名創優品
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種類 | 株式会社 |
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市場情報 | NYSE: MNSO※ |
本社所在地 |
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本店所在地 |
104-0061![]() |
設立 | 2013年9月 |
業種 | 小売業 |
法人番号 |
3011001096858 ![]() |
事業内容 | 小売業 |
代表者 | 代表取締役 岸暁莉 |
外部リンク | http://www.miniso.jp/ |
特記事項:※ケイマン籍の持株会社が上場。 |
名創優品 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 名創優品 |
簡体字: | 名创优品 |
拼音: | Míngchuàng Yōupǐn |
日本語読み: | めいそうゆうひん |
英文: | MINISO |
名創優品(めいそうゆうひん、メイソウ)及びMINISOは、株式会社名創優品産業(めいそうゆうひんさんぎょう)が展開する、中華人民共和国を中心に世界各国で主に雑貨販売を行っている店舗のブランド名である。ミニソウは誤読。
キャッチコピーは、「今の生活が好き! だから、名創優品」「Love Life, Love MINISO」。
概要[編集]
各種商品の価格を低価格(主に中国では10元(日本円で160円程度)、日本では200円)に抑えて販売している、中国では郊外への出店が多いことから、日本製品への信頼を寄せる出稼ぎ労働者などの低所得層をターゲットにしたものと考えられている。
ロゴマークは、赤文字で「MINISO」と横書きされたタイプと、正方形に持ち手の付いたデザインのタイプがあり、後者はさらに「MINISO 名創優品」と表記されているものと「メイソウ」と表記されているものの2種類が存在する。ただし、日本では「メイソウ」タイプのロゴマークは商標登録されておらず、店頭看板では使用されていない。
株式会社名創優品産業の現在の本社は東京都中央区銀座に置かれている。過去には、商品のタグにより「渋谷区神社前(設立者によれば神宮前の誤り[1])」や「目黒区原町」を表示している場合があった。中国側の運営は株式会社葆揚(葆扬)が担っているとされる[2]。
かつては公式ウェブサイトに記載されていた日本語の文章がおかしいと日中のネットユーザーに揶揄され、日本に実店舗がないことなどを『とくダネ!』で批判されていたが[1]、名創優品が誤った日本語の記載等を謝罪し[2]、日本での実店舗進出とあわせて国内でのイメージ改善にも力を入れている。
沿革[編集]
2013年9月、日本で株式会社名創優品産業が設立登記され[3]、同月中国、広州市に1号店を開店した[4]。
設立者はデザイナーでもある三宅順也とされ[5]、2015年まで日本法人の代表取締役だった。文化服装学院を卒業し、デザイナーとしてイベントやポスターにも顔を出している。但し後述の通り三宅本人により実際の経営に三宅がかかわっていないことが話されている。後年になって、中国のファッション雑貨販売店「哎呀呀」の代表でもあった[1]葉国富が「グローバル共同創始者」として名を連ねるようになった。
2020年10月、ケイマン諸島に設立した持株会社・MINISO Group Holdingsがニューヨーク証券取引所に上場した[6]。
マーケティング[編集]
かつては店内の至る箇所に「100%日本品質・日本品牌(「日本ブランド」の意)」の掲示がされており、日本発であることや日本産であることを前面に押し出したマーケティングを行っていたが、実態と事実が乖離しているということで、これらの掲示は全て外された。
ただし南アメリカ諸国のように、日本企業と誤認して、日本ブランドとして信頼して利用する消費者は多い[7]。
設立者の三宅は日経ビジネスオンラインの取材に対して「メイソウは中国資本、経営も中国で行われていること」「(破綻した日本語について)商品をチェックしたことがないこと」を話している。なおウェブサイトでは、「80%以上の商品は日本、韓国、中国、シンガポール、マレーシア他の国で生産された」と記されている。
「ダイソーっぽくてユニクロ風味、それでいて無印良品」[8]と評されるように、メイソウのブランディングにはこの三社の影響が強く出ていると考えられている。
