叛逆航路

叛逆航路; Ancillary Justice
著者	アン・レッキー
訳者	赤尾秀子
発行日	2013年10月1日（アメリカ）; 2015年11月21日（日本）
発行元	en:Orbit Books; 東京創元社
ジャンル	サイエンス・フィクション
国	アメリカ合衆国
言語	英語
形態	書籍、電子書籍、オーディオブック（朗読アジョア・アンドー（英語版）; 書籍、電子書籍
ページ数	409; 496
次作	亡霊星域
コード	ISBN 978-0-316-24662-0; ISBN 978-4-488-75801-1;
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『叛逆航路』（Ancillary Justice）は2013年に出版されたアメリカの作家アン・レッキーによるサイエンス・フィクション小説。本作はレッキーのデビュー小説であり、『亡霊星域』（2014年）および『星群艦隊』（2015年）と続くラドチ帝国スペースオペラ三部作の一作目である。本作は、裏切り行為によって破壊された宇宙船の唯一の生き残りであるとともに、船の人工意識の受け皿でもあり文明の支配者に対する復讐を求めるブレクの物語である。英語版の表紙はジョン・ハリス（英語版）（日本語版は鈴木康士）。

『叛逆航路』は批評家から称賛をもって迎えられ、ヒューゴー賞^[1]、ネビュラ賞、英国SF協会賞、アーサー・C・クラーク賞およびローカス賞第一長編部門を受賞した。本作はヒューゴー、ネビュラ、アーサー・C・クラークの各賞を同時に受賞した唯一の小説である^[2]。

別の小説である『動乱星系』（2017年）と、"Night's Slow Poison" および "She Commands Me and I Obey" の短篇2編も同じ架空世界を舞台にしている^[3]^[4]。

設定と概要[編集]

『叛逆航路』は、拡張主義的なラドチ帝国が人類宇宙の筆頭勢力である数千年先の未来を舞台にしたスペースオペラである。帝国は、人間の身体（「属躰（アンシラリー）」）を兵士として使うために制御している、人工知能によって制御される宇宙船を使用している。ラドチャーイは人々を性別で区別しておらず、これをレッキーはすべての登場人物に女性人称代名詞を使用するとともに、性別が明白な代名詞がある言語を使う必要がある場面でラドチャーイの主人公に誤った推測をさせることで表現している。

物語はラドチの宇宙船 <トーレンの正義> が行方不明になった20年後に、唯一の生き残りの属躰（そして、 <トーレンの正義> の意識の断片）であるブレクが1000年前の <トーレンの正義> の副官である将校セイヴァーデンと出会うところから始まる。二人は氷の惑星におり、セイヴァーデンはあてにならない状態である。筋書きは、ブレクの「現在」の <トーレンの正義> の破壊に対する正義の探求と、 <トーレンの正義> が公式にラドチ帝国に併合される惑星シスウルナ軌道上にいた19年前のフラッシュバックを行き来する。読者は最終的に <トーレンの正義> の破壊は、広大な帝国を支配するために複数の同期させた身体を使用しているラドチ皇帝アナーンダ・ミアナーイの意識の対立する二つの陣営の秘密の戦いの結果であることを知る。小説の終わりで、ブレクは自分の復讐を実行する機会を待つ間、より平和的な傾向のアナーンダ・ミアナーイと手を組む。

批評家の反応[編集]

本作は広く評価されて認められたが、批判的な反応もあった。ローカス誌でのラッセル・レトソンの書評では、イアン・M・バンクスの Use of Weapons を彷彿とさせる、過去と現在のいくつかの流れを織り交ぜたレッキーの小説の意欲的な構成と、バンクス、アーシュラ・K・ル＝グウィン、C.J.チェリイらが確立した、近年のスペースオペラの比喩表現への取り組みが評価されている。そしてレトソンは「これは入門用SFではなく、それだけに見返りも大きい」と結論付けている^[5]。

NPR向けに書いているジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン（英語版）の意見では、「安心感のある、魅力的でスタイリッシュ」な小説は、巨視的な帝国の物語としても、微視的な登場人物の描き方でも成功している^[6]。en:Tor.comのリズ・バークはレッキーの世界構築と「もっともすぐれたスリラー著作のように、前向きな推進力があって、明晰で力強い」筆致を称賛し、『叛逆航路』は「非常に面白い小説でも、概念的で野心的な小説でもある」と結論付けている^[7]。

Arc でのニーナ・アラン（英語版）の書評はいささか批判的であり、この小説には「怠惰、皮肉、あるいは特に商業主義的なものはない」としながらも、その特性を批判し、スペースオペラの比喩の無批判な採用や、それが伝える「失望するほど単純な」考え（例えば、帝国が悪だというような）によって、『叛逆航路』は「古いタイプのSF小説、ジャンル規範のあくなき再録で部外者にとっては多少なりとも不可解なものになっている」と考えている

テレビ制作[編集]

本作は2014年10月に制作会社のFabrikとフォックス21 テレビジョン・スタジオによってテレビ向けの映像化権が取得された。レッキーはプロデューサーがジェンダーにとらわれない、肌の黒いラドチャーイのキャラクターを映像媒体でどう表現するかという自身の懸念に前向きに応えてくれたと書いている^[8]。

脚注[編集]

外部リンク[編集]

アン・レッキーのウェブサイトの『叛逆航路』のページ

[1] “2014 Hugo Award Winners”. The Hugo Awards (2014年8月17日). 2014年8月17日閲覧。

[2] Henderson, Jane (2014年8月18日). “Leckie is first to take triple crown of science fiction awards”. St. Louis Post-Dispatch

[3] Leckie, Ann (2014年6月10日). “Night's Slow Poison”. Tor.com. 2014年6月11日閲覧。

[4] Leckie, Ann (10 November 2014). “She Commands Me and I Obey”. Strange Horizons. オリジナルの21 March 2015時点におけるアーカイブ。 2015年3月17日閲覧。.

