史上最高のパンツ一丁男

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史上最高のパンツ一丁男
Spicy Mac Project
監督 スパイシーマック
製作総指揮 ジャックワイズマンJr.
出演者 ジェフ・スワーソウト
スティーブ・バッケン
イーサン・マクダウェル
クリストファー・コービン
ダン・バーンヒル
チャールズ・パセロ
ジェイミー・フィルブリック
トニー・クローニン
マレーナ・マッコーエン
裕木奈江
音楽 パトリック・スミス
配給 ローランズフィルム
公開 アメリカ合衆国の旗 2010年9月7日
日本の旗 2011年12月16日
上映時間 90分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $12,000
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史上最高のパンツ一丁男』(しじょうさいこうのパンツいっちょおとこ、Spicy Mac Project)は、日本人製作者スパイシーマックによる爆笑ハリウッド映画。2008年製作、全米では2010年公開。日本では2011年12月16日公開。

概要[編集]

監督はスパイシーマック、製作はジャックワイズマンJr.であり、2人とも日本人である。製作費1万ドルと低予算であり、また製作スタッフ5人と少人数にもかかわらず、120人以上のハリウッド俳優が出演し、日本人製作者によるハリウッド・インディーズ・コメディー映画としては史上、他に類を見ない。2010年9月7日全米とカナダでDVD配給が開始され、日本人製作者によるインディペンデント映画であるにもかかわらず全米最大のビデオレンタルストアBlockbuster[1]、全米最大の大型量販店Walmart、全米最大の電器店BestBuyで販売された。日本では2011年12月16日よりDVDリリース(ローランズフィルム配給)[2]

常識では考えられない奇想天外なストーリー展開がハリウッドで話題となり、制約を受けない“最もおもしろい字幕”をスパイシーマック監督本人がつけ日本語字幕版を完成させている。映画は第1章から15章までのチャプターで構成されており、それぞれがほぼ独立したお笑いショートコント形式であり、それらが複雑に絡み合い、最終的にはひとつの物語に収束していく。キャッチフレーズは「新感覚ハリウッド震撼!?日本人製作者によるハイパーアドレナリン・ノンストップ爆笑IQコメディー」。

リリース前に視聴した日本人関係者が、そのあまりのおもしろさから笑いが止まらず、映画の視聴後に腹筋が痛くなる現象が実際に起こり「これはビリーズブートキャンプよりも腹筋に効くに違いない!」と言ったことから「見るだけで腹筋が6個に割れる、あのビリーズブートキャンプを超えた、史上初!!見るダイエット映画!?」を勝手に標榜している。

ストーリー[編集]

異種格闘技の違法試合で逮捕されたジャックら4人は、釈放の条件としてロス市警の誘拐訓練の犯人役を行う。しかし一般人を拉致監禁してしまい、人質解放の条件として、別に見たくもないのにアメリカ大統領にストリップを要求。ロス市警は事実が明らかになる前に4人を本物の犯人として射殺しようとする。強行突入する特殊部隊とロス市警。そこにパンツ一枚で登場する伝説のFBI交渉人ジョンジェームズ。果たして彼らの運命はいかに!?

登場人物[編集]

