吉川良

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吉川 良(よしかわ まこと、1937年2月24日[1] - )は、日本の作家競馬作家。

来歴[編集]

東京生まれ[2]芝高等学校卒業後、駒澤大学仏教学部に進学するが、1年で中退した[2]。薬品会社の営業、バーテンダー、宝石会社の外商など数々の職業を経験する[2]。1978年、『自分の戦場』で第2回すばる文学賞受賞[2]。1979年『八月の光を受けよ』で芥川賞候補、『その涙ながらの日』で二度目の候補、1980年『神田村』で三度候補となった[3]。1999年、社台グループの総帥・吉田善哉の生涯を描いた『血と知と地 - 馬・吉田善哉・社台』がJRA賞馬事文化賞ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞した[2]

著作にはプロ野球、競馬などスポーツものが多い。

著書[編集]

  • 『自分の戦場』集英社 1979
  • 『その涙ながらの日』集英社 1980
  • 『神田村』集英社 1980
  • 『立ち止まっている男たち』集英社 1982
  • 『中年は作家をめざす』同成社 1983
  • 『セ・パさようならプロ野球』同成社 1983
  • 『せんせい、質問 算数が出来なかったパパとママのために』春秋社 1984
  • 『飛び立てぬ鳥たち』同成社 1984
  • 『どうせなら笑って放浪 トーク・ジョーク・ウォーク』同成社 1985
  • 『オゥッス!高校野球』正続 佐藤道輔共著 同成社 1985-1986
  • 『どうせなら中産階級』学芸書林 1987
  • 『君が代とわが世』本坊書房 1988
  • 『繋 社台ファームに生きる人びと』本坊書房 1988
  • 『競馬町交差点』本坊書房 1989
  • 『ろくでなしの唄』有楽出版社・実業之日本社 1989
  • 『海を抱く六ちゃん』実業之日本社 1989
  • 『競馬情話・中年ジャンプ』本坊書房 1990
  • 『快楽の海 長編青春官能ロマン』有楽出版社・実業之日本社 1990
  • 『夢にキスして六ちゃん』実業之日本社 1990
  • 『しあわせな競馬好きと呼ばれたいものだ』本坊書房 1990
  • 『続 繋 社台ファームと仲間たち』本坊書房 1992
  • 『アンチ巨人にございます』本坊書房 1993
  • 『競馬人情』実業之日本社 1994
  • 『競馬夢景色』競馬手帳社 1994
  • 青山墓地に雨が降る』広済堂出版 1996
  • 『北の話・東京のなかの北海道』本坊書房 1998
  • 『笑顔は無敵だ プロレスを愛し、ファンを愛したジャイアント馬場』PHP研究所(未知へのとびらシリーズ)1999
  • 『血と知と地と 馬・吉田善哉・社台』ミデアム出版社 1999
  • 『いのちの音 かけ橋になったスヒョン』PHP研究所(PHPにこにこえほん)2002
  • 『サラブレッドへの手紙』源草社 2003
  • 『人生をくれた名馬たち』1-2 毎日コミュニケーションズ(Mycom競馬文庫)2003-2005
  • 『高知競馬のハルウララ』源草社 2004

脚注[編集]

  1. ^ 『文藝年鑑』2015年
  2. ^ a b c d e 吉川良さん駒沢大学中退後バーテンダー稼業で全国放浪|喜怒哀楽のサラリーマン時代”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 2021年8月7日閲覧。
  3. ^ 吉川良さん家業継ぐも面白くなくて小説を書くように…|喜怒哀楽のサラリーマン時代”. 日刊ゲンダイDIGITAL. 2021年8月7日閲覧。

外部リンク[編集]