名曲

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

名曲(めいきょく)とは、曲自体をあらゆる方法(歌う、ピアノ伴奏、その他の楽器など)で表す場合に人の心を揺さぶるような曲のことである。本来、クラシック音楽における、一度は聴いておきたい作品、教科書に載っている作品などを指していたが、「ジャズの名曲」や「演歌の名曲」など、娯楽音楽の分野でも用いられるようになっている。

クラシック音楽の名曲についても、何を持って名曲とするかは、時代、目的、選定者などによってかなり変わってくる。

1970年前後、ステレオが普及し始めた頃、数多く発売されたLPの「名曲全集」などでは、1枚目は必ずと言っていいほどヴィヴァルディの「四季」で、ヨーロッパの後期バロック音楽から印象派までにかぎられ、現代音楽は含まれていなかった。しかし現在では、中世ルネサンス期の作品から現代音楽まで含まれ、また、抒情歌と呼ばれる日本の唱歌歌曲童謡なども名曲として扱われるようになってきている。