合志マンガミュージアム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
合志マンガミュージアム
Koshi Manga Museum
外観
地図
施設情報
正式名称 合志マンガミュージアム
専門分野 漫画
館長 橋本博
事業主体 合志市
管理運営 株式会社こうし未来研究所
延床面積 2,006 m2
開館 2017年7月22日 (2017-07-22)
所在地 861-1104
熊本県合志市御代志1661-271
位置 北緯32度53分28秒 東経130度44分42秒 / 北緯32.8910465度 東経130.745098度 / 32.8910465; 130.745098座標: 北緯32度53分28秒 東経130度44分42秒 / 北緯32.8910465度 東経130.745098度 / 32.8910465; 130.745098
最寄駅 御代志駅熊本電気鉄道
最寄バス停 御代志市民センター前
合志市レターバス
最寄IC 北熊本SIC九州自動車道
外部リンク 合志マンガミュージアム
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示

合志マンガミュージアム(こうしマンガミュージアム、: Koshi Manga Museum)は、熊本県合志市御代志にある、マンガを所蔵する施設。「マンガを読もう!観よう!!学ぼう!!!」というコンセプトのもと2017年7月22日に開館。約6万冊のマンガ資料を所蔵し、約2万冊のマンガが開架されている(2022年現在)。日本が世界に誇る文化として特に妖怪忍者マンガYO・NIN・MAN」に焦点を当て、妖怪マンガや忍者マンガの所蔵を充実させている地域密着型の施設[1]

概要[編集]

ミュージアム内 キューブゾーン

合志市政策「まち・ひと・しごと創生推進事業」「マンガの魅力を活用したまちづくり」の取り組みとして2017年に開館した[2]

ミュージアムの館長をつとめる橋本博NPO法人熊本マンガミュージアムプロジェクト代表)が所蔵していたマンガ本や、多くの寄贈本を収蔵している[3]

西合志町郷土資料館を改修した施設内のフロアには、県産木材を用いた縁側風・立方体の読書空間である「キューブ」が設置されている。崇城大学工学部建築学科西郷正浩研究室によるこの設計は、第23回くまもとアートポリス推進賞で顕彰された[4]

館内には、1960年からの人気マンガを10年単位で並べた棚やテーマ別書棚、妖怪マンガ、忍者マンガに特化した棚のほか、漫画雑誌を収蔵した棚や熊本ゆかりの作家の棚なども設置されており、利用者は自由にマンガを閲覧することができる[5]。マンガの貸出は行っていない。

館内の展示スペースでは企画展示も行われており[6]、最初の企画展は「日本のマンガ100年の歩み」。平成28年熊本地震後に県に贈られた漫画家直筆の「くまモン頑張れ絵」も展示されている[7]。定期的に開催される「合志マンガ義塾」ではマンガの歴史や文化を知る講和等が開催され、公式YouTubeチャンネルでは過去のトークショーやワークショップの様子が配信される[8]。熊本在住の川崎のぼるによる忍者の絵のクリアファイルほか、館の公式グッズの販売も行っている[9]

2019年4月より株式会社こうし未来研究所による指定管理者制度を導入[10]

所蔵[編集]

館長である橋本博が個人所蔵していたマンガ本が開館時に一部合志市に寄贈され、現在も個人からのマンガ本の寄贈を受け付けている[7]。「日本一、妖怪・忍者漫画が充実している施設」を目指してPRしており、妖怪・忍者に関する作品約3000冊を所蔵している[11]

歴史[編集]

イベント[編集]

合志マンガ義塾
毎月第3土曜日、テーマごとにトークイベントや研究会を開催[28]
ワークショップ
毎月第2・第4日曜日に、イラストを描いたり缶バッジ・カード作りなどの体験教室を開催している[29]
特別展示
所蔵するマンガ資料をもとにテーマを設定し展示をしている。
開館記念イベント
毎年7月22日の開館記念日に合わせ、トークショー、ワークショップ等を開催[21]
合志マンガ祭り
毎年11月3日手塚治虫生誕記念日にトークショー、ワークショップを開催[30]
YO・NIN・MANフェスタ
毎年8月8日の「妖怪の日」、2月22日の「忍者の日」に妖怪・忍者に関するイベントを開催。
妖怪・忍者イラストコンテスト
毎年小学生を対象にオリジナルイラストを募集している。
ナイトミュージアム
20時から翌7時まで開館し、日中来館できない人向けに開催される不定期イベント[31]

その他マンガ本を活用したイベントや出張イベントを行っている。

利用案内[編集]