FBI交渉人ジョン・ジェームズ(ジェフ・スワーソウト)
いかなる難事件もパンツいっちょで一人の死傷者も出すこと無く解決する伝説のFBI交渉人。ヒューマニズムに溢れ、敵意が無く、武器を持たず丸腰であることを犯人に証明するためにパンツいっちょになるのがポリシー。過去、サウスセントラル誘拐事件では59歳の人質男性と自分の15歳の娘を交換し奇跡的に解決するという離れ業をやってのけ、事件解決には全く手段を選ばない変人ですらある。ココアをこよなく愛し、1日に7杯飲むのが日課で、血糖値が上がり医者にはココアを辞めろと言われているが「ココアを辞めるくらいなら死を選ぶ」と豪語している。
内科医ジャック・クレバーランド(スティーブ・バッケン)
ごく普通のアメリカ人内科医ジャックは仕事帰りにバードウォッチングをするのが趣味。偶然見かけた美女エリザベスを追いかけたために、ロス市警の誘拐訓練に巻き込まれる。アイテムの聴診器を駆使してドアの反対側の情報を探る特技がある。暴力など知らない家庭で育ったため、特殊野菜部隊のフランスパンで殴られることに異様な恐怖心を抱く。また結婚したエリザベスとの間に黒人の息子2人が生まれるが、なぜ白人同士の親から黒人が生まれるのか?を医学的に理解できないでいる。
アホスイマー・アーノルド・シーモア・ウィルソン(イーサン・マクダウェル)
呼吸を3分止めることが出来るが、実は泳げないためライフジャケットを着ている。190cmを超える長身から繰り出されるバタフライアタックは強烈で、格闘技を本職とするボクサーをもKOする。小学校中退という低学歴ではあるが、試合で自分に負けたボクサーのことは心からバカにしており、一方ではFBI交渉人ジョンジェームズのことを尊敬している。その天性の楽観主義から、自らが置かれた状況を全く把握せず、逆にヘラヘラ笑って楽しんでいる。人質解放の条件として“アメリカ大統領にストリップさせる”という天才的なアイデアを発案するが、アメリカを心から愛する愛国者でもある。ヘリコプターからダイブした後にパラシュートを装着していないことに気づくほどのバカ。
弱虫ボクサー・マイキー・ゴードン(クリストファー・コービン)
“ストリートファイト900戦無敗のギネス記録を持つ世界最強の男”を自称しているが、全くのウソである。小学校の時に女子からイジめられたのを機に世界最強の男になることを決意する。アフリカ、フランス、中国、ブラジルなどの世界各国の最強の男達と死闘を繰り広げ、自分では全員に勝利したと思っている。また戦う相手が人間だけでは飽き足らず巨大ナマズや特急列車にも戦いを挑むファイティングスピリットの持ち主。ボクシンググローブはチャイナタウンで購入した安物のため、パンチするたびに「プウゥー!」と音が鳴る。異種格闘技戦でスイマーのシンクロナイズド固めにより失神KO負けしたという現実を絶対に受け入れられない。
インチキ教祖ビリー・ウイリアムズ(ダン・バーンヒル)
頭がいいため常に人を見下しているズル賢い男。昔、ホームレスだった頃に友人からもらったヤクをキメた時に幻覚でマガパダ神が出現し、以後マガパダ教というインチキ宗教を開く。白いドレスを着た男芸人にマリリンモンローのモノマネをさせ、信者にはモンローが降臨したと騙してお布施をむしりとった。しかし調子に乗ったビリーは、まだ死んでいないロバートデニーロまで降臨させてしまい信者たちは大パニックに陥りマガパダ教は存続の危機に陥る。その後催眠術をマスターしたビリーは異種格闘技戦の催眠術対決に出場するがニワトリに変身してしまう。
悪徳警部ジェイソン(チャールズ・パセロ)
