外山滋比古

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外山 滋比古(とやま しげひこ、1923年11月3日 - )は、お茶の水女子大学名誉教授、日本英文学者言語学者評論家エッセイスト文学博士である。全日本家庭教育研究会元総裁。外山家は法海山龍護院妙光寺の旧檀家である。

活動[編集]

専門の英文学をはじめ、言語学修辞学教育論、意味論ジャーナリズム論など広範な分野を研究し多数の評論を発表した。長年、幼児・子供に対する“ことば”による情操教育・知育の重要性を提唱してきた。

『修辞的残像』、『近代読者論』で文学における読者方法論を説き、『シェイクスピア近代』で発展的実践を示した。また、従来否定的に扱われてきた異本の意義に着目し、その積極的機能を考察し「異本論」から「古典論」へと進展させた。その他、日本語に関する著書『日本語の論理』や俳句に関する著書『省略の文学』『俳句的』などの評論を多数発表した。国語教科書や各種入試問題の頻出著者としても有名。「今日に至るまで外国の土は踏んでい」ないという(朝日新聞2011年5月10日夕刊)。

略歴[編集]

著書[編集]

単著[編集]

  • 修辞的残像 読者の方法 垂水書房 1961 / 垂水叢書 / 増訂版 みすず書房 1979
  • 近代読者論 垂水書房 1964 / みすず書房 1994
  • 読者の世界 角川選書 1969
  • 葦のずいから 角川書店 1970
  • ことばの習俗 新しいコミュニケイション 三省堂新書 1971 / 三省堂選書
  • ホモ・メンティエンス みすず書房 1971
  • 外国語を考える ELEC出版部[エレック選書] 1972
  • 省略の文学 れんが書房 1973 / 中央公論社 1976 / 中公文庫 1979
  • 日本語の論理 中央公論社[中公叢書] 1973 / 中公文庫 1987
  • 伝達の美学 「受け手」の可能性 三省堂ブックス 1973
  • 女性の論理 中央公論社[中公叢書] 1974
  • エディターシップ みすず書房 1975 / 新装版あり
    • 改稿 新エディターシップ みすず書房 2009
  • 日本語の感覚 中央公論社[中公叢書] 1975 / 中公文庫 1992
  • 日常の言葉 みずうみ書房[みずうみ文庫] 1976
  • 日本語の個性 中央公論社[中公新書] 1976
  • 文学の方法 大修館 1976
  • シェイクスピアと近代 研究社出版 1977
  • 知的創造のヒント 講談社現代新書 1977 / ちくま学芸文庫 2008
  • 裏窓の風景 編集歳時記 英潮社出版 1977
    • 改題再編集 赤い風船 福武書店[福武文庫] 1986
  • かたりべ文化 冬樹社 1978
  • 中年閑居して… ライフワークの思想 日本経済新聞社 1978
  • ことばの作法 ダイヤモンド社 1978 / 三笠書房[知的生きかた文庫] 1987
    • 新編ことばの作法 心を伝える“ひと言”の知恵 PHP文庫 1996
  • 異本論 みすず書房 1978 - 著作目録あり/ ちくま文庫 2010
  • ことばの心 ダイヤモンド社 1979
  • 男の神話学 中央公論社 1979 / 中公文庫 1982
  • 親は子に何を教えるべきか これからの家庭教育法 PHP研究所 1979 / PHP文庫 1991
  • 日本の文章 北斗出版 1979 / 講談社学術文庫 1984
  • フィナーレの発想 わがライフワーク論 講談社 1979 / 講談社文庫 1982
  • ことわざの論理 東京書籍[東書選書] 1979 / 三笠書房[知的生きかた文庫]1988 / ちくま学芸文庫 2007
    • 新版 ことわざの論理 東京書籍 2010
  • 実のある話 北洋社 1979 / 旺文社文庫 1983
  • 母乳語・離乳語・ほめことば 家庭のことば教育 主婦の友社[Tomo選書] 1979
  • 現代にほんご草紙 PHP研究所 1980
  • ことばの姿 芸術新聞社 1980 / 増補新版 芸術新聞社
  • 外山滋比古の家庭教育処方箋 講談社 1980
  • ことばの四季 毎日新聞社 1980 / 中公文庫 1989
  • 読み書き話す 日本書籍 1980
  • メモと日記の方法 潮出版社 1980 / 潮文庫 1984
  • 聡明な女の話し方 ことばのエチケットから、おしゃれな会話まで 会話がぐんとうまくなる方法 主婦と生活社 1980
    • 改題 聡明な女は話がうまい 会話上手になるためのワン・ウィーク・レッスン PHP文庫 1992
    • 改題 聡明な女性の話し方 人前で恥をかかない会話のルールとエチケット(プラチナBOOKS) 主婦と生活社 2008
  • 女のライフワーク論 これからの生活設計のヒント 大和書房 1980
  • 日本語の素顔 中央公論社[中公新書] 1981
  • 話し方作法 こころの妙薬 実業之日本社[実日新書] 1981
    • 改題 心と心をつなぐ話し方 PHP文庫 1993
  • フェスティナ・レンテ(ゆっくり急げ) いそがば回れの生き方論 創知社 1981
    • 増訂改題 人生を愉しむ知的時間術 “いそがば回れ”の生き方論 PHP文庫 1996
  • 外国語の読みと創造 研究社出版 1981
  • 初めに言葉ありき 文化と言語教育 講談社[講談社ゼミナール選書] 1981
  • ことば春秋 毎日新聞社 1981
  • 読書の方法 未知を読む 講談社現代新書 1981
  • 美しい日本語 日常語はどうあるべきか 日本語シンポジウム1 共著 小学館 1982
  • 昨日は今日の昔 118のさりげない話 講談社 1982
  • 文章と表現 郵政省人事局要員訓練課編 通信事業教育振興会 1982
  • ことば散策 毎日新聞社 1982
  • 大人であることの面白さ PHP研究所 1982
  • 思考の整理学 筑摩書房[ちくまセミナー] 1983 / ちくま文庫 1986
  • 空気の教育 しつけのための七章 福武書店 1983 / 福武文庫 1989 / ちくま文庫 2011
  • 日本の修辞学 みすず書房 1983
  • ことばの力 毎日新聞社 1983 / 中公文庫 1990
  • 生活の編集 創知社 1983
  • 家庭という学校の先生 三修社 1983
