吹上駅 (埼玉県)

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吹上駅
北口(2016年3月)
ふきあげ
Fukiage
北鴻巣 (3.0 km)
(2.3 km) 行田
地図
所在地 埼玉県鴻巣市吹上本町一丁目1-1
北緯36度6分11.65秒 東経139度27分11.41秒 / 北緯36.1032361度 東経139.4531694度 / 36.1032361; 139.4531694座標: 北緯36度6分11.65秒 東経139度27分11.41秒 / 北緯36.1032361度 東経139.4531694度 / 36.1032361; 139.4531694
所属事業者
所属路線 高崎線
キロ程 27.3 km(大宮起点)
東京から尾久経由で57.8 km
電報略号 フキ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
[JR 1]7,535人/日(降車客含まず)
-2022年-
開業年月日 1885年明治18年)3月1日[1][2]
備考
  1. ^ 貨物列車の発着は無く、休止状態。
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南口(2021年10月)

吹上駅(ふきあげえき)は、埼玉県鴻巣市吹上本町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)高崎線である。

上野駅発着系統と、新宿駅経由で東海道線に直通する湘南新宿ライン、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ラインが停車する。

歴史[編集]

停車場内の広告板(1912年)[4]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線(1番線)、島式ホーム1面2線(2・3番線)、計2面3線のホームと3番線の南口側に側線1線(レールは錆び、架線は電路設備更新時に撤去されていることから、現在[いつ?]は使用されていないようである)、1番線の北口側東京寄りに保守車両の基地・引き込み線1線を有する地上駅で、橋上駅舎を有している。

南口側東京寄りに隣接して「吹上変電所」が設置されており、駅ホームを饋電線・帰線が縦断している。

かつては直営駅だったが、現在は駅業務をJR東日本ステーションサービスに委託している業務委託駅となっている(2017年11月20日更新分のJR東日本ステーションサービスの事業エリアマップに当駅が含まれるようになった。具体的な時期は不明。管理駅は熊谷統括センター鴻巣駅)。多機能券売機[3]指定席券売機[3]自動改札機が設置され、各ホームにはATOS設備、エレベーターおよびエスカレータがある。2016年3月10日より、早朝は遠隔対応のため改札係員は不在となり、一部の自動券売機のみ稼働する[7]

構内には「NewDays KIOSK」吹上駅改札内店[注釈 1]が、北口ロータリー前には「NewDays」吹上店が併設されている。改札口前に立ち食いそば店(そば処中山道)が営業していたが、2016年4月1日をもって閉店した。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先 備考
1・2 高崎線 上り 大宮東京新宿横浜方面 2番線は一部列車
湘南新宿ライン
上野東京ライン
2・3 高崎線 下り 熊谷高崎前橋方面

(出典:JR東日本:駅構内図

  • 1番線は単式ホームであり、2・3番線が島式ホームで対面となっている。
  • 湘南新宿ラインの列車は大船駅から、上野東京ラインの列車は上野駅を経由して東京駅から、東海道線へ直通する。
  • 上下共用の待避線である2番線は、特急の通過待ちを行う列車が使用するが、使用頻度は年々減少しており、2023年3月改正ダイヤでは、定期旅客列車は上下それぞれ平日に1本ずつのみ通過待ち合わせを行う(これ以外にダイヤ乱れ時の臨時待ち合わせや、回送列車や臨時列車が入線して客扱い無く定期列車を先行させるのにも使用される)。
    • 待ち合わせの利用以外にも、2014年後半以降、湘南新宿ラインでダイヤ乱れが生じた場合に、朝夕夜間を中心に同籠原駅発着列車などが当駅 - 籠原駅間の運転を打ち切り、当駅2番線で折り返し運転を行って遅延回復を図ることがある(日中は鴻巣駅あるいは当駅経由熊谷駅折り返しが多い)。また、熊谷駅方面で不通となった場合[注釈 2]など、まれに上野口の列車においても当駅で折り返し運転する場合がある。なお、現在[いつ?]普通列車に使用されているE231系E233系電車(のみならず、すべての車両)では行き先表示に当駅が含まれていない(籠原または熊谷行きあるいは、行き先無しの「普通」のみ、いずれかの表示となり、車掌のアナウンスにて対応)。駅構内の発車案内LED・自動音声では案内可能。
  • 発車メロディには、鴻巣市出身のシンガーソングライター・美根ゆり香の曲である「HANDS - 大きな手から小さな手へ - 」が採用されている[8]

貨物取扱[編集]

側線とタイムズ駐車場の間の鉄格子の扉

JR貨物の駅は現在[いつ?]、臨時車扱貨物の取扱駅となっており、定期貨物列車の設定はない。

かつては、駅に隣接していた関東菱油(新日本石油系、旧・三菱石油系)吹上油槽所(現 タイムズ駐車場として営業していた時期もある更地、セブン-イレブン鴻巣南1丁目店、その近隣の新興住宅地、関東菱油子会社ダイヤ運輸の営業所がある一帯)への専用線があり、根岸駅から石油類が輸送されていたが[9]2002年平成14年)3月に廃止された。現在[いつ?]は、南端の側線と更地の間に残されている列車が通れる幅の大きさの鉄格子の扉が当時の面影を残している(鉄道設備は完全に撤去。また扉は施錠されている)。

利用状況[編集]

2022年度(令和4年度)の1日平均乗車人員7,535人である[JR 1]

