吉村紀子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
吉村 紀子
(よしむら のりこ)
居住 日本の旗 日本
カナダの旗 カナダ
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
研究分野 言語学
研究機関 昭和女子大学
静岡県立大学
出身校 明治学院大学文学部卒業
ブリティッシュコロンビア大学大学院
教育学研究科修士課程修了
南カリフォルニア大学大学院
言語学研究科修士課程修了
南カリフォルニア大学大学院
言語学研究科博士課程修了
主な業績 格助詞「が」「の」の
通時的・共時的構造研究
日本語スクランブリング
A-移動の研究
プロジェクト:人物伝
テンプレートを表示

吉村 紀子(よしむら のりこ)は、日本言語学者理論言語学統語論教育言語学)。学位Ph.D.南カリフォルニア大学1992年)。静岡県立大学言語コミュニケーション研究センターセンター長特任教授旧姓山下(やました)。

昭和女子大学文学部講師、静岡県立大学国際関係学部教授などを歴任した。

来歴[編集]

生い立ち[編集]

明治学院大学に進学し、文学部英文学科にて英文学を学んだ[1]1971年3月に、明治学院大学を卒業した[1]。その後、カナダに渡り、ブリティッシュコロンビア州にあるブリティッシュコロンビア大学の大学院に進んだ[1]。ブリティッシュコロンビア大学では教育学研究科にて教育学を学び、1977年5月修士課程を修了した[1]。このとき、ブリティッシュコロンビア大学より、Ed.M.(教育学)の学位を授与された[2][3]

研究者として[編集]

昭和女子大学[編集]

1979年4月昭和女子大学に採用され、文学部の講師に就任した[4][5]。また、1983年9月アメリカ合衆国カリフォルニア州の南カリフォルニア大学にて、東アジア言語文化学科のレクチャラーとなった[4]。その間、南カリフォルニア大学の大学院に在籍し、言語学研究科にて言語学を学び、1984年5月に修士課程を修了し[1]M.A.(言語学)を授与された[2][3]

1986年3月、長年勤めた昭和女子大学の講師の職を退いた[4][5]1992年8月には、南カリフォルニア大学の大学院にて、言語学研究科の博士課程も修了した[1][6]。このとき、南カリフォルニア大学から、Ph.D.(言語学)を授与された[2][3]

静岡県立大学[編集]

1992年10月、静岡県立大学に採用され、国際関係学部の助教授に就任した[4][5]。また、静岡県立大学の大学院にて、国際関係学研究科の助教授も兼任することとなった[4][5]1999年4月には、静岡県立大学の国際関係学部にて教授に昇任した[4]。また、同時に、静岡県立大学の大学院にて、国際関係学研究科の教授に昇任した[4]。その間、1998年2月から、南カリフォルニア大学の大学院にて客員研究員も兼任していた[4][5]2008年10月、静岡県立大学に言語コミュニケーション研究センターが新設されると、そのセンター長に就任した[4][5]

現在は、静岡県立大学の国際関係学部の国際言語文化学科にて、教授を務めている[7][8]。国際関係学部の教授の職が本務であるが、そのほかに、静岡県立大学大学院の国際関係学研究科の教授の職と、静岡県立大学言語コミュニケーション研究センターのセンター長の職を兼務した[7][8]

研究[編集]

専門は言語学である。ブリティッシュコロンビア大学で教育学を修め、南カリフォルニア大学で言語学を修めていることから、言語学と、それに関連する教育学の分野について研究を行っている。特に、理論言語学、統語論、教育言語学といった領域を、専門分野としている[9][10]

具体的には、格助詞である「が」と「の」の通時的な構造や共時的な構造についての研究や、日本語スクランブリングにおけるA-移動の考察が挙げられる[11][12]。また、方言を統語論の観点から研究している[11]。それらは種々の論文発表の形式で纏められている。一例として、主格表示の「が」と「の」の交替に着目し統語論の観点から八代弁を分析し、それを「熊本八代方言から日本語を見る――主格の『が』・『の』をめぐって」と題した論文にまとめている[13]

これらの研究において、吉村は「日本語の統語論研究において、方言の言語現象を研究の対象にすることはこれまでほとんどおこなわれていない」[14]と指摘したうえで、統語の分野において共通語研究だけで解決できない課題に直面した場合、方言研究が理解を助けうると主張し[14]、統語論と方言研究とのかかわりの重要性を訴えている。

略歴[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f 「最終学歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース静岡県立大学
  2. ^ a b c 「学位」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース静岡県立大学
  3. ^ a b c 「学位」『吉村 紀子 Noriko Yoshimura - 言語コミュニケーション研究センター静岡県立大学言語コミュニケーション研究センター
  4. ^ a b c d e f g h i 「主な経歴」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース静岡県立大学
  5. ^ a b c d e f 「主な経歴」『吉村 紀子 Noriko Yoshimura - 言語コミュニケーション研究センター静岡県立大学言語コミュニケーション研究センター
  6. ^ 「最終学歴」『吉村 紀子 Noriko Yoshimura - 言語コミュニケーション研究センター静岡県立大学言語コミュニケーション研究センター
  7. ^ a b 「教員情報詳細」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース静岡県立大学
  8. ^ a b 「所属・職名」『吉村 紀子 Noriko Yoshimura - 言語コミュニケーション研究センター静岡県立大学言語コミュニケーション研究センター
  9. ^ 「専門分野」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース静岡県立大学
  10. ^ 「専門分野」『吉村 紀子 Noriko Yoshimura - 言語コミュニケーション研究センター静岡県立大学言語コミュニケーション研究センター
  11. ^ a b 「主要研究テーマ」『教員情報詳細:静岡県立大学教員データベース静岡県立大学
  12. ^ 「主要研究テーマ」『吉村 紀子 Noriko Yoshimura - 言語コミュニケーション研究センター静岡県立大学言語コミュニケーション研究センター
  13. ^ 吉村紀子「熊本八代方言から日本語を見る――主格の『が』・『の』をめぐって」『Scientific approaches to language』5号、神田外語大学言語科学研究センター2006年3月31日、195-211頁。
  14. ^ a b 吉村紀子「熊本八代方言から日本語を見る――主格の『が』・『の』をめぐって」『Scientific approaches to language』5号、神田外語大学言語科学研究センター2006年3月31日、195頁。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]