吉川真司

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吉川 真司(よしかわ しんじ、1960年 - )は、日本歴史学者京都大学教授。専攻は日本古代史。奈良県出身。

来歴[編集]

  • 1983年3月 京都大学文学部卒業
  • 1986年3月 京都大学大学院文学研究科修士課程修了
  • 1989年3月 京都大学大学院博士後期課程満期退学
  • 1989年4月 京都大学文学部助手
  • 1996年3月 京都大学文学部助教授
  • 1996年4月 京都大学大学院文学研究科助教授
  • 1996年7月 「日本古代政治の形式と規範」で博士(文学)
  • 1997年4月 京都大学文学部博物館助教授
  • 2001年4月 京都大学大学院文学研究科助教授
  • 2007年4月 京都大学大学院文学研究科准教授
  • 2008年7月 京都大学大学院文学研究科教授

人物[編集]

京都大学では学部・修士課程で岸俊男[1]、博士後期課程で鎌田元一に師事した[2]京都大学考古学研究会に所属し岩倉古窯跡群などの調査に携わる[3]。 主な研究業績としては石母田正早川庄八らの古代官僚制研究を批判的に継承し、10世紀後半に律令官人制が再編されることを明らかにし[4]、10世紀後半の摂関期を「初期権門政治」と位置づけ中世の出発点と評価した[5]佐藤全敏はその研究を「現代における律令官僚制研究の一つの到達点といってよい」と評価している[6]。1990年代以降に展開する大津透[7]佐藤泰弘[8]寺内浩[9]等の「10世紀後半画期論」研究の先鞭をつける研究業績を上げた。

著書[編集]

  • 『律令官僚制の研究』塙書房 1998年
  • 『天皇の歴史 02 聖武天皇と仏都平城京』講談社 2011年
  • 『シリーズ日本古代史3 飛鳥の都』岩波新書 2011年

編著[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『律令官僚制の研究』、1998年、493頁
  2. ^ 『律令官僚制の研究』、1998年、494頁
  3. ^ 『シリーズ日本古代史3 飛鳥の都』、2011年、197頁
  4. ^ 「律令官人制の再編」(『律令官僚制の研究』、1998年、初出は1989年)
  5. ^ 「摂関政治の転成」(『律令官僚制の研究』、1998年、初出は1995年)
  6. ^ 『平安時代の天皇と官僚制』、2008年、5頁
  7. ^ 「平安時代収取制度の研究」(『律令国家支配構造の研究』、1993年、初出は1990年)
  8. ^ 「古代国家徴税制度の再編」(『日本中世の黎明』、2001年、初出は1990年)
  9. ^ 「受領考課制度の成立と展開」(『受領制の研究』、2004年、初出は1992年)

外部リンク[編集]