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吉田郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福井県吉田郡の位置(緑:永平寺町 黄:明治期 薄緑:後に他郡から編入した区域)

吉田郡(よしだぐん)は、福井県越前国)の

人口18,313人、面積94.43km²、人口密度194人/km²。(2024年9月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

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1878年明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

  • 福井市の一部(概ね福井市街の北半および九頭竜川日野川以東かつ丸山町、北今泉町、河増町、印田町、曽万布町、荒木別所町、殿下町、河水町、大畑町、岡西谷町、次郎丸町、宮地町、花野谷町より北東)
  • 坂井市の一部(春江町江留下各町)
  • 永平寺町の大部分(鳴鹿山鹿を除く)

歴史

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近世以降の沿革

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寺前村、新保村、大和田村、北野上村、北野下村[2]、高柳村、経田村、重藤村、町屋村、大願寺村、幾久村、高木村、舟橋村、稲多村、八重巻村、古市村、下森田村、天池村、河合新保村、石盛村、河合寄安村、上野村、上森田村、河合鷲塚村、中角村、勝見村、六日市村、山室村、高屋村、上伏村、里別所村、地蔵堂村、西堀村、三屋村、土橋村、郡村、灯明寺村、舟橋新村、堀宮村、牧野島村、三郎丸村、東今泉村、北今泉村、下中村、上中村、重立村、間山村、原目村、岩野村、京善村、野中村、寺本村、●市野々村[3]、印内村、島村、猪谷村、宮重村、西野中村[4]、小畑村、堅達村、宮地村、大畑村、次郎丸村、西谷村、河水村、奥花谷村、寮村、印田村、上北野村、下北野村、志比堺村、松岡町[5]、中ノ郷村、泉田村、藤島村、林村、玄正島村、吉野境村、法寺岡村、諏訪間村、山村、東古市村、高橋村、谷口村、花谷村、轟村、飯島村、北島村、牧福島村、市右衛門島村、大野島村、清水村、中島村、浅見村、栗住波村、石上村、大月村、竹原村、市荒川村、吉峯村、栃原村、吉波村、上浄法寺村、下浄法寺村、上合月村、下合月村、末政村、兼定島村、渡り村、定正村、坂下村、新田三ヶ村、下吉野村、江留下村、二日市村、海老助村、黒丸村、河増村、上里村、栗森村、八島村、福万村、漆原村、安竹村、丸山村、開発村、殿下村、網戸瀬村、曽万布村、光明寺村、山王村、藤巻村、領家村(旧高旧領取調帳では福井藩領となっているが、幕末に旗本の本多大膳領(初代丸岡藩本多成重の二男本多重看の系譜)、明治維新での旗本領廃止により福井藩御預所、明治3年12月22日1871年2月11日)以降本保県管轄とする資料あり[1])、樋爪村(旧高旧領取調帳では福井藩領となっているが、廃藩置県時に丸岡藩領とする資料あり[1])、堂島村
  • 明治4年
  • 明治初年(1町137村)
    • 河合新保村の一部地域が分離独立して南河合新保村となる。
    • 市野々村の一部地域が分離独立して荒谷村・門前村となる。門前村は志比村に改称する。
    • 奥花谷村が改称して花野谷村となる。
    • 印内村が改称して上吉野村となる。
    • 渡り村が改称して渡新田村となる。
  • 明治6年(1873年1月14日 - 敦賀県の管轄となる。
  • 明治8年(1876年8月21日 - 第2次府県統合により石川県の管轄となる。
  • 明治11年(1878年12月17日 - 郡区町村編制法の石川県での施行により、行政区画としての吉田郡が発足。「足羽吉田郡役所」が足羽郡福井佐佳枝上町に設置され、同郡とともに管轄。
  • 明治14年(1881年2月7日 - 福井県(第2次)の管轄となる。
  • 明治17年(1883年) - 江留下村の所属郡が坂井郡に変更される。(1町136村)

