古田紹欽

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古田 紹欽(ふるた しょうきん、1911年5月22日 - 2001年1月31日)は、日本仏教学者仏教を思想面から研究した。学位は、文学博士

人物[編集]

岐阜県山県郡下伊自良村大森(現在の山県市大森)に生まれる。父の死後に東光寺、後に慈恩寺で生活。旧制松江高等学校を経て、東京帝国大学文学部印度哲学梵文学科に進学する。卒業後は鈴木大拙に師事した。

の思想的研究を進め、特に禅僧の問答集である語録の研究に専念した。北海道大学教授、日本大学教授を歴任し、鈴木大拙の没後は財団法人松ヶ岡文庫の文庫長を継いだ。 他に出光美術館日本宗教学会日本印度学仏教学会の理事を歴任した。師・鈴木大拙の『全集』や「回想・伝記」を始め、禅宗の関連出版で久松真一柳田聖山鎌田茂雄と並び、編集委員を多く務めた。

略歴[編集]

主な著作[編集]

著作集[編集]

  • 『古田紹欽著作集』 (全14巻、講談社、1980-81年)
    • 1 日本仏教思想史
    • 2 禅宗史研究
    • 3 日本の禅思想
    • 4 正法眼蔵の研究
    • 5 近世の禅者
    • 6 禅僧の生死
    • 7 禅と日本文化
    • 8 禅茶の世界
    • 9 禅と芸術
    • 10 仏教と文学
    • 11 求道者の心
    • 12 禅と浄土
    • 13 人間と宗教 
    • 14 百道庵閑話

論文[編集]

記念論集[編集]

  • 『仏教の歴史的展開に見る諸形態 - 古田紹欽博士古稀記念論集』(創文社、1981年)

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 国立国会図書館. “博士論文『鎌倉及び江戸時代における仏教思想史の諸問題』”. 2023年4月6日閲覧。

外部リンク[編集]