ロス市警の警部であるにもかかわらず、腹が減ったらスーパーでチョコを万引きするなど罪の意識が全くない狂人。またセクシー美女を盗撮ストーキングし、自らの上半身裸姿をビデオで女性宅に送りつけるなど本来は逮捕される側の人間。スポンジスティックを持ち歩き、部下のハリソンをボコボコに叩くのが特技。またシャンプーが最も危険な凶器である持論を展開する。名誉挽回のため強盗誘拐訓練を企画するが、間違って一般人を誘拐させてしまう。ジャックら4人の逮捕データを消すために、ロス市警の犯罪データベースを全て破壊する。ジョンジェームズに敵意を燃やし、事件の真相の発覚を恐れて警察部隊を突入させるが、ダンシングガスの反撃を食らう。
警部補ハリソン(ジェイミー・フィルブリック)
無類の巨乳&美乳フェチで、任務中にもかかわらずセクシー美女を追いかけ持ち場を離れる。実質ジェイソン警部の奴隷であり、会議の最中にはスティック攻撃から逃げられないように周りをテーブルで囲まれている。またジェイソンからのスティック攻撃の際に真剣白刃取りのように両手でスティックをつかもうと試みているが一度として成功したことは無い。FBIへの転職を夢見ておりジョンジェームズを心から尊敬する。ただしココアを作る際にミルクではなくお湯を注いだことからジョンジェームズの逆鱗に触れる。誘拐強盗訓練による事件解決の鍵を握る。
特殊野菜部隊の大佐グリーン・バーグ(ハワード・ペイリー)
軍人ではあるが罪なき一般人を巻き添えにして環境を破壊する無差別大量破壊兵器を心から憎み、非殺傷かつ環境に優しい野菜を素材として武器を開発した人道主義者。尚、野菜とは言っているが、実際に使っているのは“フランスパン”、“ゆで卵”、“あつあつパスタ”などである。実際に武器の検証テストでは逮捕されたヤク中を被験者として人体実験を行っている。今後15年以内に銃にも対抗できる野菜兵器を開発するため軍上層部に1000億ドルの予算を申請するが却下されたことに憤りを感じている。テレビの生放送で突入作戦の詳細を話してしまい、それを編集で後からカットできると本気で信じている。犯人側に作戦がバレたため実験段階のダンシングガス使用を許可し、部下からは「狂気の沙汰だ」と軽蔑される。
アメリカ大統領ジャージ・ブッチ(トニー・クローニン)
こどもチャリティーで宇宙人から殺人レーザーの技術をもらったことを国民にバラしてしまい補佐官から注意される。また誘拐犯が人質解放の条件として大統領にストリップを要求していることを知った瞬間、事件が国内で起きているにもかかわらず核攻撃を指示し、補佐官に止められる。結局、次期選挙でメキシコ系大統領候補のホセゴンザレスが支持率を上げていることから自身の支持率回復のために誘拐犯の要求を呑むことになる。アメリカ国民とメキシコ人不法移民のことを税収源としてしか見てないが、税収源を守るためならなんでもするというポリシーを持つ。ゴリラの赤ちゃんが猿で、猿が成長して大人になったらゴリラになると本気で信じており、知能指数は登場人物の中で最も低い。
イタリアンマフィアのレオ(サムソン・ギャファレイ)
ロサンゼルスで幅を利かせるイタリアンファミリーに属し、兵器製造会社ポッキードコーポレーションに大打撃を与え倒産させたことから指名手配となる。マフィアボスのドンから100万ドルをもらいメキシコへの逃走中に事件に巻き込まれる。
美女エリザベス(マレーナ・マッコーエン)
ジャックが一目惚れした絶世の美女。黒人の彼氏と付き合っていたが、公園を散歩中に出会ったジャックに好感を持つ。ただしプライドが高いためジャックのアプローチを待たず、その場を車で走り去る。結婚後は無事に黒人の息子2人を出産し、ジャックには「あなたの子供よ」と言い聞かせて信じさせる押しの強さがある。
日本人セレブリティー(裕木奈江)
ビバリーヒルズ在住の日本人セレブリティーで趣味はカメラ。愛犬モモの散歩中に偶然、事件の現場を発見する。ただ、犬の散歩と言っても犬をバッグの中に入れて持ち歩くスタイルを好む。美人ではあるが気が強く、お付きの人の品のない態度には容赦なく制裁を加える根っからのSである。

