名古屋市立女子短期大学

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名古屋市立女子短期大学
大学設置 1950年
創立 1947年
廃止 1997年
学校種別 公立
設置者 名古屋市
本部所在地 愛知県名古屋市千種区北千種二丁目1番10号
学部 経済科
被服科
生活科
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名古屋市立女子短期大学(なごやしりつじょしたんきだいがく、英語: Nagoya Municipal Women's College)は、かつて存在した日本の公立女子短期大学である。愛知県名古屋市に本部を置いた。1989年度まで英称をNagoya Municipal Women's Junior Collegeとしていた。

1996年に名古屋市の市立三大学が統合され、1997年3月31日に廃止された。名古屋市立大学人文社会学部および芸術工学部の前身の1つ[1]

概観[編集]

大学全体[編集]

太平洋戦争後に女子の高等教育充実を求める声を受けて設立された旧制女子専門学校を前身とする[1]学制改革に際して女子大学とする構想があったが、設置不認可により短期大学となった[1]

学科は経済科、被服科、生活科の3つであった[1]

沿革[編集]

略地図
1
中央高校
2
北陵中学校
3
名古屋市立大学北千種キャンパス

基礎データ[編集]

所在地[編集]

  • 愛知県名古屋市千種区北千種二丁目1番10号

教育および研究[編集]

組織[編集]

学科[編集]

  • 経済科
  • 生活科:「生活」・「栄養」の各コースがあった
  • 被服科

専攻科[編集]

  • なし

別科[編集]

  • なし

取得資格について[編集]

資格

  • 栄養士資格:生活科栄養コースにて設置されていた。

教職課程

  • 1988年度入学生までを対象に、中学校教諭二級免許状の課程が設けられていた[6]。設置されていた教科は以下のものとなっている。
    • 社会:経済科
    • 家庭
      • 生活科(生活コース・栄養コース)
      • 被服科
    • 保健
      • 生活科生活コース
      • 被服科
    • 職業:経済科
  • 当初は中学校教諭ほか高等学校教諭免許状の教職課程を併設[7]
    • 商業:経済科
    • 家庭・保健
      • 生活科(生活コース・栄養コース)
      • 被服科

附属機関[編集]

  • 生活文化研究センター:生活の科学化について総合的かつ学際的に研究を行うことをねらいに1989年に設置された。

学生生活[編集]

部活動・クラブ活動・サークル活動[編集]

スポーツ[編集]

  • 中部公立短期大学交歓競技会へ参加していた。

大学関係者と組織[編集]

大学関係者[編集]

歴代学長

出身者[編集]

施設[編集]

キャンパス内[編集]

  • 設備:図書館棟・講義管理棟・実験実習棟・体育館・福利厚生棟・クラブハウス・駐車場・運動場・テニスコートなどがあった。

キャンパス外[編集]

  • 長野県茅野市に「蓼名荘(りょうめいそう)」と称した野外教育施設があった。

[編集]

  • 名古屋市立女子短期大学には学生寮はなく、学生部から貸間またはアパートの斡旋があった。

対外関係[編集]

系列校[編集]

なお、卒業生の卒業証明書等の発行事務は名古屋市立大学に引き継がれた[8]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k 第Ⅰ章 前身校の歴史 3. 人文社会学部、芸術工芸学部、総合生命学部の前身校”. 名古屋市立大学 創立70周年記念誌. 名古屋市立大学. 2023年2月21日閲覧。
  2. ^ 「文部省告示第八十四号 名古屋市立女子專門学校設置開校認可」『官報』第6103号、印刷局、158頁、1947年5月22日。NDLJP:2962618/2 
  3. ^ 96年度版『全国学校総覧』57頁によると、閉学寸前の学生総数は、経済科で166、被服科で166、生活科で198となっている
  4. ^ 平成23年度『全国短期大学高等専門学校一覧』249頁
  5. ^ 97年度版『全国学校総覧』58頁によると、閉学寸前の学生総数は、経済科で85、被服科で84、生活科で93となっている
  6. ^ 1989年度用『全国短期大学受験案内』(晶文社)95頁には全学科に中学校教員免許の課程が設置されていたが、1990年度用の同書95頁には、その記述がない。
  7. ^ 教員養成課程認定大学短期大学一覧』(1955年)48頁より
  8. ^ 閉校となった名古屋市立の短期大学、専門学院”. 名古屋市立大学. 2023年2月21日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]