和 (シンガーソングライター)

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出生名 橘 いずみ(兼旧芸名)
別名 いずみ(旧芸名)
生誕 (1968-12-11) 1968年12月11日(55歳)
出身地 日本の旗 日本 兵庫県神戸市
学歴 兵庫県立猪名川高等学校卒業
ジャンル J-POP
職業 シンガーソングライター
担当楽器 ボーカル
アコースティック・ギター
ブルース・ハープ
ライアー
活動期間 1992年 - 現在
レーベル Sony Records1992年 - 1997年
ポリスター (2001年 - 2002年
JUST LUCK RECORDS (2007年)
ATOO Inc (2007年 - 2009年)
Family Tree(2011年 -2020年
LILA MUSIC(2021年 - 現在)
事務所 ルビー・スー
共同作業者 英雄(2005年 ‐ 2022年)
佐藤亙
門脇学
須藤晃(1992年 - 1997年)
公式サイト 和 -IZUMI- オフィシャルサイト
和 -IZUMI-
YouTube
チャンネル
活動期間 2015年 -
ジャンル 音楽
登録者数 約2.3千人
総再生回数 約38万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年4月24日時点。
テンプレートを表示

(いずみ、1968年12月11日 - )は、日本シンガーソングライター。旧芸名及び本名は橘 いずみ(たちばな いずみ、出生名)、 いずみ(さかき いずみ、婚姻当時の芸名及び本名)。

兵庫県神戸市出身。兵庫県立猪名川高等学校卒業、関西学院大学文学部史学東洋史学専攻中退。2005年に映画監督榊英雄と結婚。2女の母。ルビー・スー所属。株式会社ライラ代表取締役。

来歴[編集]

1992年須藤晃プロデュースでシングル「君なら大丈夫だよ」、並びに同名タイトルのアルバムでデビュー。1993年に発売された「失格」で一躍人気を高め、その後も「バニラ」「サルの歌」などのヒットを飛ばす。特に「永遠のパズル」はテレビドラマ『この愛に生きて』の主題歌に採用され自身最大のヒット作となる。当時はそのストイックなまでに自虐的な歌詞の内容、同じ須藤晃プロデュースであることなどから「女・尾崎豊」なる異名を取った事もあった[1]

1994年にはエッセー集『SWEETS』を上梓。

1995年1月13日には日本武道館でのライブを実施した。

1995年から1997年には一人芝居『真空パック症』、2003年にはミュージカルモンテ・クリスト伯』に出演した。

また作詞・作曲家としても、森進一鈴木紗理奈上戸彩などに歌詞や曲を提供している。

2004年、尾崎豊トリビュートアルバム『"BLUE" A TRIBUTE TO YUTAKA OZAKI』に「路上のルール」で参加。

2006年6月2日に自身のホームページ上にて、2005年12月11日、自身の誕生日に俳優映画監督英雄と入籍していたことを発表した。アーティスト名も「いずみ」と改めた。2007年11月5日に長女を[2]2011年11月5日に次女を出産[3]。偶然にも長女と次女は同じ誕生日となった。

韓国ドラマ『冬のソナタ』のテーマ曲の一部に、「26-Dec.11th, 1968」(アルバム『ごらん、あれがオリオン座だよ』)が使用されていたことから注目を集めたこともある。

NHKみんなのうた』2019年12月・2020年1月の放送曲に「うどんパン」が使用された[4]

2020年8月8日、それまで本名で活動していたアーティスト名義を「」(IZUMI)に再改名した[5]

2021年3月31日、株式会社ライラを設立し、代表取締役を務める[6]

2022年4月11日、夫であった榊英雄の性行為強要疑惑を受けて、榊と別居し、離婚に向けて協議中であることを明かす[7]。7月29日、自身のYouTube番組『和のお茶の子さいさい 第1回』にて、「名前も元の名前に戻りまして」と離婚が成立したことをほのめかす挨拶を行い、のちに、5月末に離婚が成立していたことが報じられた[8]

人物[編集]

