嗜眠性脳炎

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嗜眠性脳炎
別称 エコノモ脳炎
原因 不明
頻度 不明

嗜眠性脳炎(しみんせいのうえん)は流行性脳炎の1つ[1]1917年コンスタンチン・フォン・エコノモ英語版によって報告された[2]ことから、エコノモ脳炎ともいう。

症状[編集]

発熱、喉の痛み、頭痛、無気力、複視、身体的精神的反応の遅延、睡眠の昼夜逆転、緊張病などの症状によって特徴づけられる[3][4]。後遺症として慢性的にパーキンソン症候群を示すことが多い。

原因[編集]

原因は分かっていない。ウイルスまたは細菌による感染症と関係のある自己免疫疾患だとする意見があり[3]、とりわけインフルエンザとの関連に着目されている[5]

治療[編集]

特異的な治療法は存在せず対症療法による。映画レナードの朝で描かれたように、L-DOPAの投与によって慢性期の患者が劇的でしかし一過的な改善を示すことが知られている。

歴史[編集]

1915年から1920年代にかけて世界中で流行したが、ヨーロッパでは16世紀以降に何回かの流行があったと考えられている[6]

参考文献[編集]

  1. ^ "Encephalitis lethargica" - ドーランド医学辞典
  2. ^ von Economo, K. (May 10, 1917). “Die Encephalitis lethargica.” (ドイツ語). Wiener klinische Wochenschrift (Leipzig and Vienna: Franz Deuticke) 30: 581–585. 
  3. ^ a b Dale et al. (2004). “Encephalitis Lethargica Syndrome: 20 New Cases and Evidence of Basal Ganglia Autoimmunity”. Brain 127 (1): 21–33. doi:10.1093/brain/awh008. PMID 14570817. 
  4. ^ Koch, Christof (March–April 2016). “Sleep without End”. Scientific American Mind 27 (2): 22–25. doi:10.1038/scientificamericanmind0316-22. 
  5. ^ McCall et al. (2008). “The Relationship Between Encephalitis Lethargica and Influenza: A Critical Analysis”. J. Neurovirol. 14 (3, May): 177–185. doi:10.1080/13550280801995445. PMC 2778472. PMID 18569452. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2778472/. 
  6. ^ Hoffman & Vilensky (2017). “Encephalitis lethargica: 100 years after the epidemic”. Brain 140 (8): 2246-2251. doi:10.1093/brain/awx177.