開館時間
火曜日 - 日曜日 10:00 - 18:00(コロナ禍のため現在は17:30までの条件付き開館)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌平日)毎月末日(土・日・祝を除く)、年末年始
展示替えによる臨時休館あり。
入館料金
大人・大学生 300円
中学・高校生 100円
小学生以下無料
年間パスポート
大人・大学生 1500円
中学・高校生 500円
多目的室利用料(1時間あたり)
合志市内の利用者 250円
合志市外の利用者 550円

アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 合志マンガミュージアム”. koshi-mm.com. 2022年9月22日閲覧。
  2. ^ 地域密着型「第3のミュージアム」としての合志マンガミュージアム ――館長 橋本博氏に聞く”. mediag.bunka.go.jp (2018年3月20日). 2022年9月25日閲覧。
  3. ^ 『広報こうし』合志市、2017年7月、2頁。 
  4. ^ 『第23回 くまもとアートポリス推進賞』熊本県、2018年、4頁。 
  5. ^ 「漫画で熊本が熱い」『毎日新聞』、2017年10月4日。
  6. ^ 『広報こうし』合志市、2017年7月、4頁。 
  7. ^ a b 「7万冊 マンガの街始動」『熊本日日新聞』、2017年7月13日。
  8. ^ 合志マンガミュージアムYouTube始めました!”. koshi-mm.com (2022年9月22日). 2022年9月22日閲覧。
  9. ^ 「熊本移住 新たな作家人生」『熊本日日新聞』、2021年11月13日。
  10. ^ 株式会社こうし未来研究所” (2022年9月22日). 2022年9月22日閲覧。
  11. ^ 「妖怪・忍者作品の聖地に」『熊本日日新聞』、2020年10月29日。
  12. ^ 『2022年視察資料』。 
  13. ^ 『広報こうし』合志市、2017年10月、14頁。 
  14. ^ 『広報こうし』合志市、2017年9月、15頁。 
  15. ^ 『「カタルパの樹」シンポジウム 記録報告書』合志市、2017年12月1日、2頁。 
  16. ^ 【 開館1周年イベント 7月22日合志マンガ祭り2018”. ja-jp.facebook.com (2018年6月28日). 2022年9月27日閲覧。
  17. ^ トークイベント「『ぱふ』の時代を語る」終了!”. koshi-mm.com (2019年2月23日). 2022年9月27日閲覧。
  18. ^ 9月21日 合志マンガ義塾SPECIAL「今日どこさん行くと?」制作秘話”. koshi-mm.com (2019年8月21日). 2022年9月27日閲覧。
  19. ^ 2020年2月9日(日)「荒俣宏トークイベント ─YO・NIN・MAN(妖怪・忍者・漫画)を語る─」”. koshi-mm.com (2019年11月8日). 2022年9月27日閲覧。
  20. ^ 「合志マンガミュージアム イラストコンテスト」『熊本日日新聞』、2021年2月8日。
  21. ^ a b 合志マンガミュージアム開館3周年記念”. koshi-mm.com (2020年6月28日). 2022年9月25日閲覧。
  22. ^ 【終了】開館4周年記念イベント「安井まさじと楽しむ!ONE PIECEワールド」”. koshi-mm.com (2021年6月19日). 2022年9月27日閲覧。
  23. ^ 【トークショー満席】合志マンガ祭り2021”. koshi-mm.com (2021年10月7日). 2022年9月25日閲覧。
  24. ^ 【一部中止になりました】開館5周年記念イベント「色紙で学ぶマンガの歴史」”. koshi-mm.com (2022年6月22日). 2022年9月27日閲覧。
  25. ^ 合志マンガミュージアム特別展「色紙でみる戦後マンガ史 木村忠夫コレクション展」”. koshi-mm.com (2022年7月5日). 2022年9月22日閲覧。
  26. ^ 令和4年度 第1回 推しマンガつぶやきコンテスト”. koshi-mm.com (2022年9月15日). 2022年9月27日閲覧。
  27. ^ 速報 イベント情報”. koshi-mm.com (2022年9月22日). 2022年9月22日閲覧。
  28. ^ 第37回 合志マンガ義塾”. koshi-mm.com (2018年11月17日). 2022年9月25日閲覧。
  29. ^ 10月マンガワークショップ『カラーイラストを描こう!』”. koshi-mm.com (2022年9月19日). 2022年9月25日閲覧。
  30. ^ 合志マンガ祭り2020 YO・NIN・MANが世界を救う!!”. koshi-mm.com (2020年10月9日). 2022年9月27日閲覧。
  31. ^ 第二回 !「ナイトミュージアム」”. koshi-mm.com (2019年3月2日). 2022年9月25日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]