塩類集積
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塩類集積(えんるいしゅうせき)とは、耕作地の土壌表層に塩類が集積すること。土壌の塩類集積が進み、濃度障害により収穫量が低下、もしくは収穫できなくなる現象を塩害という。主に干拓地や乾燥地における開拓による、灌漑(かんがい)や水利用の変化が原因となる。深刻化した場合、地表面の所々に白い塩類の結晶が視認できるようになり、やがて植生に乏しい土漠となる。
分布[編集]
カザフスタンや中華人民共和国北東部、タイの一部など過剰な開拓や灌漑が行われたところに見られる。
古くはメソポタミア文明などでも発生し、それが文明を衰退に導いたと言われている。
雨水の流入の少ない施設栽培においても発生することがある。
メカニズム[編集]
化学肥料等の多肥や海水面上昇に伴う塩水くさびの遡上など、発生のメカニズムは多種多様であるが、一般的なものは灌漑用水に微量に含まれる塩分の蓄積や、毛細管現象による地層中の塩類の上昇によるものである。
対策[編集]
塩類集積が発生しやすい地域の特徴は、降水量が少ない平坦地で土壌が泥質土であることが多い[1]。これは、降雨による塩分希釈や、降雨による塩分洗い流しが期待できないことによる。こうした環境の改善は非常に難しいものであり、塩類集積が顕在化した後の事後対策は、多くの費用と時間が必要である。 対策の選択肢には、湛水による塩類除去、深耕、客土による塩類濃度の希釈、吸肥力の強い作物cleaning cropの栽培、圃場外への持ち出しなどがある。
予防[編集]
施肥診断や栄養診断によって必要以上の施肥をしないこと。全面全層施肥でなく局所施肥(深層施肥、溝施肥、側条施肥など)で肥料の利用率を高め、環境への影響(負荷)を小さくする。塩濃度の低い灌漑水を利用する、可能蒸発量に見合った量の灌漑強度を設定する。
出典[編集]
関連項目[編集]
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