JR東日本及び埼玉県統計年鑑によると、1990年度(平成2年度)以降の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1990年(平成02年) 11,089
1991年(平成03年) 11,527
1992年(平成04年) 11,469
1993年(平成05年) 11,499
1994年(平成06年) 11,494
1995年(平成07年) 11,365
1996年(平成08年) 11,335
1997年(平成09年) 10,943
1998年(平成10年) 10,673
1999年(平成11年) 10,412 [* 1]
2000年(平成12年) [JR 2]10,186 [* 2]
2001年(平成13年) [JR 3]10,028 [* 3]
2002年(平成14年) [JR 4]10,013 [* 4]
2003年(平成15年) [JR 5]10,027 [* 5]
2004年(平成16年) [JR 6]10,083 [* 6]
2005年(平成17年) [JR 7]10,173 [* 7]
2006年(平成18年) [JR 8]10,349 [* 8]
2007年(平成19年) [JR 9]10,257 [* 9]
2008年(平成20年) [JR 10]10,157 [* 10]
2009年(平成21年) [JR 11]9,854 [* 11]
2010年(平成22年) [JR 12]9,711 [* 12]
2011年(平成23年) [JR 13]9,528 [* 13]
2012年(平成24年) [JR 14]9,464 [* 14]
2013年(平成25年) [JR 15]9,450 [* 15]
2014年(平成26年) [JR 16]9,164 [* 16]
2015年(平成27年) [JR 17]9,232 [* 17]
2016年(平成28年) [JR 18]9,206 [* 18]
2017年(平成29年) [JR 19]9,146 [* 19]
2018年(平成30年) [JR 20]9,031 [* 20]
2019年(令和元年) [JR 21]8,899 [* 21]
2020年(令和02年) [JR 22]6,653
2021年(令和03年) [JR 23]7,046
2022年(令和04年) [JR 1]7,535

駅周辺[編集]

鴻巣市吹上地区(旧・北足立郡吹上町)の中心市街地に位置する。

北口[編集]

駅北口の駅前通りはそのまま行田市街地まで直結され、同方面へのバスが多数運行されており、行田市への玄関口の役割を果たしているほか、旧中山道吹上宿(間宿)跡・国道17号はこちら側であることから、古くからの市街地となっている。北口のロータリー整備と道路拡幅工事はしばらくの間滞っていたが、2010年に完了した。また、鴻巣市営駐輪場が2007年4月に運営を開始した。

南口[編集]

南口ロータリー

北口側と比べると新興住宅地が多いが、その一方で行政施設や大規模工場もあり、吹上地域・旧吹上町の中心地区となっている。

バス路線[編集]

以下に挙げる路線の他にスクールバス(南口のみ)・鴻巣市デマンド交通・送迎バス等の発着がある。また、以下の路線は全て朝日バス加須営業所による運行である。

北口発[編集]

1番のりば(朝日バス)
  • FK11:行田折返し場行
  • FK12:総合教育センター行
  • FK13:工業団地行
2番のりば(朝日バス)
3番のりば(フラワー号)

かつては、朝日バス一般路線の降車場を3番のりばで兼ねていたが、それぞれののりばで乗降両方実施するように変更されている。

南口発[編集]

鴻巣市フラワー号

隣の駅[編集]

東日本旅客鉄道(JR東日本)
高崎線
特別快速・快速「アーバン」
通過
普通
北鴻巣駅 - 吹上駅 - 行田駅

脚注[編集]

記事本文[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2017年2月14日までは「KIOSK」吹上1号店。スクラップアンドビルドにより2月23日開店
  2. ^ 当駅 - 熊谷駅での不通時のほか、熊谷駅 - 籠原駅間での長時間に及ぶ不通時に熊谷駅での折り返し能力の限界を超えた時など。

出典[編集]

  1. ^ a b c 『週刊 JR全駅・全車両基地』 12号 大宮駅・野辺山駅・川原湯温泉駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月28日、19頁。 
  2. ^ a b c d e f 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、447頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b c d 駅の情報(吹上駅):JR東日本”. 東日本旅客鉄道. 2023年9月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年9月25日閲覧。
  4. ^ 『目で見る上尾・桶川・北本・鴻巣の100年』郷土出版社、2002年12月16日、15頁。ISBN 978-4-876635955 
  5. ^ 『高鉄局、管内7駅にみどりの窓口新設』昭和61年12月24日日本経済新聞地方経済面北関東
  6. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '95年版』ジェー・アール・アール、1995年7月1日、187頁。ISBN 4-88283-116-3 
  7. ^ a b 一部時間帯のインターホン対応についてのお知らせ” (PDF). 東日本旅客鉄道高崎支社. 2020年4月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。
  8. ^ 電車の発車メロディーが変わりました[リンク切れ] - 鴻巣市公式サイト 2010年8月3日(2012年12月7日閲覧)
  9. ^ 『写真アルバム 上尾・桶川・北本・鴻巣・伊奈の昭和』いき出版、2017年10月19日、141頁。ISBN 978-4-86672-004-3 
  10. ^ 鴻巣市平成27年度工事発注見通し (PDF) - 日本工業経済新聞社(2015年4月8日、「No.15」を参照)
広報資料・プレスリリースなど一次資料[編集]
  1. ^ Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初)” (PDF). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月30日閲覧。

利用状況[編集]

  1. ^ 埼玉県統計年鑑 - 埼玉県
  2. ^ 統計こうのす - 鴻巣市
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
埼玉県統計年鑑

関連項目[編集]

外部リンク[編集]