幕内優勝が条件であった)が、敢闘賞をいずれも平幕の霧島と一山本が受賞(どちらも千秋楽の勝利を条件とした受賞であった)。技能賞を安青錦と義ノ富士が受賞した[8]。
- 新十両の2人については、藤凌駕が13勝2敗で十両優勝を収めた一方、日向丸は5勝10敗と大きく負け越して明暗を分ける形となった。藤凌駕は中日勝ち越しを決めたが、新十両での中日勝ち越しは史上10人目のことである。
- 十両は、12日目終了時点で、1敗で藤凌駕がトップ。2敗はおらず、3敗で大青山、朝乃山、羽出山が追う展開であった。13日目、朝乃山、羽出山は3敗を守る一方、藤凌駕と大青山の直接対決は、投げの打ち合いの末、藤凌駕が勝利した。14日目、藤凌駕は朝乃山に左上手をとられ、寄り切りで敗戦し、2敗に後退。千秋楽、藤凌駕と羽出山の対戦次第では、最大3人の決定戦の可能性があったが、藤凌駕が押し倒しで勝利、藤凌駕の十両優勝が決定した。
- 当場所千秋楽、幕内対十両の取組が2番組まれたが、幕内対十両の取組が同じ日に複数番組まれるのは近年では珍しく、コロナ禍によって休場者が大量発生するという特殊事情があった2022年7月場所千秋楽に幕内対十両が4番組まれて以来のことであった。なお同場所には14日目にも幕内対十両が4番組まれており、同場所の前は2021年9月場所千秋楽(2番)まで遡る。
- 場所後の11月26日に日本相撲協会は臨時理事会と番付編成会議を開き、安青錦の大関昇進を決定した[9]。
- 当場所の引退力士としては、場所前に引退した前述の遠藤のほか、場所後の番付編成会議で最高位幕下以下の4人が発表された。その中には巨漢力士として話題になった朝日山部屋の錦丸(当場所序ノ口、最高位序二段)も含まれていた[10]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 「ウクライナ出身・安青錦が新関脇に最速昇進、所要13場所で小錦の記録抜く…九州場所番付発表」『読売新聞』2025年10月27日。2025年10月27日閲覧。
- ^ 「元横綱大鵬創設の大嶽部屋を継承した元幕内玉飛鳥・大嶽親方が決意のまわし姿 大鵬の孫・三役復帰確実な王鵬には「もっと強くなると思う」」『中日スポーツ』2025年10月6日。2025年10月27日閲覧。
- ^ “遠藤の引退発表 元小結、年寄「北陣」襲名―大相撲”. 時事通信 (2025年11月1日). 2025年11月1日閲覧。
- ^ 「玉鷲が大の里に惜敗 41歳の誕生日に横綱を苦しめる」『スポーツ報知』2025年11月16日。2025年11月23日閲覧。
- ^ 「横綱・大の里が千秋楽を休場、優勝争い中 対戦予定の豊昇龍は不戦勝」『朝日新聞』2025年11月23日。2025年11月23日閲覧。
- ^ 「高市早苗首相は土俵に上がらず、協会に連絡 内閣総理大臣杯は首相補佐官が授与 九州場所千秋楽」『日刊スポーツ』2025年11月22日。2025年11月23日閲覧。
- ^ 「首相補佐官が総理大臣杯授与 高市氏は南ア訪問中―大相撲九州場所」『時事ドットコム』2025年11月23日。2025年11月23日閲覧。
- ^ 『』。2025年11月23日閲覧。
- ^ 「新大関・安青錦が誕生 所要14場所スピード昇進「さらに上を目指す」」『朝日新聞』2025年11月26日。2025年11月26日閲覧。
- ^ 大相撲 4力士の引退を発表 体重226・9キロの人気超巨漢力士も【一覧】 デイリー 2025年11月26日