大崎耕土

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大崎耕土古川駅近郊、2017年1月)
Osaki tilled soil.jpg

大崎耕土(おおさきこうど、英:Osaki tilled soil)は、宮城県北部の大崎地方大崎市色麻町加美町涌谷町美里町)に広がる大崎平野農地を指す呼称で、自然環境共生した稲作を主体とする農業が行われており、ササニシキ栽培で知られる。

大崎耕土では鎌倉時代1264年文永元年)より始められた水資源管理システムが継承され、江戸時代には仙台藩により新田開発も行われ現在に至る。古くは「大崎浩蕩」「大崎広稲」と呼ばれていた[1]

大崎耕土を支えるのは江合川鳴瀬川および江合川を水源とする灌漑水路内川を中心に、化女沼ラムサール条約登録地の蕪栗沼といった湿地冬期湛水(地元では「ふゆみずたんぼ」と呼ぶ)といった環境になる。また、江合川水源の荒雄岳や鳴瀬川水源の薬莱山森林 なども間接的ながら含まれる認識である[2]

大崎耕土は国連食糧農業機関(FAO)による世界農業遺産2015年審査対象の候補として名乗り出たが、農林水産省による国内選定で落選。捲土重来を期し、新たに創設された日本農業遺産に申請し認定。2017年に世界農業遺産への登録も果たし、大崎市田尻地区では「農業遺産・無農薬ふゆみず田んぼのササニシキ"弐式"」をブランド米として売り出した[3]

なお、農業遺産としては「居久根(いぐね)」と呼ばれる屋敷林がある農家家屋景観なども含まれるが、その存続が危ぶまれている[4]

一方で、大崎耕土の一区画において福島第一原子力発電所事故汚染廃棄物を試験焼却が行われる計画があり、農業遺産には相応しくなく認定・登録の取り消しを訴える市民団体の存在もある[5]

脚注[編集]

関連項目[編集]