夢見館の物語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
夢見館の物語
ジャンル バーチャルシネマ
対応機種 メガCD
開発元 システムサコム
発売元
プロデューサー デヴィッド・S・ストーン
ディレクター デヴィッド・プラスコン
音楽 野見祐二
美術 S.S.D.
シリーズ 夢見館の物語シリーズ
人数 1人
メディア CD-ROM
発売日
  • 日本 1993年12月10日 (1993-12-10)
  • アメリカ合衆国 1994年2月
  • ヨーロッパ 1994年
デバイス セガマウス対応
バックアップRAMカートリッジ対応
その他 型式:
  • 日本 G-6027
  • アメリカ合衆国 T-23015
  • ヨーロッパ 4430
テンプレートを表示

夢見館の物語』(ゆめみやかたのものがたり)は、システムサコムが開発し1993年12月10日にセガ(後のセガゲームス)が発売したメガCD用ゲームソフト。

アメリカ合衆国では『Mansion of Hidden Souls』(マンション・オブ・ヒドゥン・ソウルズ)、欧州では『Yumemi Mystery Mansion』(ユメミ・ミステリー・マンション)のタイトルで発売された。

セガ・ミュージック・ネットワークスによるPC向けのゲームソフト配信サービス「セガゲーム本舗」で、2004年6月1日30日にメガCDソフトのテスト配信として1ヶ月間無料提供された後、メガCDソフト配信第1弾として2004年12月1日から2006年9月30日まで提供された。

概要[ソースを編集]

当時セガが提唱していた、CD-ROMの特性を活かし動画を積極的に用いた新ジャンルのゲーム「バーチャルシネマ」の、『ナイトトラップ』(1992年)に続く第2弾。一般的なジャンル表記で言えばアドベンチャーゲームにあたる。

3次元的表示で表現された閉鎖された館の中を、ユーザーの操作である程度任意に動き回れるのが特徴で、全編が主人公視点での映像で展開される。それ以外の文字情報やアイコンの使用はごくわずかに留められている。

続編として、セガサターン用アドベンチャーゲームとして『真説・夢見館 扉の奥に誰かが…』(1994年)、および外伝的作品として『月花霧幻譚〜TORICO〜』(1996年)がある。

ストーリー[ソースを編集]

ある満月の夜、森の中で光るを見つけた幼い兄妹。妹は、その光る蝶を追って行ってしまう。兄が妹を追って森の奥へと進むと、昨日までは無かったはずの館へとたどり着く。扉を開け館に入った兄は、どこからか響く妹の声を聞く。そして、つい先程開いた扉は硬く閉ざされ、その館へと閉じ込められてしまう。

その森には、伝説があった。森の奥にあるの木には、怖い悪魔が住んでいるということ。そして、光る蝶を追っていった者は、自分も同じ蝶になってしまう、ということ…。

登場人物[ソースを編集]

登場人物の名前は全員不明。また、狩人以外は作中での呼称も存在しない。

少年
  • - 折笠愛
    主人公。光る蝶を追っていった妹を追い、見知らぬ館に迷い込む。妹を助け出し、一刻も早く館から出るのが目的。
少女
  • 声 - こおろぎさとみ
    主人公の妹。光る蝶を追って、館の中に入っていってしまう。
賭博師
  • 声 - 竹口安芸子
    館にいる蝶のうちの一人。ビリヤード台やトランプダーツなどが散在する部屋に住んでいる。初老程度かそれ以上の年齢と思しき女性で、主人公を「おチビちゃん」呼ばわりする。おせっかい焼きで、主人公に呆れながらも、事ある毎にヒントを提示してくれる。
画家
  • 声 - 松本保典
    館にいる蝶のうちの一人。青年と思しき男性。描きかけの絵画や画材が多数ある部屋に住んでいる。自ら望んで蝶の姿になり、現状にはそれなりに納得しているが、少なからず悔いてもいる様子がうかがえる。
淑女
  • 声 - こおろぎさとみ
    館にいる蝶のうちの一人。若年と思しき女性。少女趣味な調度品で統一された部屋に住んでいる。館での生活を満喫しているが、話し相手が居ない事に不満を感じている模様。
蒐集家
  • 声 - 有本欽隆
    蝶の標本や書物で満たされた部屋に住んでいる、老人かそれに近い年齢と思しき男性。蝶の美しさに一方ならぬ思い入れがあるようで、自身でもその姿を手に入れたことに、心の底から満足している。主人公に対しても蝶の美しさを説き、その姿になることを強く勧める。
ピアニスト
  • 声 - 折笠愛
    小さなステージに、ピアノなどの楽器や音叉が置かれた部屋に住んでいる。落ち着いた物腰などから、若年から中年の間と思しき女性。何かしらの理由で蝶になったものの、その事や蝶になる直前の出来事にかなりの後悔があるようで、主人公にも蝶になる前に館を出ることを強く勧める。
狩人
  • 声 - 堀内賢雄
    館の主。館を訪れた人間たちを蝶の姿にした張本人。

他機種版[ソースを編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 夢見館の物語
  • 日本 2004年12月1日 (2004-12-01)
Windows システムサコム セガ ダウンロード - -

スタッフ[ソースを編集]

  • コンピュータグラフィックス:S.S.D.
  • 音楽:野見祐二
  • 効果音:S.S.D.
  • ミュージック・エフェクト:野見祐二
  • ボーカル・レコーディング:AUDIO・タナカ
  • コーディネーター:小野木圭一、高林久弥
  • スーパーバイザー:デヴィッド・S・ストーン
  • ディレクター:デヴィッド・プラスコン

評価[ソースを編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
Electronic Gaming Monthly 7.6/10点[1]
ファミ通 32/40点[2]
(ゴールド殿堂)
メガドライブFAN 24.3/30点[3]
メガドライブ大全 肯定的[4]
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では8・7・8・9の合計32点(満40点)でゴールド殿堂入りを獲得[2]、レビュアーの意見としては「CGのデキが、現在の家庭用ゲーム機の水準で考えると出色のデキ」、「絵がキレイなだけのふつうのアドベンチャーゲームという印象」、「ありとあらゆることが、まるで自分が体験しているかのように感じる」、「館で繰り広げられるすべての現象が、遊ぶ者の心をとらえて離さない」などと評されている[5]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、24.3点(満30点)となっている[3]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.8 4.2 3.7 3.8 4.2 4.6 24.3
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「実写を取り込んだCDの粗さが、いかにも心象風景をほうふつさせる。夢と現実が溶け合う、幻想的な気分に浸れるのだ」、「シネパックの錆びた動画を、幻想的な雰囲気に美しくマッチさせた、これぞメガCDの奇跡」と評している[4]

関連書籍[ソースを編集]

脚注[ソースを編集]

[ヘルプ]
  1. ^ “Mansion of Hidden Souls Review”. Electronic Gaming Monthly (Ziff Davis) (57): 44. (April 1994). 
  2. ^ a b 夢見館の物語 まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月26日閲覧。
  3. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 886頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  4. ^ a b 「Chapter 02 1989年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』 太田出版2004年9月29日、198頁。ISBN 9784872338805
  5. ^ 「6月16日増刊号特別付録 クロスレビュー優良ソフトパーフェクトカタログ 上巻」、『ファミ通』、エンターブレイン2005年6月16日、 29頁。