大いなる驀進

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大いなる驀進」(おおいなるばくしん)は、日本の映画作品。製作は東映で、1960年11月に封切られた。監督関川秀雄。出演は三國連太郎ほか。

概要[編集]

この作品は国鉄の全面的協力の下で作られたため、実際に使用されていた車両を「さくら」(舞台になった夜行特急)に仕立ててロケが行われている。また、高架化3年前で地上時代末期の博多駅の様子も映し出されている。

長年、本作品は映像ソフト(ビデオテープおよびDVD)化されていなかったが、2012年11月21日にDVDが、東映の関連会社である東映ビデオから発売された。なお、東映チャンネルでは2007年10月、2009年4月12日に放送された。

内容[編集]

東京長崎行きの夜行特急「さくら」の中で発生したさまざまなトラブルや、「さくら」が途中で巻き込まれた自然災害、そしてそれらに立ち向かう国鉄職員の姿を描いたもの。

登場車両[編集]

前述の通り、実際に「さくら」に使われていた寝台車と食堂車を使ったロケ列車を仕立てて撮影を行った。
製作・上映当時は非電化区間の残っていた山陽本線の場面で登場。作中には実際に山陽本線で運用されていた1号機、35号機のほか、尾久機関区所属の19号機や平機関区所属の47号機などが映っている[1]
下関-門司間で牽引した[1]
いずれも製作・上映当時ほとんどの区間が非電化だった九州内の場面で登場[1]。なお、実際には九州内のうち、門司-博多ではC59形蒸気機関車が、博多-長崎ではC60形蒸気機関車が、それぞれ「さくら」を牽引していたが、ごく短期間、鹿児島機関区所属のC61形蒸気機関車が長崎本線でも使用されており、映画はその期間に撮影された。

撮影に関する逸話[編集]

日本食堂勤務の宇都宮照信によると、準ヒロイン役の中原ひとみがテーブル係の衣装で撮影のため「さくら」の食堂車に乗っていた際、乗り合わせた日本食堂の営業部長が本物の社員と間違えて「誰だ、あの派手な化粧をしているヤツは?ウチにあんな派手な化粧をする娘がいるのか!」と怒鳴ったことがあったという[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d 『大いなる驀進』 - 寝台特急「さくら」を牽引した、謎の「C62 129」 - 杉山淳一「読む鉄道、観る鉄道(31) 」マイナビニュース2013年4月28日
  2. ^ 宇都宮照信『食堂車乗務員物語』交通新聞社新書、2010年、p91。この話は宇都宮の先輩社員からの伝聞。当時の日本食堂では女性の食堂車乗務員に「口紅は濃く、その他は薄化粧に」するよう定めていた(同書p192 - 193)

関連項目[編集]

いずれも本作と同じ「さくら」が舞台の映画。
本作と同じ年に同じ映画会社が製作した国鉄が舞台の映画。さらに「監督が同一」「三國連太郎出演」といった共通点もあるが、内容には全く関連性はない。なお、監督を務めた関川の実兄は、国鉄で新幹線開発にも携わり、運転局長や北海道総局長などの要職を務めた関川行雄である。

外部リンク[編集]