スタッフ[編集]

チャプター解説[編集]

第1章:異種格闘技
ロサンゼルスの闇社会で行われる違法試合。“スイマーvsボクサー”、“外科医vs内科医”、“催眠術師(サル)vs催眠術師(ニワトリ)”、“スシ職人vsパラグライダー”などの異種格闘技戦が繰り広げられる。スイマーがボクサーに勝利した瞬間、ロス市警のジェイソンが会場に乱入する。果たして彼らは逮捕されてしまうのか?
第2章:強盗訓練
ロス市警の警部ジェイソンは異種格闘技で逮捕した4人を犯人役として強盗誘拐訓練を計画する。4人は犯人役の武器として銃を要求するがジェイソン警部はこれを拒否。代わりにシャンプーボトル1本を渡し、シャンプーだけでターゲットを襲い誘拐する無理難題を強制する。
第3章:お姉ちゃんを追え
公園で通りすがりの美女に一目惚れした内科医のジャックが彼女の電話番号をゲットするために違法な異種格闘技戦に参加することになる。そこで逮捕されロス市警の誘拐強盗訓練の犯人役をやらされる。普通にまじめに生きてきた内科医がひょんなことから想像を絶するアホな事件に巻き込まれ、いったいどうなってしまうのか?
第4章:戦闘本能
自称“世界最強”のボクサーが世界を旅して各国の強者を倒していく。アフリカ最強の戦士ウンボボ、フランス最強の男エスカルゴ、中国カンフーマスターのチャンリー、南米の巨大ナマズにアメリカのモンスター列車。全てを血祭りにあげた!と断言するボクサーの妄言の数々の真相とは!?
第5章:もっと泡を
ジャックら犯人役の4人はロス市警ジェイソンの指示通りに、白昼の路上でターゲットの車をシャンプーボトル一本のみで襲撃する。しかしターゲットであるはずのハリソン警部補はセクシーお姉ちゃんを追いかけてナンパの真っ最中だった。彼らが襲撃し誘拐してしまったのは誰か?
第6章:悪徳警官
悪徳警官ジェイソンが過去に行ったセクシー美女盗撮ストーキング事件など恥ずかしい不祥事の数々。ボスからこっぴどく叱られ、二度とミスができないジェイソンは4人の逮捕履歴をロス市警のコンピュータから削除しようとするが、パソコンの画面内で変な心霊現象が起き、全データベースもろとも削除を狙うジェイソンとパソコンの一進一退の攻防。
第7章:ジョンジェームズ
人質誘拐事件が発生した報告を受け、伝説のFBI交渉人ジョンジェームズが現場入りする。事件が訓練と知らないジェームズは犯人を刺激しないようパンツいっちょになり交渉開始。ジャックら4人は別に見たくもないのに人質解放の条件として大統領にストリップを要求。人質の人命が最優先のジョンジェームズはホワイトハウスに緊急連絡!?
第8章:大統領の決断
こどもチャリティーで国民をバカにする不謹慎な発言をして顰蹙(ひんしゅく)を買った大統領ジャージ・ブッチは事件の報告を受け、自らの保身のため直ちに核攻撃を命令するが補佐官に止められる。逆に支持率アップのチャンスだと補佐官から簡単に説得され、ロサンゼルスのストリップ小屋に緊急移動。
第9章:安全兵器
ジョンジェームズが唯一信頼する軍人のグリーン大佐は野菜を素材にした非殺傷兵器を開発し、ジャックらが起こした誘拐事件を一人の死傷者も出すこと無く解決してみせると豪語。兵器の威力を紹介する狂気に満ちたサンプル映像にジャックたちは戦慄を覚える!?
第10章:インチキ宗教
昔、教祖ビリーがインチキ宗教をやっていたことを告白。そこで催眠術を覚え異種格闘技戦の催眠術対決に出場し、ロス市警に逮捕されたことを明かす。ビリーの催眠術は人をサルに変える強力なものであり、特殊野菜部隊に催眠術で対抗できると自信満々に宣言するが…。
第11章:特殊野菜部隊
グリーン大佐の指令のもと特殊野菜部隊、通称SWAVがジャック達のアジト野菜兵器とダンシングガスを持って突入する。これを催眠術で制圧したビリーは異種格闘技戦での出来事がフラッシュバックで蘇りニワトリになってしまう。事態を解決するためジョンジェームズがアジトに乗り込んだ時、さらなる事件が起こる。
第12章:イタリアンマフィア
パスタの密輸などで不法な収益を上げ、ロサンゼルスで幅を利かせるイタリアンマフィアのファミリー。このイタリアンマフィアとジャックたちが起こした事件との接点とは?偽ゴッドファーザーによる密室での緊迫したミーティングが繰り広げられる。
第13章:決死の脱出
アジト内にある有り合わせのアイテムとダンシングガスを用いて、ジョンジェームズが奇想天外な方法での奇跡の大脱出を試みる。待ち構えるスナイパーに悪徳警官ジェイソン。果たしてジャックたちは生きて脱出することが出来るのか!?
第14章:命
3年後、愛しの美女エリザベスと結婚したジャックは、2人の息子と海岸で遊んでいる。しかし白人同士の両親から黒人の赤ちゃんが生まれた理由が医学的にどうしても理解できない内科医ジャック。幸せな夫婦はどうなってしまうのか?
第15章:スイマーはアホだ
事件後、ジョンジェームズの愛弟子となったスイマーが、人質をとりハンバーガー1万個を要求する誘拐犯に対し、決死のスカイダイビングアタックを決行。ヘリコプターから空中にダイブするもののパラシュートを装着することを忘れてしまう。スイマーの運命はいかに!?
ボーナスチャプター
あまりに内容がアホすぎて本編には収録できなかった異種格闘技戦「寿司職人vsパラグライダー」の激闘シーン。寿司職人ホンダの師匠トヨタは「2.7秒以内に弟子が勝たなければ切腹する」と宣言する。対する相手は脱出用パラシュートを装備したパラグライダー。果たして2.7秒以内に試合は決するのか?そして地上での脱出用パラシュートはアイテムとして有用なのか?