町村制以降の沿革

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1.西藤島村 2.河合村 3.森田村 4.中藤島村 5.円山西村 6.円山東村 7.岡保村 8.東藤島村 9.松岡村 10.吉野村 11.五領ヶ島村 12.志比谷村 13.浄法寺村 14.上志比村 15.下志比村(紫:福井市 桃:永平寺町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足する。(15村で構成された)
    • 西藤島村 ← 牧野島村、重藤村、福万村、上里村、八島村、堀宮村、三郎丸村、西堀村、三屋村、地蔵堂村、里別所村、海老助村、上伏村、安竹村、土橋村、黒丸村、郡村、足羽郡田原下村、深谷村(現・福井市)
    • 河合村 ← 中角村、網戸瀬村、勝見村、六日市村、高屋村、二日市村、山室村、河合鷲塚村(現・福井市)
    • 森田村 ← 天池村、八重巻村、稲多村、古市村、下森田村、上森田村、石盛村、定正村、上野村、栗森村、河合寄安村、漆原村、河合新保村(現・福井市)
    • 中藤島村 ← 灯明寺村、舟橋新村、舟橋村、高木村、寺前村、高柳村、南河合新保村、新田三ヶ村(現・福井市)
    • 円山西村 ← 経田村、幾久村、町屋村、大願寺村、開発村、新保村、丸山村、足羽郡松本地方(現・福井市)
    • 円山東村 ← 河増村、東今泉村、北今泉村、下中村、足羽郡下四ツ居村、米松村、北四ツ居村、四ツ居渡村(現・福井市)
    • 岡保村 ← 堅達村、坂下村、寮村、殿下村、印田村、曽万布村、河水村、西谷村、大畑村、次郎丸村、宮地村、花野谷村、足羽郡合島村、荒木別所村、荒木村(現・福井市)
    • 東藤島村 ← 原目村、上中村、間山村、重立村、玄正島村、島橋村[6]、中ノ郷村、泉田村、北野上村、北野下村、大和田村、堂島村、藤島村、林村(現・福井市)
    • 松岡村(松岡町が単独村制。現・永平寺町)
    • 吉野村 ← 上吉野村、猪谷村、島村、宮重村、西野中村、小畑村、下吉野村、吉野堺村(現・永平寺町)
    • 五領ヶ島村 ← 渡新田村、末政村、下合月村、上合月村、兼定島村、領家村、樋爪村(現・永平寺町)
    • 志比谷村 ← 山村、諏訪間村、寺本村、京善村、市野々村、荒谷村、志比村(現・永平寺町)
    • 浄法寺村 ← 下浄法寺村、上浄法寺村、岩野村、吉波村、栃原村(現・永平寺町)
    • 上志比村 ← 北島村、野中村、浅見村、牧福島村、市右衛門島村、山王村、大月村、栗住波村、清水村、大野島村、中島村、石上村、竹原村、藤巻村、市荒川村、吉峯村(現・永平寺町)
    • 下志比村 ← 志比堺村、法寺岡村、東古市村、高橋村、谷口村、花谷村、光明寺村、飯島村、轟村(現・永平寺町)
    • 下北野村・上北野村が足羽郡和田村の一部となる。
  • 明治24年(1891年
    • 4月1日 - 郡制を施行する。郡役所は仮に旧・足羽吉田郡役所に設置。
    • 5月11日 - 郡役所の仮庁舎が福井市清川上町に設置される。
  • 明治27年(1894年4月23日 - 郡役所が円山西村松本地方に設置される。
  • 明治39年(1906年) - 岡保村の一部地域(増谷)が足羽郡酒生村に編入される。
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止される。郡役所は存続された。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止される。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和5年(1930年2月11日 - 松岡村が町制施行して松岡町となる。(1町14村)
  • 昭和10年(1935年4月3日 - 森田村が町制施行して森田町となる。(2町13村)
  • 昭和16年(1941年)4月1日 - 円山東村が福井市に編入。(2町12村)
  • 昭和17年(1942年5月5日 - 円山西村が福井市に編入。(2町11村)
  • 昭和23年(1948年6月1日 - 西藤島村の一部(田原下・牧の島)が福井市に編入。
  • 昭和26年(1951年3月30日 - 西藤島村が福井市に編入。(2町10村)
  • 昭和29年(1954年3月31日 - 志比谷村・下志比村・浄法寺村が合併して志比村が発足。(2町8村)
  • 昭和30年(1955年
    • 3月19日 - 中藤島村が福井市に編入。(2町7村)
    • 3月31日 - 松岡町・吉野村・五領ヶ島村が合併し、改めて松岡町が発足。(2町5村)
    • 4月30日 - 志比村の一部(志比堺)が松岡町に編入。
  • 昭和31年(1956年9月30日 - 東藤島村・岡保村が合併して藤岡村が発足。(2町4村)
  • 昭和32年(1957年5月1日 - 河合村が福井市に編入。(2町3村)
  • 昭和35年(1960年)4月1日 - 志比村が坂井郡丸岡町の一部(鳴鹿山鹿の大部分)を編入。
  • 昭和36年(1961年10月1日 - 藤岡村が福井市に編入。(2町2村)
  • 昭和37年(1962年9月1日 - 志比村が町制施行・改称して永平寺町となる。(3町1村)
  • 昭和42年(1967年7月30日 - 森田町が福井市に編入。(2町1村)
  • 平成18年(2006年2月13日 - 松岡町・永平寺町・上志比村が新設合併し、新たな永平寺町が発足[7]。(1町)

