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口腔アレルギー症候群

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

口腔アレルギー症候群(こうくうアレルギーしょうこうぐん、OAS:oral allergy syndrome)とは、未調理の果物生野菜スパイスナッツ類によって引き起こされる食物アレルギーの一種である。花粉食物アレルギー症候群と呼ばれている。最も一般的な症状は、口やのどのかゆみで、それは食物が口に入った途端に始まる[1]

機構

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口腔アレルギー症候群は、花粉アレルギーを持っている人々に見られ、それは花粉アレルゲンと非常によく似た、果物、野菜、ナッツ類に含まれるアレルゲンによって引き起こされる。これらの症状は不快かつ不愉快であるため、ほとんどの人はその食物を食べるのを止める[2]

症状

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口腔アレルギー症候群の約10%の人々が吐き気や胃の不調の経験がある。少数だが、おそらく5%未満の人々が、さらにひどい、深刻な全身アレルギー反応を引き起こす。それは喉の圧迫感、胸の圧迫感、呼吸困難、吐き気、嘔吐、下痢、または意識の喪失などの症状である。花粉の季節によって、症状は様々である。また、症状は果実のある品種に特有されることもある。たとえば、グラニースミスリンゴはふじりんごより口腔アレルギー症候群を多く引き起こす傾向がある。ナッツ類は、花粉に関連していないアレルギー反応を引き起こし、それは時に非常に深刻なものになる。細心の注意がナッツ類のアレルギー反応には必要とされる[3]

原因

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の木の花粉にアレルギーがある場合、りんご、桃、アンズ、チェリー、プラム、梨、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ニンジン、セロリ、パセリ、キャラウェイ、フェンネル、コリアンダー、アニス、大豆、またはピーナッツを食べた時に症状がでることがある。

ブタクサ花粉にアレルギーがある場合、メロンズッキーニキュウリキウイ、またはバナナを食べた時に症状がでることがある。

の花粉にアレルギーがある場合、メロントマトオレンジフダンソウ、またはピーナッツを食べた時に症状がでることがある。生の、白いジャガイモの皮をむいた時に、手にかゆみ、赤みが現れることがある。

リンゴメロンサクランボモモキウイフルーツの頻度が高く、北日本東日本ではシラカンバ花粉症を、西日本ではヤシャブシ花粉症を合併していることが多い。抗原タンパク質ではなく糖鎖である点が特徴である。なお、スギ花粉との関連性もありトマト交差反応することが知られる。また、ラテックスアレルギーとの関連性がある場合もある。

上記の花粉それぞれにいくつかの食物が記載されているが、口腔アレルギー症候群(OAS)を持つ大半の人は、ただ一つまたはこれらの食品のうちいくつか、少数に反応する。

出典

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  1. ^ Oral Allergy Syndrome”. Canadian Food Inspection Agency (January 2000). 2014年11月13日閲覧。
  2. ^ Werfel, Thomas (2008). “Food allergy”. Journal der Deutschen Dermatologischen Gesellschaft 6 (7): 573–583. doi:10.1111/j.1610-0387.2008.06778.x. PMID 18611176. 
  3. ^ Oral Allergy Syndrome”. Canadian Food Inspection Agency (January 2000). 2014年11月13日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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