大宮北銀座

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北銀座(平和通り)
北銀座(北銀通り)

大宮北銀座(おおみやきたぎんざ)は、埼玉県さいたま市大宮区宮町4丁目にある、ソープランドを中心とした店舗型風俗店が集まる、いわゆる歓楽街である。通称キタギン

名称[編集]

昭和高度成長期に、大宮南銀座(ナンギン)が歓楽街として広く関東で有名になったことで、それに対応する形で、大宮駅北側の「大宮銀座通り」と、その奥にあった特殊浴場エリア、通称「北新地(平和通り)」を合わせて「北銀座(キタギン)」の通称で呼ばれていた時期もあった。平成に入り、特殊浴場エリアと一般商業店舗エリアの大宮銀座通りを明確に区別する為に、特殊浴場エリアのみを北銀座と呼びわけるようになっていった。

概要[編集]

大宮駅東口から北に伸びる大宮銀座通りと、埼玉県道2号さいたま春日部線の陸橋大栄橋を挟んで北側の地区が、「北銀座」と呼ばれる。

銀座通りから続く「平和通り」と、その東に平行して「北銀通り」がある。共に商店街を名乗っているが、特殊浴場エリア(風俗店街)の周辺以外にあまり店舗はなく、住宅地となっている。

大栄橋をくぐり、通りを北へ100メートルほど進んだ地点に、特殊浴場が固まっている区画がある。二つの通りと路地に囲まれた、一辺が100メートルほどの三角形の地区に、風俗店舗が密集して建ち並んでおり、周囲から浮き上がった風景となっている。

駐車場は平和通り沿いにあるが、道路が狭い上、周辺住宅地と駅を往来する歩行者も多い。一部の店舗はブロック塀に仕切られた小道に入り込むようにして入店できる。

大栄橋の下には警察への通報スイッチが設置されており、また陸橋の線路寄り真下に特殊浴場組合の入る事務所がある。一方、通りの入り口近くに専門学校大原学園があり、日中の入り口周辺は学生で賑わう。また、多くの歓楽街がそうであるように、北銀座周辺も歓楽街を囲むようにウィークリーマンションが数多く建つ。

大宮北銀座に限ったことではないが、ソープランドの料金総額については法律上35,000円以上を店頭に表示できないことになっているため、客が入浴料のみを総額料金と勘違いするトラブルもある。原則として、店は個室を女性に貸して、女性がそこで営業をするという形になっている。

歴史[編集]

江戸時代からの宿場町は、規模の差はあれ、売春街の面があり、埼玉県内の宿場町も例外ではなかった。明治の西洋的近代化の中で、政府は娼婦を廃止する「廃娼」を国策とし、埼玉県も廃娼宣言を行ったが、現実社会には受け入れられず、全国で売春は継続した。

埼玉県は1919年大正8年)に、各地の娼婦を集めて管理する集娼政策を実施し、大宮駅前の繁華街に隣接したこの地を「公娼」の新地に指定して、営業を認めた。

1928年昭和3年)、埼玉県は再度「廃娼県」を宣言する。各店舗はあからさまな遊郭を名乗れなくなり、「料理屋」として、実体は変わらない商売を続けた。「女性」のいる料理屋は、特に「達磨屋」と呼ばれた。

1945年(昭和20年)の敗戦後、GHQは売春廃止を日本政府に求め、特例地区(いわゆる赤線)以外の売春を非合法とした。大宮の新地も赤線地区とされ、店舗は「カフェー」を名乗って継続し、1950年代にも、約50軒の店舗と、180人の娼婦がいたという。

1958年(昭和33年)に売春防止法が施行され、新地は特殊浴場の営業指定区域とされ、現在に至る。

関連項目[編集]