  • 英語辞書の使いかた 岩波ジュニア新書 1983
  • 新・学問のすすめ アウトサイダーの世界 講談社学術文庫 1984
  • ことばに遊ぶ 毎日新聞社 1984
  • 子育ては言葉の教育から 幼児教育の秘訣・39章 PHP研究所 1984 / PHP文庫 1993
  • 子どもとことば はじめにことばありき チャイルド本社 1984
  • 現代人と言語 向学社[向学社現代教養選書] 1984 金田一春彦大野晋とのアンソロジー
  • 英語ことわざ集 岩波ジュニア新書 1984
  • あ・かっぷ・おぶ・てぃ 現代書林 1986
  • 文章を書く心 福武書店[福武文庫] 1986
    • 改題 文章を書くこころ 思いを上手に伝えるために PHP文庫 1995
  • 学校で出来ること出来ないこと 読売新聞社 1987 / PHP文庫 1994
  • ホレーショーの哲学 研究社出版 1987
  • 風の音 広済堂出版 1988 / 広済堂文庫 1990
  • ことばのある暮し 中央公論社[中公文庫] 1988
  • 文具百話 大橋彰版画 芸術新聞社 1988
  • スモールトーク 読売新聞社 1988
  • 思ったことを思い通りに書く技術 文章を知的におもしろく 青春出版社[プレイブックス] 1990
  • 山茶花はなぜサザンカか ことばの観察 朝日新聞社 1990
  • 同窓会の名簿 老いてなお愉快に生きる PHP研究所 1991
  • 英語の発想・日本語の発想 日本放送出版協会[NHKブックス] 1992
  • ことばと人間関係 「ひとこと」の重さを知っておきたい チクマ秀版社 1993 / 新装版
    • 改題 心を伝える「ひとこと」の作法 人間関係がうまくいく「ことば」の知恵 PHP文庫 2002
  • いま、家族に大切な60の話 やさしさを分かちあう心の作法 PHP研究所 1993
    • 増訂改題 家族に大切な60の話 夫婦の作法、親子の作法 PHP文庫 2000
  • 残照の風景 弥生書房 1995
  • 「ことば」は「こころ」 もっと「日本語」が上手になりたい人へ 講談社〈ニューハードカバー〉 1997
  • 文章を書くヒント 名文の秘訣から手紙の作法まで PHP文庫 1997
  • 右往左往しない「生きる知恵」 講談社1998
  • 俳句的 みすず書房 1998
  • ことわざのこころ チクマ秀版社[チクマの実学創書] 1999
  • ちょっとした勉強のコツ みくに出版 2000 / PHP文庫 2008
  • 自分史作法 チクマ秀版社 2000
  • 古典論 みすず書房 2001
  • お山の大将 みすず書房:大人の本棚 2002
  • わが子に伝える「絶対語感」 頭の良い子に育てる日本語の話し方 飛鳥新社 2003 / ゴマブックス[ゴマ文庫]2008
  • ユーモアのレッスン 中公新書 2003
  • 頭のよい子は「ことば」で育つ 海竜社 2004 / PHP文庫 2008
  • アイデアのレッスン 仕事、勉強、発想を豊かにする あさ出版 2004 / ちくま文庫 2010
  • 子どもを育てる絶対勉強力 幻冬舎 幻冬舎文庫 2004
  • 外山滋比古「少年記」 展望社 2004
  • あたまの目 人生の見かた みすず書房 2004
  • わが子に伝える「絶対語感」練習帳 飛鳥新社 2004
  • 「普通」で育つわが子の人間力 これだけ守れば大丈夫!育児の基本26 海竜社 2005
  • 大人の日本語 30歳からの「絶対語感」の磨き方 ビジネス社 2005
  • アテンション・プリーズ! 賢い子を育てる「耳ことば」 アートデイズ 2005
  • 老楽力 展望社 2006、新装版2012
  • 俳句の詩学 沖積舎 2006
  • 中年記 みすず書房 2007
  • 日本語の作法 日経BP社 2008 / 新潮文庫 2010
  • ことばの教養 中公文庫 2008 (『ことばのある暮し』『男の神話学』から再編集。)
  • 人に聞けない大人の言葉づかい 中経出版 2008
  • コンポジット氏四十年 展望社 2008
  • 忘却の力 創造の再発見 みすず書房 2008
  • 忘却の整理学 筑摩書房 2009
  • 自分の頭で考える 中央公論新社 2009、中公文庫 2013
  • 第四人称 みすず書房 2010
  • 「マイナス」のプラス 反常識の人生論 講談社 2010
  • 頭の旅 毎日新聞社 2010
  • 「人生二毛作」のすすめ―脳をいつまでも生き生きとさせる生活 飛鳥新社 2010
  • 裏窓の風景 展望社 2010
  • 省略の詩学 俳句のかたち 中公文庫 2010。『省略の文学』と『俳句の詩学』を改題再編し合本
  • 朝採りの思考 シンプルな目を育てる 講談社 2010
  • 文章力 かくチカラ 展望社 2010
  • ゆっくり急ぐ 毎日新聞社 2010
  • 「いつ死んでもいい」老い方 講談社 2011
  • 今昔有情 毎日新聞社 2011
  • 失敗の効用 みすず書房 2011
  • たくましい子が育つ親の習慣 海竜社 2011
  • 幼児教育でいちばん大切なこと 聞く力を育てる 筑摩書房、2012
  • 考えるとはどういうことか 集英社インターナショナル、2012
  • 「忘れる」力 潮出版社、2012 
  • 人間的 芸術新聞社 2012
  • 傷のあるリンゴ 東京書籍 2012
  • ことば点描 大修館書店 2012
  • 失敗談 東京書籍 2013
  • 20歳からの人生の考え方 海竜社 2013
  • 思考力 さくら舎 2013
  • エスカレーター人間 新思考の道 芸術新聞社 2013
  • 人生複線の思想 ひとつでは多すぎる みすず書房 2014
  • 茶ばなし 展望社 2014
  • 寸言力 本阿弥書店 2014
  • 乱読のセレンディピティ 思いがけないことを発見するための読書術 扶桑社 2014
  • 人に聞けない大人の言葉づかい 角川書店 2014
  • 国語は好きですか 大修館書店 2014
  • リンゴも人生もキズがあるほど甘くなる 幻冬舎 2014
  • 元気の源五体の散歩-「知」を支える頭と体の整え方 祥伝社 2014
  • 老いの整理学 扶桑社新書 2014
  • 聴覚思考 日本語をめぐる20章 中央公論新社 2014
  • 知的生活習慣 ちくま新書 2015

