古代エジプトのグライダー

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グライダー模型

古代エジプトのグライダー (こだいエジプトのグライダー、Saqqara Bird)とは、BC200年前後のプトレマイオス朝時代(したがって、時代区分から言えば「古代エジプト」ではない)の墳墓から発掘された、15センチほどの木製品のことである。

カリル・メシハ(Khalil Messiha)という医学博士がこれを飛行機だと主張し、同様の模型を作成して飛ばしたところ、かなりの距離を滑空することが判明したと言う。軽量のいちじくの木で作られていることから、模型を小型飛行機の大きさに拡大しても十分に飛行が可能であるとも言われている。このためオーパーツであると主張する者もいる。

だが、この模型を自由飛行型模型飛行機(フリーフライト、操縦機構を持たない)として見た場合、主翼と垂直尾翼は備えているといえるが、水平尾翼に相当する部分がないため、ピッチ安定が極めて不充分であり、また主翼には上反角が付いていないため、ロール安定性にも乏しい。したがってこの模型が滑空するとは考えられず、「同様の模型がかなりの距離を滑空した」という証言には疑問がある。(模型飛行機のつりあいと安定については、森照茂1970『模型飛行機』電波実験社の第2章参照)。

オーパーツ扱いする本では後方から撮影して翼で要部が隠れてしまった写真を示し、前方や側面から撮影した写真を敢えて載せないが、実物には立派な目とくちばしがついており、発見当初から主張されていた鳥の模型であることは明白である。ちなみに、カイロの博物館では一時「グライダーの模型」として公開していたが、現在では公開していない。

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