受賞歴[編集]

2009年度 メキシコ国際映画祭 パルムドール賞受賞[3] (長編映画としては日本人初の快挙[4])

製作エピソード[編集]

題名の読み方
「パンツ一丁男」は正しくは「パンツいっちょう男」だが、バランスと歯切れの良さから本作品では敢えて「パンツいっちょ男」と読む。
スパイシーマック・カレー
低予算のため撮影中の食事は全てカレーライス(具はチキンのみ)であり、主にジャックワイズマンJr.が徹夜で調理した。このカレーが連日出されるにもかかわらず、スパイシーマック秘伝の隠し味(そばつゆ、コーヒー粉、ハラペーニョ、常識では考えられないほどの大量のニンニクetc.)が大好評で、アメリカ人俳優たちは食べれば食べるほど病み付きになり、「また今日もカレーなのか!」と文句を言う人は誰もいなかった。またカレーが辛すぎた時でさえ「スパイシーマックのスパイシーの意味がやっと分かったよ」と俳優たちは感心していた。
スタントマンがいない
予算が無いため池に落ちたり、ボクサーに殴られるスタント役などはおらず、スパイシーマックがカメラの録画ボタンを押してから自らが演じた。またパイを顔面に食らったり、ゆでパスタをかけられる役もスパイシーマックが演じており、この時はジャックワイズマンJr.がカメラの後ろで笑いを必死にこらえながら撮影した。しかしそのことに激怒したスパイシーマックは顔面にパイと小麦粉をつけたまま「ふざけるな!まじめに撮影しろ!」と、ジャックワイズマンJr.に無理難題を突きつけた。
山火事事件
ボクサーvsフランス最強の男の格闘シーンで撮影予定だったカリフォルニアのグリフィスパークの山小屋が、撮影3日前に歴史的山火事のため山ごとすべて燃えてしまった。スパイシーマックは「アメリカはいちいちスケールがデカいな」と、むしろ感動していた。
ダンシングガス
ダンシングガスのアイデアはスパイシーマックが近所の道路に捨ててあったガスボンベを拾ってきて思いつき、美術担当の松崎悠希が特殊デザインし、それを元にスパイシーマックがペイントして作成した。
製作費用が尽きる
完成後にアメリカでプロモーション費用が尽き、金に困ったスパイシーマックは昔ロバート・ロドリゲスもやったと言われている新薬開発の人体実験バイトを自らも行い、9日間で1100ドル稼いだ。しかしその後、車が長期間レッカー移動され罰金として2600ドルを支払い、さらに困窮する。仕方が無いのでスパイシーマックは日本の医師の友人に「アメリカで新薬の研究開発に携わった」と自慢し、投薬される側であったことは内緒にしている。
驚異の倍率
美女エリザベス役には1200人、イタリアンマフィア役には600人、ボクサー役には400人という多数の応募があり、メインキャストはこれらの高倍率を勝ち抜きオーディションで選抜された。
インチキ宗教事件
当時スパイシーマックが住んでいたアパートの管理人はレイシスト(人種差別主義者)で有名であり、特にスパイシーマックとは仲が悪かった。ある日アパートの自室内でインチキ宗教のシーンを撮影しているところをこの管理人に見つかってしまい、壁一面の張り紙や沢山の仏像を用いたあまりにもリアルなセットから、管理人はスパイシーマックが本当に宗教を開いて信者を集めていると勘違いして大喧嘩となる。この時スパイシーマックは自由の国アメリカにいることを最大限活用し「宗教の自由を侵害している!」と、自分が宗教をバカにしたコントを撮影していることは棚に上げ、ここぞとばかりに逆切れし、後にこの管理人を完膚なきまでに英語で論破した。ちなみに管理人はスパイシーマックのことを日本人ではなく南米ブラジル人と思っている。
日本人製作者の出会い