編著・共著[編集]

  • 人間の発見 全6巻 共編 三省堂 1974
  • 伝える さまざまなコミュニケーション 外山滋比古対談集 ダイヤル社 1980
  • ことばと教育 広い視点から 講談社[人間の教育を考える] 1981
  • 英語名句事典 共編 大修館書店 1984
  • 観光文化と「奥の細道松田義幸共編 誠文堂新光社 1986
  • 日本名句辞典 鈴木一雄共編 大修館書店 1988
  • 日本の名随筆 別巻 22 作品社 1992
  • 現代ことわざ辞典 ライオン社 1995
  • 佐々木邦 心の歴史 佐々木邦著 みすず書房[大人の本棚] 2002
  • ものの見方 思考の実技 外山滋比古 著 栗原裕 編 2010 
  • 頭脳の散歩 デジタル教科書はいらない 田中眞紀子 共著 2010

著作集[編集]

  • 『外山滋比古著作集』 全8巻 みすず書房 2002-2003
  • 第1巻『修辞的残像』2002
  • 第2巻『近代読者論』2002
  • 第3巻『異本と古典』2003
  • 第4巻『エディターシップ』2002
  • 第5巻『日本の言葉』2002
  • 第6巻『短詩型の文学』2003
  • 第7巻『シェイクスピア考』2002
  • 第8巻『風の音 エッセイ集』2002

翻訳[編集]