吉田すずか

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

吉田 すずか(よしだ すずか)は日本漫画家デザイナーイラストレーター東京都国分寺市出身。現在はタツノコプロに所属。

人物[編集]

アニメ製作会社竜の子プロダクション(タツノコプロ)の設立者・初代社長吉田竜夫の長女[1]。同社二代目社長兼初代会長であるアニメプロデューサー吉田健二と三代目社長である九里一平は叔父に当たる。さらにはタツノコプロにて編集技師を務める中野ちひろとProduction I.Gにて取締役を務める石川みちるは実妹である。Production I.Gの代表取締役社長およびタツノコプロ非常勤取締役を務めている石川光久は元義弟(みちるの元夫)。

タツノコプロの黎明期が自身の幼少期にも当たり、設立当初のタツノコプロを知る一人でもある。当時、自宅をそのままスタジオ代わりにしていた最初期のタツノコプロで実父の仕事場を遊び場とし、親や周囲の大人の真似で絵描き遊びをしながら育っていたという。[2]そのため高校時代には名義が出ない状態ながらも非常勤スタッフ同然の扱いで企画会議やアイディアスケッチに参画していたとされる[2]

幼い頃は歌手にあこがれていたが、父の仕事を手伝ううちに絵を描く仕事に惹かれるようになり、漫画家を目指した[2]1977年に『小学六年生』(小学館刊)にて「メルヘンランドのポポロンちゃん」を執筆。漫画家デビューを果たす。そのままフリーランスの立場となり、デザイナー、イラストレーターと仕事の幅を広げていった。このころの主要な仕事はProduction I.Gがらみ。[2]

2001年、竜の子プロダクションに所属。実質的には帰参だが実務(名義持ち)としてのスタッフ参加歴は無いために新規所属の扱い。『よばれてとびでて!アクビちゃん』にキャラクター原案としてスタッフ参加を果たす。

2012年国分寺市公式キャラクターぶんじほたるホッチをデザイン、ホッチは8月30日タツノコプロから国分寺市へ引き渡しされた。(市はこの日をホッチの誕生日と定める)

自身の作風に関しては父の作風とは異なっている自覚はあるものの、それとはまた異なった部分で父より自分に受け継がれ、また後世のタツノコプロに受け継がれるべきものを、自分なりに次の世代に伝えていきたいという思いで、タツノコプロで仕事をしているという。[2]

エピソード[編集]

  • タツノコアニメ『おらぁグズラだど』の登場人物スズ子のモデル。髪型やアクセサリなど、幼少期のすずかの姿が、ほぼそのままキャラクターメイキングに反映された。無論これは彼女の父である竜夫の娘バカゆえのお遊びである。[2]
  • 父を喪った悲しみから、漫画家としてデビューした後、イラストレーター・デザイナーとして仕事をしているうちもタツノコプロがらみの仕事は敬遠していた[2]。タツノコ帰参の契機となったのは1990年代後半から2000年代初頭にかけて巻き起こった1970年代アニメのリメイクブームである。この一環として『ハクション大魔王』のキャラクターがCMに起用されたが、当時のタツノコスタッフによってリファインされたキャラクターデザインにショックを受けたためとされる。[2]
  • 上記CMのためにリファインされたキャラクターを一目見ただけで「かわいくない」「父の(志を受け継いだ者の描く)絵ではない」「(ハクション大魔王が)死んでしまったかのよう」と評し「(父の絵を歴代のタツノコプロに遺すためには)私が描かなければダメなんだ」と決意。それぞれ会長・社長職に就いていた二人の叔父たちに「私に描かせて!」と直訴。これがタツノコへの帰参を決定付ける事となり、同時にこの嘆願が『よばれてとびでて!アクビちゃん』製作のきっかけの一つともなっている。[2]

作品[編集]

アニメ[編集]

漫画[編集]

  • メルヘンランドのポポロンちゃん(1977年)
『小学六年生』(小学館・刊)1977年10月号から1978年3月号まで連載。単行本化はされていない。

著書[編集]

その他の作品[編集]

  • 世界の子供たちに夢を!(イラスト)
    • 日本テレビ系列『行列のできる法律相談所』プレゼンツ「有名人100枚の絵でつなぐ カンボジア学校建設プロジェクト」チャリティプロジェクトに参加した時のイラスト。オークションにかけられ、255万円で落札された。それ以外にも本企画に多数の協力をし、企画の冒頭で放映される17秒の短いオープニングアニメ[3]の制作にも携わったり、出品者のわたせせいぞうに経年変化で色あせないペン[4]を教えたり、カンボジアに建設した学校の図書室に貼るタイルの内の1枚のイラスト提供[5]をしている。
  • ぶんじほたるホッチ(デザイン)
    • 東京都国分寺市のイメージキャラクター。所属しているタツノコプロがかつて国分寺市に本社があった(2013年に武蔵野市へ移転)。

脚注[編集]

  1. ^ 国分寺市のイメージキャラクター 国分寺市
  2. ^ a b c d e f g h i 女性自身2012年8月21・28日合併号記事『タツノコワールドへようこそ』本人インタビューより。
  3. ^ アニメに登場する島田紳助と、現地カンボジアの少女スレイナちゃんをモデルとし、吉田すずかが原画を描いた。
  4. ^ 普段は水彩ペンを使用とのこと。
  5. ^ 同企画の落札者で作業をしてくれた人物の夭折した娘をイメージしてイラスト化したもの。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]