スパイシーマックは長崎出身、ジャックワイズマンJr.は沖縄出身であり、ロサンゼルスの安アパートのルームメイトとして知り合った。ジャックワイズマンJr.はスパイシーマックから無理矢理、日本名からジャックワイズマンJr.に改名させられているが、本人は気に入っている。一方スパイシーマックは昔のルームメイトであったミュージシャンから無理矢理、日本名からスパイシーマックに改名させられており、今でもこのネーミングに恥ずかしさを感じている。
ジャックワイズマンJr.のわがまま
インチキ宗教の無数の壁紙は、スパイシーマックがインスタントコーヒーをバケツで大量に作り、そこに文字を印刷したA4用紙を浸した後、一昼夜乾かして作成した。そのため部屋中ほのかなコーヒーの香りが漂い、また仏像が醸し出す神秘的な空間から、撮影後にジャックワイズマンJr.が「カフェインで脳が活性化し、しかも仏像からスピリチュアルな雰囲気が醸し出されてすごく落ち着く。このままにして暮らしたい!」とわがままを言い出したが、そこはスパイシーマックが寝起きする部屋であり、また前述の管理人の件もあったため即座に撤収となった。
水泳オリンピック選抜
スイマー役には本物のオリンピック選抜の水泳選手がネットで応募してきたため、スパイシーマックが「ぜひ海パンひとつでオーディションに来てください」とメールしたが、当日オーディション会場には現れなかった。
ライフジャケットの由来
スイマー役のイーサン・マクダウェルは当初、何度呼んでも企画に乗り気でなくオーディションにも来なかった。しかし写真を見て彼のインパクトのある眉毛に惚れ込んだスパイシーマックとジャックワイズマンJr.がしつこくアプローチしたところ、最終オーディション終了5分前に嫌々来場した。当然、その完璧な演技と唯一無二のアホなキャラから一発合格となったが、撮影前にスイマー役のコスチュームがビキニタイプの海パンひとつに水中眼鏡のみという設定だったため、スイマー役のイーサンが「ロサンゼルスの街中をパンツ一枚でウロウロしたくない」と言い出し、スパイシーマックも「確かにそれは一理ある」と納得し、急遽その辺の店で6ドルで購入したライフジャケットをつけることになった。スパイシーマックは「キャラクターはスイマーだが泳げない設定にしよう」とライフジャケット装着の理由を強引に意味付けしている。対称的にボクサー役のクリストファー・コービンは「監督が言うならウエディングドレスも着る」と豪語している。
巨大ナマズ事件
スパイシーマックは第4章で登場する巨大ナマズを撮影前日にチャイナタウンで11ドル払い生きたまま購入する。しかし夜になるとビニール袋の中のナマズが徐々に弱ってきたため、ジャックワイズマンJr.が風呂に水を張りそこで復活させようとしたが、突然スパイシーマックが「ナマズと一緒に記念写真を撮りたい」と言いだし、ジャックワイズマンJr.が止めるのも聞かず、海パンひとつでナマズと一緒の水風呂に入り、抵抗するナマズをつかみポーズをとり始めた。結局、記念撮影には成功したものの、ナマズはさらに体力を消耗、撮影当日には既に瀕死の状態だった。ジャックワイズマンJr.はこのスパイシーマックの行動を「動物虐待じゃないか?」と批難したが、それに対しスパイシーマックは「食用ナマズがハリウッド映画に出演できたんだから、あのナマズだってナマズ冥利に尽きるのではないか?」と全く反省の色を見せず自己の行動を正当化している。
役者が来ない
イタリアンマフィア役のある俳優は大事な撮影を度々ドタキャンし、撮影側は大パニックに陥る。スパイシーマックはカット割りとショットリストを大幅に変更し、その場を凌ぐが、結局その俳優は予定されていた撮影日数7日間のうち3日間しか来ず、しかも「脚本を読んでない」「セリフを覚えてない」「撮影中カメラで撮影されてる瞬間に寝る」など想像を絶するパフォーマンスを行った。そのためスパイシーマックは別人に演技をさせてCGで首から上だけその俳優に付け替えようかとまで考えていた。彼がバケツで顔を隠すシーンがあるのはそのためである。それ以降スパイシーマックは「役者さんにとって最も大切なことは?」と聞かれた際に、ルックスや演技力などではなく「まず撮影に来ることですね」とためらうこと無く即答している。