一方でノルウェー人のデザイナーを起用したり、「グローバルブランドアンバサダー」として王一博を起用するなど、「脱・日本ブランド」への動きも見られる。
店舗[編集]
ニューヨーク証券取引所への上場に際しSECに提出した目論見書によれば、2020年6月30日時点で80以上の国・地域に4222店舗を出店している。このうち中国国内に2533店舗を出店。また直営店は129店舗のみで、他はフランチャイズ契約に基づく出店である[9]。
日本では2014年に池袋へ「逆上陸」を果たした(2018年9月閉店[10])。当初は東京周辺の繁華街に小規模な店舗を展開していたが、2018年以降はこれらを縮小し、代わって郊外型ショッピングモールへの出店に力を入れている。
日本国内の店舗[編集]
- 高田馬場店
- イオンモール幕張新都心店[11]
- イオンモール津田沼店
- イオンモールいわき小名浜店[12]
- イオンモール名取店
- 閉店した店舗
- 池袋店
- 原宿店
- 渋谷店
- 川越店
北朝鮮進出問題[編集]
2017年春頃、名創優品の店舗が北朝鮮、平壌に開設されたことが明らかになった[3]。それに先立ち2017年1月には中国、丹東市(北朝鮮との国境にある都市)で、三宅順也、葉国富両名が朝鮮経済合作委員会の中国丹東事務所首席代表と支店開設に関する調印式を行ったことを自社のウェブサイトに掲載していた。(名目上とはいえ)日本企業が北朝鮮に支店を開設することは、国際連合安全保障理事会決議2321号に反することになり、実際に安保理の北朝鮮制裁委員会が調査を行ったことが明らかになっている[13]。
これらの報道の後、名創優品は北朝鮮の企業との代理店契約を破棄し[9]、2017年7月には平壌の店舗は店名を「進化」に改めて名創優品との関係を事実上解消した[14][15]。また名創優品のウェブサイトからは前掲の調印式の記事も削除された[13]。
脚注、出典[編集]
- ^ a b c 「山寨式」商法の勝利 謎の生活雑貨ストア「メイソウ」(日経ビジネスオンライン、2014年5月7日)
- ^ a b MINISO お客様、関係者の皆様へ
- ^ a b “衝撃!あの人気雑貨屋が平壌に出店していた”. 東洋経済オンライン (2017年6月20日). 2018年2月18日閲覧。
- ^ “大炎上「メイソウ」行ってみた、日本、中国から批判殺到のパクリ店。”. narinari.com (2014年4月26日). 2018年2月18日閲覧。
- ^ http://miniso.jp/getinfo.php?cid=222&top=1
- ^ “ユニクロと無印良品を模倣した中国「MINISO」が上場、600億円調達へ”. Forbes Japan (2020年10月15日). 2020年10月19日閲覧。
- ^ 【ヒットの地球儀】南米、雑貨店「メイソウ」急増/「日本ブランド」現地人信頼『日経産業新聞』2019年7月22日(グローバル面)。
- ^ 【メイソウ】中国の「偽ダイソー」「パクリ無印良品」と呼ばれる雑貨店『メイソウ(名創優品)』が日本旗艦店をオープンさせたので行ってみた(ロケットニュース24、2014年9月26日)
- ^ a b “Form DRS/A Miniso Group Holding Ltd Draft Registration Statement”. アメリカ証券取引委員会 (2020年9月11日). 2020年10月19日閲覧。
- ^ “【閉店】池袋西口の雑貨店「MINISO」9月24日閉店”. リビング東京web (2018年9月26日). 2019年6月17日閲覧。
- ^ “8月30日(木)、グランドモール3Fに MINISO がオープン!”. イオンモール幕張新都心 (2018年8月23日). 2018年9月19日閲覧。
- ^ “8/3(金)【MINISO】オープン”. イオンモールいわき小名浜 (2018年7月19日). 2018年8月6日閲覧。
- ^ a b “「東京に本社」の日用雑貨チェーン、平壌店オープンで国連調査 「ぜいたく品」抵触の恐れ…実質的には中国経営”. 『産経新聞』. (2018年2月6日) 2018年2月18日閲覧。
- ^ “平壌の「MINISO」が突如ブランドを変えていた”. 東洋経済オンライン (2017年8月30日). 2018年2月18日閲覧。
- ^ “平壌の元ミニソウが進化となり観光客もショッピングできるように”. コリアワールドタイムズ. (2019年1月1日) 2020年9月25日閲覧。