  • 父親の転勤の都合で、兵庫県明石市・兵庫県宝塚市・兵庫県西宮市沖縄県大阪府高槻市・兵庫県川西市引越しをしている。
  • 高校時代に初めて組んだバンドは「開戦前夜」であるが、キーボード担当だった。「唄いたい」という思いから、5人組の女性バンド「ハイヒール」を結成しボーカルを担当する。
  • サインを書く時は「Be Honest.」と書き添えている。
  • 2000年3月に大型自動二輪車免許を取得している。新車でハーレーダビッドソンXLH883ハガー スポーツスターを購入。「1000cc越えに乗りたい」という思いから、1200ccにエンジンボアアップを施し、ハンドルやローダウンなどカスタマイズを施している。カラーは、購入当時のカタログには掲載されていないパールホワイトで「白い稲妻号」と愛称を付けていた。
  • 雑誌『HOT BIKE Japan』で、「だってわかんないんだもん。」という連載をしていたこともある。
  • UNICORN阿部義晴(ABEDON)の影響で、書道を始める。朝玄書道会の中島瞻風に師事し、九段を取得している。
  • 自身のオフィシャルサイトの日記で度々映画の感想を書いており、ジャッキー・チェンマニアと書いていたこともある。自身の楽曲『マーティ・マクフライ』には数多くの映画作品を思わせるフレーズがある。
  • ゲームマニアを公言していたこともあり、ゲームセンター通いや購入したゲームを度々日記に書いていた。セガのゲーム機ドリームキャストも購入している。プレイしていたシーマンが死んでしまったことを嘆く事もあった。自身の楽曲『銀河』ではゲームセンターを描写するフレーズや楽曲『かなしみさん』のイメージの説明に「クーロンズゲートの妖精」を持ち出すなどしている。
  • パソコンの使い始めからApple製品を愛用している。iBookを使用していた時は「ナガシマくん」という愛称を付けていたこともあった。
  • ブライアン・アダムスのファンであり、来日公演時の度に大阪や東京での公演を鑑賞し、2017年の来日公演時にも大阪公演、翌日の東京公演を鑑賞している。
  • 薬師丸ひろ子のファンでもあり、話題に上がるとモノマネをする事がある。
  • 再改名したアーティスト名に「」の字を選んだのは、平和の和、調和の和、まんまるの和といった、これからの自身を表現するのにぴったりだった一文字だという直感によるものである[5]

ディスコグラフィー[編集]

シングル[編集]

発売日 タイトル B面 規格品番
1st 1992年6月21日 君なら大丈夫だよ High School Band SRDL-3482
2nd 1992年11月21日 また かけるから 空色のカーテン SRDL-3577
3rd 1993年3月10日 失格 オールファイト SRDL-3620
4th 1993年9月22日 バニラ ハムレット SRDL-3711
5th 1993年11月21日 サルの歌 きまり SRDL-3779
6th 1994年4月25日 永遠のパズル ボタン SRDL-3832
7th 1994年7月21日 上海バンドネオン まにあうかもしれない SRDL-3889
8th 1994年11月21日 GOLD ONE PAIR SRDL-3949
9th 1995年2月22日 スパイシー・レッド イワン SRDL-3981
10th 1995年9月1日 真空パック嬢 ハヤリスタリ SRDL-4085
11th 1996年2月21日 アマリリス 泣きたい SRDL-4168
12th 1997年4月21日 WINDOW RADIO WAVE SRDL-4351

配信限定シングル[編集]

発売日 タイトル 規格品番 配信サイト 備考
1st 2016年5月13日 キッチン FTR-WD001 OTOTOY

iTunes Store

メ〜テレドラマ『まかない荘』主題歌

音楽配信サイトOTOTOYでは24bit/48kHzのハイレゾ配信

iTunes StoreではiTunes用マスタリング(非ハイレゾ)

2nd 2017年12月1日 HOME iTunes Store メ〜テレドラマ『まかない荘2』主題歌

instrumental Versionも同時配信

3rd 2019年12月11日 うどんパン ANTCD-33957 iTunes Store

その他

2019年12月~2020年1月NHK「みんなのうた」使用曲

moraレコチョクe-onkyo musicでは、ハイレゾ配信されている。

4th 2021年8月21日 NEW WORLD NEW DAY LILA-001 mora

その他

発売日当日は公式のみであったが、2021年9月4日に公式以外でもハイレゾも含めて配信されている。
5th 2022年3月23日 永遠のパズル/失格 MHXX03818B00Z mora

e-onkyo music Apple Music Spotify LINE MUSIC AWA

ソニー・ミュージックダイレクトによる配信限定企画「BESTタッグ」、通常とハイレゾ、ストリーミング同時配信
6th 2022年11月11日 とんとん栗きんとん レコチョク