抗生物質点滴事件
撮影のクランクインを数日前に控えたスパイシーマックは連日徹夜で脚本の仕上げ作業を行っていたが、ついに体調を崩し本格的に風邪をこじらせてしまう。日本では医師をやっていたスパイシーマックは自らの胸に聴診器を当て「軽い気管支炎を起こしている」と診断し、早急に病気を治す必要があったため自らに抗生物質を点滴することを決心する。だがアメリカの高額医療費を払う金など当然あるわけもなく、スパイシーマックは自分で日本から持ってきた点滴セットを準備し、無理矢理ジャックワイズマンJr.に「自分では刺せないから代わりに刺してくれ」と点滴の針を握らせた。ジャックワイズマンJr.は「そんなの出来る訳ないっすよ」と何度も拒否したが、その度にスパイシーマックは「こうやって、こうやるんだ!どうだ、簡単だろ?」と一般人には理解不能なジェスチャーをしてみせた。当然その難解なジェスチャーを見たジャックワイズマンJr.はさらに混乱し、結局スパイシーマックが自ら点滴の針を自分に刺した。もともとスパイシーマックが「このままでは撮影開始に間に合わない。のんびり治している時間は1秒足りとてない!」と言い出して起きたこの騒動、難を逃れてホっとしたジャックワイズマンJr.が点滴開始から30分後にそっと様子を見に行ったら、スパイシーマックは脚本を書かずにネットでバニーガールのグラビア画像を閲覧して遊んでいた。
邦題決定の経緯
当初、日本では「スパイシーマックプロジェクト」の題名で配給先を探していたが、なかなか配給会社が見つからず、スパイシーマックが日本映画界で最も尊敬する伝説の巨匠に相談したところ「史上最高のパンツいっちょ男はどうだ?」と提案してくれたため、即座に題名が変更となり配給会社もすぐに見つかった。
メキシコ国際映画祭運営の怠慢
2009年度のメキシコ国際映画祭でパルムドール賞を受賞したが[3]、映画祭運営側からはなんの連絡も無く、スパイシーマックが2010年後半に何気ないネットサーフィン中に受賞の事実を偶然発見した。また、なぜメキシコ国際映画祭の運営が連絡しなかったのか、その原因をスパイシーマックは「連絡するのが面倒臭かったからだろう」と冷静に分析している。
ジャッキーチェン返品事件
映画が完成しDVDを700枚焼いたスパイシーマックは自らの存在を有名ハリウッドセレブたちに知らしめるために、スピルバーグを始めタランティーノやジャッキーチェンなどあらゆる有名人にDVDを送りまくった。しかしそのほとんどは「後に彼らがアイデアを盗用されたと訴えられることを避ける」ために、スパイシーマックの元に開封されずに返品された。たちまちスパイシーマックの郵便受けは返品された郵便物であふれかえり、例の管理人が激怒したのは言うまでもないが、通常、数日から1週間で返品される中、ジャッキーチェンだけはスパイシーマックがDVDを送った翌日には速達で返してきた。そのあまりの早技に「郵便受けから“アチョー!”という幻聴が聞こえた」、「この早さは早送りに違いない!」とスパイシーマックは語っている。

ソフトウェア[編集]

DVD

  • アメリカ、カナダ:SKD/ KOCH Entertainment One Distribution. 2010年9月7日発売
  • 日本:発売/オルタナビジョン、販売/ローランズフィルム。2011年12月16日発売[2]

脚注[編集]

  1. ^ Blockbuster USA
  2. ^ a b 史上最高のパンツ一丁男
  3. ^ a b Mexico International Film Festival 2009 Winners
  4. ^ 医者からハリウッド映画監督に転身した日本人 スパイシーマック監督作品日本初上陸

参考文献[編集]

外部リンク[編集]