四度加行

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四度加行(しどけぎょう)は、日本密教において、修行者が阿闍梨となるための伝法灌頂を授かるに先立って修習される四段階の加行(けぎょう, 梵語:prayoga)の総称。 真言宗天台宗それぞれの内部の流派により、順序や内容の細部に相違があるが、以下の四段階からなる。

  1. 十八道法
  2. 金剛界法
  3. 胎蔵界法
  4. 護摩の法

概要[編集]

密教僧としての資格である阿闍梨となるために必須の行となっている。 「十八道」「金剛界法」「胎蔵界法」「護摩法」の4段階に共通する作法を「四度立て」または、「十八道立て」と呼ぶ。

日本最古の密教の次第書は宇多法皇(寛平法皇)の残した『小僧次第』(現存)であるが、『小僧次第』には「護摩法」は存在せず、「胎蔵界法」次第には直筆の甲本と乙本、写本の丙本とがあり、共に内容が異なるために「胎蔵界法」次第は寛平法皇の編集とみられている。古法と比較すると、現行の『四度次第』は各項目の見出しは同じだが内容は古法と全く異なるものとなっている。また『四威儀』も、「袈裟偈」に見るように江戸時代の戒律復興運動の時期に、真言宗の慈雲尊者や天台宗の豪潮律師、黄檗宗の隠元禅師らに代表されるような、禅密双修の中国密教による『禅の四威儀』から伝えられたものであり、寛平法皇の『小僧次第』に添えられている「切紙」が伝える密教の所作と真言で構成された『古法の四威儀』とは、やはり内容が異なっている。

参考文献[編集]

関連項目[編集]