その他

岐阜県中津川の栗を使ったお菓子、栗きんとんの歌

コラボレーション・シングル[編集]

発売日 タイトル カップリング 規格品番 備考
1st 2013年5月4日 MAMA DON'T CRY 生まれ来る子供たちのために SMDR-1305 篠原美也子いずみ・加藤いづみ名義。
母の日イベントとして開催されるコンサート「MAMA DON’T CRY」のテーマソング

オリジナル・アルバム[編集]

1stアルバムから7thアルバムまでは橘いずみ名義、8thアルバム以降はいずみ名義。また、2ndアルバムから7thアルバムまでCDだけでなく、MDも発売されていた。

発売日 タイトル 規格品番
1st 1992年6月21日 君なら大丈夫だよ SRCL-2423
2nd 1993年4月1日 どんなに打ちのめされても SRCL-2583
3rd 1994年1月12日 太陽が見てるから SRCL-2811
4th 1994年6月22日 こぼれおちるもの SRCL-2924
5th 1995年2月22日 十字架とコイン SRCL-3133
6th 1996年3月21日 ごらん、あれがオリオン座だよ SRCL-3479
7th 1997年5月21日 TOUGH SRCL-3939
8th 2007年4月25日 Family Tree RDCA-1006
9th 2011年7月18日 一瞬のまばたきみたいに消えてしまう僕らはきらめき FTR-CD001
10th 2014年7月26日 ほねのうずめ方 FTR-CD003
11th 2017年5月13日 SOUNDTRACKS FTR-CD006
12th 2023年6月21日 放浪癖の星屑 LILA-004

ミニ・アルバム[編集]

3枚共に橘いずみ名義。

発売日 タイトル 規格品番
1st 2001年9月27日 bellybutton PSCR-5994
2nd 2002年3月6日 SUPER SUNNY DAY PSCR-6031
3rd 2002年7月31日 深色 PSCR-6060

セルフカバー・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2013年7月27日 AG FTR-CD002

ライブ・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2009年4月4日 WONDERFUL LIFE CRS-002
2nd 2015年11月21日 SAGITTARIUS TURQUOISE FTR-CD005
3rd 2018年5月13日 25YEARS AROUND FTR-CD007

ベスト・アルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2002年6月19日 GOLDEN☆BEST 橘いずみ MHCL-132
2nd 2012年7月25日 GOLDEN☆BEST 橘いずみ+いずみ 20th Anniversary MHCL-2094-5

CD-BOX[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2019年3月8日 Izumi works from 1992-1997 〜Sony Music Years Complete Box〜 DQCL-3471-8

インストゥルメンタル・アンビエントCD[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2022年6月18日 When I meet you like a magic LILA-002
2nd 2022年11月25日 Around the Corner LILA-003

映像作品[編集]

発売日 タイトル 規格品番 備考
1st VHS・LD: 1994年12月1日
DVD: 2012年2月26日
灰とダイヤモンド IZUMI TACHIBANA CONCERT TOUR "SUNSHINE 1993〜1994" VHS: SRVM-422
LD: SRLM-422
DVD: DYBL-263
2nd 1995年11月22日 真空パック症 Vacuum Pack Syndrome ; IZUMI "26" TACHIBANA VHS: SRVM-487
LD: SRLM-487
3rd 1996年12月1日 真空パック症 Vacuum Pack Syndrome ; IZUMI "27" TACHIBANA VHS: SRVM-557
LD: SRLM-557
4th 1997年12月1日 真空パック症 Vacuum Pack Syndrome ; IZUMI "28" TACHIBANA VHS:SRVM-5606
LD:SRLM-5606
5th 2007年7月8日 2006 CRS-001
6th 2013年12月7日 真空パック症 Vacuum Pack Syndrome;Izumi"26〜28"Tachibana DYBL-468 1995年〜1997年に発売の真空パック症 "26""27""28"を1パッケージ3枚組としてDVD化
7th 2015年7月24日 Izumi Clips DQBL-554
8th 2018年5月13日 25YEARS AROUND FTR-DVD001

楽曲提供[編集]