変遷表

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自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和29年 昭和30年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
松岡村 昭和5年2月11日
町制
松岡町 昭和30年3月31日
松岡町
平成18年2月13日
永平寺町
永平寺町
吉野村 吉野村 吉野村
五領ヶ島村 五領ヶ島村 五領ヶ島村
志比谷村 志比谷村 昭和29年3月31日
志比村
昭和37年9月1日
改称町制
永平寺町
下志比村 下志比村
浄法寺村 浄法寺村
上志比村 上志比村 上志比村 上志比村
円山東村 昭和16年4月1日
福井市に編入
福井市 福井市 福井市 福井市 福井市
円山西村 昭和17年5月5日
福井市に編入
西藤島村 西藤島村 昭和26年3月30日
福井市に編入
中藤島村 中藤島村 中藤島村 昭和30年3月19日
福井市に編入
河合村 河合村 河合村 昭和32年5月1日
福井市に編入
東藤島村 東藤島村 東藤島村 昭和31年9月30日
藤岡村
昭和36年10月1日
福井市に編入
岡保村 岡保村 岡保村
森田村 昭和10年4月3日
町制
森田町 森田町 昭和42年7月30日
福井市に編入

行政

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石川県足羽・吉田郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)12月17日
明治14年(1881年)2月6日 福井県に移管
福井県足羽・吉田郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治14年(1881年)2月7日
明治24年(1891年)3月31日 廃官
福井県吉田郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治24年(1891年)4月1日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官

脚注

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  1. ^ a b c d 以下参照:
    • 国立公文書館所蔵, 『府藩県高帳 中』 (1870年).
    • 福井県編, 「県の管轄廃合」『福井県史 第三冊第三編 県治時代』, 3-46 (1920年).
    • 海道静香, 「越前国の村高と所領の変遷(一)」, 若越郷土研究, 41 (6) 89-97 (1996年).
  2. ^ 「旧高旧領取調帳」には記載なし。
  3. ^ 記載は市野々荒谷村。
  4. ^ 記載は野中村。
  5. ^ 室村・椚村・窪村に分かれて記載。町方(松岡台町・松岡本町・松岡観音町・松岡松原町・松岡極印町・松岡毘沙門町)は無高のため記載なし。明治7年に室村・松岡観音町・松岡松原町が江上町、椚村・窪村が芝原町、松岡台町・松岡毘沙門町が神明町、松岡本町・松岡極印町が本極町に再編されるが、明治13年ごろに元の6町3村が復活した。
  6. ^ 近世から独立村だったが、玄正島村のうちとして扱われた。本項では村数に数えない。
  7. ^ 合併協定項目. 吉田郡三町村合併協議会

参考文献

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  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 18 福井県、角川書店、1989年11月1日。ISBN 4040011805 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連文献

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関連項目

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