国鉄ヨ6000形貨車

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国鉄ヨ6000形貨車
国鉄ヨ6568(ヨ6000形車掌車)
国鉄ヨ6568(ヨ6000形車掌車)
基本情報
製造所 東急車輛製造協三工業、他
製造年 1962年(昭和37年)
製造数 905両
消滅 1987年(昭和62年)
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 7,200 mm
全幅 2,640 mm
全高 3,621 mm
自重 8.8 t
換算両数 0.8
走り装置 二段リンク式
軸距 3,900 mm
最高速度 85 km/h
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国鉄ヨ6000形貨車(こくてつヨ6000がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した事業用貨車車掌車)である。

概要[編集]

当時、国鉄ローカル線の緩急車はワフ(有蓋緩急車)が使用されていたが、居住性が悪く不評だったためその改善を図るため、および慢性的な緩急車不足に対応するために1962年(昭和37年)から1969年(昭和44年)にかけて製造されたのが本形式である。

製造は、東急車輛製造協三工業汽車製造・鉄道車輌工業・日立製作所・若松車輌で905両(ヨ6000 - ヨ6870、ヨ6900 - ヨ6915、ヨ7900 - ヨ7917)が製造された。

構造[編集]

基本的には戦前製のヨ2000形からヨ5000形まで続いてきた窓4枚の車掌車スタイルが元になっているが、ヨ5000形に比べると車体が630mm、軸距が300mm短縮され、それに伴い窓数も3個となり、室内の執務用机や椅子、長椅子も3人分から2人分に減らされている。また、屋根も深いRのカンバス張り屋根を持ったヨ5000形に対し、ヨ6000形はゆるやかなRをもつ浅めの鋼板屋根となり、換気用ベンチレータも1個に減っている。なお、暖房用ストーブは当初石炭使用のダルマストーブであったが後に石油ストーブに改装された車両も多数存在し、識別のため妻面左右に白線が標記された。塗色はである。常備駅が定められ日本全国で活躍した。

走り装置はヨ5000形と同様の重ね板ばねを用いた二段リンク式軸箱支持となっており、軸距は短くなったものの、長く軟らかいばねを使用していることもあって、85km/hで走行可能である。

全長は7,200mm、全幅は2,640mm、全高は3,621mm、自重は8.8tで、換算両数は0.8であった。

区分[編集]

北海道用のヨ7904
6000番台 (ヨ6000 - ヨ6870)
ヨ5000形の後継形式として、1962年(昭和37年)から1969年(昭和44年)にかけて871両が製造された。
6900番台 (ヨ6900 - ヨ6915)
ヨ6000形のうち、北海道向けに製作された車両であり、窓が二重窓で、床が塩化ビニルになる等の耐寒対策が施されているため番号が区分され、6900番台とされた。
7900番台 (ヨ7900 - ヨ7917)
北海道向け耐寒構造のヨ6000形で、1965年(昭和40年)以降に製造された車両は、緩衝性能向上のため、連結器緩衝装置が従来のゴム式から油圧式HD6Dに変更されていることから番号が7900番台に区分された。18両製造。

運用と保存車[編集]

保見駅のヨ6745

本形式は、国鉄の新型主力車掌車として全国で使用されたが、1986年(昭和61年)に貨物列車の車掌乗務が廃止されて本来の用途がなくなると余剰になり、JRに継承されることもなく1987年(昭和62年)に形式消滅した。現在、以下の各所で保存されている。

譲渡[編集]

本形式2両が1992年(平成4年)、長良川鉄道トロッコ列車用として譲渡され、ながら5形客車5001(しろとり)、5002(みのし)となったが、2005年(平成17年)に廃車されている。

参考文献[編集]

  • 鉄道公報
  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目[編集]