※歌手名は50音順

アーティスト 作詞作曲 タイトル 備考
上戸彩 作詞 「涙の虹」 いずみ名義。上戸彩との共同作詞
小畑由香里 作曲 「BLUE FOX」
「LOVE CLOCK-恋の秒針」
橘いずみ名義
カラーボトル 作詞作曲 「太陽」 橘いずみ名義。カラーボトルのアルバム『生きる』収録。編曲は赤堀真之、カラーボトル
栗もえか 作曲 「明日には」 いずみ名義。作詞は雨宮かのん
JEHO 作詞作曲 「DOWN」 橘いずみ名義。作詞作曲ともJEHO、須藤晃との共同。コーラス参加
作曲 「心ここにあらず」
「電信柱」
橘いずみ名義
鈴木紗理奈 作詞 「ガム」 橘いずみ名義
高橋みなみ 作詞作曲 「わたしの証明」 いずみ名義。共作曲・佐藤亙。 高橋みなみのアルバム『愛してもいいですか?』(2016年10月12日)収録 [9]
寺島進 作詞作曲 「ROAD MOVIE」 いずみ名義。東映Vシネマ『流し屋鉄平』主題歌
中村 中 作詞作曲 「愛してる」 橘いずみ名義。中村 中のアルバム『ベター・ハーフ』収録。
MAKOTO 作曲 「窓」
「心のカガミ」
橘いずみ名義
masami 作詞作曲 「空が泣いている」 いずみ名義。共作曲・佐藤亙。映画『木屋町DARUMA』主題歌
作詞作曲 「青春」 いずみ名義。共作曲・佐藤亙。
MiNo 作詞 「Jewelry Box」 いずみ名義。MiNoと共作詞。映画『無花果の森』主題歌
作詞 「カナリア 〜無花果の森〜」
「幸せの花」
いずみ名義
フラワーカンパニーズ 作詞作曲 「失格」 橘いずみ名義。2013 Mix Ver.としてフラワーカンパニーズのアルバム『夜空の太陽』収録。編曲はフラワーカンパニーズ
森進一 作曲 「ライラ ライ」
「見上げれば光る星」
橘いずみ名義

主題歌・劇伴音楽[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

ストリーミング配信[編集]

ポッドキャスト[編集]

ラジオ[編集]

書籍[編集]

脚注[編集]

  1. ^ スポーツニッポン 1994年11月3日 23面 など
  2. ^ “榊英雄&榊いずみ夫妻に第1子女児”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2007年11月22日). オリジナルの2008年2月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080209035107/https://www.sponichi.co.jp/entertainment/special/2007tanjyo/KFullNormal20071122050.html 2022年10月11日閲覧。 
  3. ^ “榊いずみが第2子女児出産「この時代に生まれてくれたこと、心から感謝」”. eltha (oricon ME). (2011年11月7日). https://beauty.oricon.co.jp/news/2003467/full/ 2022年10月11日閲覧。 
  4. ^ “NHK「みんなのうた」にポルカドットスティングレイ、榊いずみ、Kitriが曲提供”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2019年10月4日). https://natalie.mu/music/news/350241 2019年12月2日閲覧。 
  5. ^ a b 和 -IZUMI- オフィシャルサイト”. 2021年4月10日閲覧。
  6. ^ 和 -IZUMI- [@sakakiizumi] (2021年3月31日). "本日3/31に、わたくし、和(榊いずみ)は新しい会社「株式会社ライラ」を立ち上げます。". X(旧Twitter)より2021年4月10日閲覧
  7. ^ “榊英雄の妻・和「離婚に向けて、別居、協議を進めております」 公式サイト更新”. サンスポ (産経デジタル). (2022年4月12日). https://www.sanspo.com/article/20220412-2CPORB5ENFNA3GBDTTBFVFES4U/ 2022年4月14日閲覧。 
  8. ^ “和が榊英雄監督と離婚 3月に性加害疑惑報道、5月末に成立 長女と次女の親権は和が持ち、12月ライブなど音楽活動まい進”. サンスポ (産経デジタル). (2022年10月11日). https://www.sanspo.com/article/20221011-3ILH7AMXGJOBFKNP5MBG4K2PW4/ 2022年10月11日閲覧。 
  9. ^ “高橋みなみソロ作にOKAMOTO'S、真島昌利、カーリー・レイ・ジェプセンら参加”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2016年8月26日). https://natalie.mu/music/news/199502 2016年8月26日閲覧。 
  10. ^ 小西真奈美主演『トマトのしずく』予告編が公開 “家族愛”描くヒューマンドラマ”. ORICON NEWS (2016年10月24日). 2019年2月20日閲覧。

外部リンク[編集]