垂直統合 (ビジネス用語)

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垂直統合(すいちょくとうごう)とは、ある企業(あるいは企業グループ)が、自社の製品サービスを市場に供給するためのサプライチェーンに沿って、付加価値の源泉となる工程を企業グループ内で連携して、時にはM&Aなどを通じて経営資源を補いながら特定事業ドメインの上流から下流までを統合して競争力を強めるビジネスモデルのことをいう。これに対してバリュー・チェーン上に定義される特定の工程で、それを提供する複数の企業グループが一体化することを水平分業という。

例えば自動車産業において、研究開発企業部品製造工場、そして販売を行う営業会社に至るまでの業務がグループ企業内で総合的に行われることや、石油小売業を営む企業が、調査や掘削、石油精製、輸送などの事業を統合していくことなどが、このビジネスモデルに該当するとされる。

日本の携帯電話業界では、SIMロックなどによって、回線提供者(通信事業者)と機器の結びつきは固定的となり、通信回線・端末・サービスが三位一体の垂直統合化が進んだ。この結果、それぞれのメーカーが独自開発のもとに製品展開を行ったため、ハードウェアの性能、サービスの内容、規格の標準化、価格などの面で国際的な競争に追従できず、俗にガラパゴス化が進んだといわれる。こうして通信回線を持たないアップルなどの大手スマートフォンメーカーの台頭によって産業構造が大幅に変化し、携帯電話の生産からの撤退が相次いだ。

関連項目[編集]

水平分業