同調現象

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同調現象(どうちょうげんしょう)とは、社会心理学用語で、人々の意見がある方向のみに傾斜する事を指す。

概説[編集]

例えば、最近まで染髪は奇異なファッションとして忌避されていたにもかかわらず、流行し出すと一斉に茶色に染め始め、染めていない者に対してしつこく勧めるような現象が90年代の女性や若者の間に発生。現在は染髪が廃れ黒髪であるべきだと考える人々により他者に要求、ともすれば強要するような現象がネット上で見受けられるようになった。このような現象が同調現象に当たる。

同調現象が起きると、異論は歓迎されない。ただ、「みんな」の意見を補強する意見のみが歓迎される。そして、異論に対しては、論理で反論するのではなく、個人攻撃人身攻撃で反論され、沈黙を強制される(同調圧力)。

また、周囲を見回し、自分に異論があっても、他に異論がないようならば、異論の表明を控える(自己検閲)。これら2例は先に挙げたTwitterにおいてより顕著であると見られる。

そうして、「全会一致の幻想」が現れる。同調現象の結果の採決は、関係する「全員」が賛成あるいは反対していると信じられる。

さらに、自薦の用心棒が現れる。自薦の用心棒は、異論が現れないように、外部から情報を遮断する。あるいは、異論を述べそうな人物の影響力を削ぐ。

自分が同調を受け入れたら、今度は自分が他者に対する同調源となる(循環ダイナミクス)。

同調現象で、集団の結束を維持しようとするのである。

関連項目[編集]