大キレット

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大キレットを北穂高岳より撮影望む。
右奥の鋭鋒が槍ヶ岳。
1.南岳 2.南岳小屋 3.大キレット最低標高部(2748メートル) 4.長谷川ピーク 5.A沢のコル 6.飛騨泣き 7.北穂高小屋 8.北穂高岳

大キレット(だいキレット)は、長野県岐阜県境(飛騨山脈)の南岳北穂高岳の間にあるV字状に切れ込んだ岩稜帯である。この縦走ルートは痩せた岩稜が連続し、長谷川ピーク(2841メートル)や飛騨泣きといった難所が点在する。キレットとは漢字で「切戸」と書き、英語ドイツ語ではなく日本語である。

概要[編集]

近年、関係者の尽力により足場などの設置が施され、以前に比べて危険度は減少している。それでも毎年数名の死亡者と多数の負傷者が出ており、国内の一般登山ルートとしては、今なお最高難度のルートの1つである。上高地より穂高連峰・大キレットを越えて槍ヶ岳に至るルートはアルピニスト憧れのコースともいう[1]

大キレットの通過自体にも3〜4時間かかるが、両端にある北穂高岳、南岳に登るだけでも急登で1日かかることも、大キレットを困難なものにしている。有効なエスケープルートはないので、天候の悪化には注意を要する(A沢のコル(鞍部)より本谷を降りるルートが存在するが、バリエーションであり、むしろ難易度は高くなる)。「すれ違うことも難しい」という言われかたをすることがあるが、実際にはそこまでナイフリッジになっている場所ばかりということはなく、互いに融通すれば相互通行は可能である。

また、高校の山岳系の部活動などで行ってはいけないルートとして大キレットを指定している県もある。

その他[編集]

長谷川ピークの名称は、昭和時代に同所付近で滑落して救助された法政大学の学生に由来する。

飛騨側(西側)には樹木がほとんど生えていないが、信州側(東側)は低木があり多少なだらかな、滑落時の生存率は信州側のほうが高い。飛騨泣きも、飛騨側に滑落して死亡する者が多いことに由来する。

注釈[編集]

  1. ^ 槍・穂高縦走路(槍ヶ岳山荘グループ)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯36度18分38秒 東経137度38分58秒 / 北緯36.31056度 東経137.64944度 / 36.31056; 137.64944