土佐闘犬

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土佐闘犬
生後4ヶ月の土佐闘犬

土佐闘犬(とさとうけん)は、明治時代に入ってから、闘犬の盛んな四国土佐藩でその地の地犬(四国犬)に、イングリッシュ・マスティフ(Old English Mastiff)やブルドッグ(bulldog)、ブルテリア(bull terrier)、グレート・デーン(great dane)などを配し作られたの品種である。常に単に土佐犬(とさけん・とさいぬ)と呼ぶこともある。

特徴[編集]

毛色 
赤、黒、虎が基本色。以前は斑毛の犬もいたが今はほとんど見る事はない。緋赤が最上級の毛色とされる。
毛質 
短毛。
体格 
日本犬には他に類を見ない堂々たる筋肉質。頭は大きく、マズルはマスティフそのもの。皮膚は咬まれても大丈夫なように弛(たる)んでいる。長いたれ尾に、耳はたれ耳。稀に笹耳もいる。体重は30キロ台から100キロ超まで様々。闘犬の愛好団体によって異なる基準を持っているが、およそ55キロから上の犬を大型犬と呼んでいる。
使用用途 
闘犬、荷物引き、護衛犬、ペット。
性格 
闘犬用として作られた犬なので、闘争本能が強く成犬雄同士は近づけない方が良い。主人とその一家には従順である。
寿命 
10〜12年ほど。この種の最高記録はメスで18歳。
飼育上の注意 
家庭犬として飼う場合、闘犬種であると言う事をふまえてしっかりとした躾は必要。
  • 闘犬競技の成績により、横綱、大関などにランク分けされる。

危険犬種(特定犬)としての扱い[編集]

イギリスフランスドイツなどの国では、土佐闘犬などの闘犬を「危険犬種」としてペット飼育の規制対象に指定されていたり、飼育が可能な場合であっても、口輪の装着など厳重な管理が義務付けられていたりする。日本においては、飼主のずさんな管理による咬傷事故が絶えないが、特に規制はされておらず、一部自治体にて規制されているのみである(「特定犬」として後述)。なお、土佐闘犬の他に、秋田犬紀州犬ジャーマン・シェパードドーベルマングレートデンセントバーナードアメリカン・スタッフォードシャー・テリアアメリカン・ピット・ブル・テリア)を、人に危害を加えるおそれがあるとして「特定犬」に指定している自治体もある。

土佐闘犬による死傷事件[編集]

  • 2008年10月、大阪府にて放し飼いの土佐闘犬が小学生と郵便配達員を襲い、重傷を負わせる事件が発生。飼い主は重過失傷害容疑で逮捕された[1]
  • 2009年2月、愛知県稲沢市にて土佐闘犬が通行人や飼い犬を襲い、重傷を負わせる事件が発生。現場に駆けつけた警察官に軽傷を負わせ、拳銃で射殺された。また、警察官を襲った際、ミニパトカーの中にも侵入した。
  • 2014年2月、北海道にて放し飼いかつ未登録、狂犬病予防未注射の土佐闘犬2匹が女性を水死させる事件が発生。飼い主は救護もせずその場から逃走したため、重過失致死容疑で逮捕された[2][3]。同年7月、札幌地方裁判所苫小牧支部にて飼い主に懲役2年6月、罰金20万円の実刑判決が下された[4]

脚注[編集]

  1. ^ 【朝日】2014年10月27日付「土佐犬に襲われ男児らけが 重過失傷害容疑で飼い主逮捕」
  2. ^ 【毎日】2014年4月23日付「重過失致死:海岸で土佐犬放し女性水死 容疑で飼い主逮捕」
  3. ^ 【北海道新聞】2014年4月24日付「女性襲った土佐犬、容疑者、登録や狂犬病予防注射せず飼育 北海道・白老町」
  4. ^ 朝日新聞デジタル 2014年7月31日 土佐犬飼い主に懲役2年6カ月 北海道の女性水死事件

関連項目[編集]

外部リンク[編集]