[5] Letson, Russell (2013年10月27日). “Russell Letson reviews Ann Leckie”. Locus. オリジナルの2013年11月10日時点におけるアーカイブ。 2013年12月27日閲覧。

[6] Valentine, Genevieve (2013年10月8日). “A Skillfully Composed Space Opera In 'Ancillary Justice'”. NPR. オリジナルの2013年11月13日時点におけるアーカイブ。 2013年12月27日閲覧。

[7] Bourke, Liz (2013年9月6日). “'Nothing quite clarifies your thoughts like thinking you're about to die.' Ann Leckie's Ancillary Justice”. Tor.com. オリジナルの2014年3月4日時点におけるアーカイブ。 2013年12月27日閲覧。

[8] “Ann Leckie's Hugo-winning Ancillary Justice Optioned for Television”. Tor.com. (2014年10月22日) 2014年10月23日閲覧。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

表話編歴ネビュラ賞長編小説部門
1966–1975	『デューン／砂の惑星』フランク・ハーバート（1966年）『バベル-17』サミュエル・R・ディレイニー / 『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス（1967年）『アインシュタイン交点（英語版）』サミュエル・R・ディレイニー（1968年）『成長の儀式（英語版）』ジョン・ブラナー（1969年）『闇の左手』アーシュラ・K・ル＝グウィン（1970年）『リングワールド』ラリー・ニーヴン（1971年）『禁じられた惑星（英語版）』ロバート・シルヴァーバーグ（1972年）『神々自身』アイザック・アシモフ（1973年）『宇宙のランデヴー』アーサー・C・クラーク（1974年）『所有せざる人々』アーシュラ・K・ル＝グウィン（1975年）
1976–2000	『終りなき戦い』ジョー・ホールドマン（1976年）『マン・プラス（英語版）』フレデリック・ポール（1977年）『ゲイトウェイ（英語版）』フレデリック・ポール（1978年）『夢の蛇（英語版）』ヴォンダ・N・マッキンタイア（1979年）『楽園の泉（英語版）』アーサー・C・クラーク（1980年）『タイムスケープ（英語版）』グレゴリー・ベンフォード（1981年）『調停者の鉤爪』ジーン・ウルフ（1982年）『時の他に敵なし（英語版）』マイクル・ビショップ（1983年）『スタータイド・ライジング』デイヴィッド・ブリン（1984年）『ニューロマンサー』ウィリアム・ギブスン（1985年）『エンダーのゲーム』オーソン・スコット・カード（1986年）『死者の代弁者（英語版）』オーソン・スコット・カード（1987年）『落ちゆく女（英語版）』パット・マーフィー（1988年）『自由軌道（英語版）』ロイス・マクマスター・ビジョルド（1989年）『治療者の戦争（英語版）』エリザベス・アン・スカボロー（英語版）（1990年）『帰還』アーシュラ・K・ル＝グウィン（1991年）『大潮の道（英語版）』マイクル・スワンウィック（1992年）『ドゥームズデイ・ブック』コニー・ウィリス（1993年）『レッド・マーズ』キム・スタンリー・ロビンソン（1994年）『火星転移（英語版）』グレッグ・ベア（1995年）『ターミナル・エクスペリメント（英語版）』ロバート・J・ソウヤー（1996年）『スロー・リバー（英語版）』ニコラ・グリフィス（1997年）『太陽の王と月の妖獣（英語版）』ヴォンダ・マッキンタイア（1998年）『終わりなき平和（英語版）』ジョー・ホールドマン（1999年） Parable of the Talents オクティヴィア・E・バトラー（2000年）
2001–現在	『ダーウィンの使者（英語版）』グレッグ・ベア（2001年） The Quantum Rose キャサリン・アサロ（2002年）『アメリカン・ゴッズ（英語版）』ニール・ゲイマン（2003年）『くらやみの速さはどれくらい』エリザベス・ムーン（2004年）『影の棲む城（英語版）』ロイス・マクマスター・ビジョルド（2005年）『擬態―カムフラージュ（英語版）』ジョー・ホールドマン（2006年）『探索者（英語版）』ジャック・マクデヴィット（2007年）『ユダヤ警官同盟』マイケル・シェイボン（2008年）『パワー（英語版）』アーシュラ・K・ル＝グウィン（2009年）『ねじまき少女』パオロ・バチガルピ / 『都市と都市』チャイナ・ミエヴィル（2010年）『ブラックアウト』『オールクリア』（英語版）』コニー・ウィリス（2011年）『図書室の魔法（英語版）』ジョー・ウォルトン（2012年）『2312 太陽系動乱（英語版）』キム・スタンリー・ロビンソン（2013年）『叛逆航路』アン・レッキー（2014年）『絶滅領域（英語版）』ジェフ・ヴァンダミア（英語版）（2015年）『ドラゴンの塔』ナオミ・ノヴィク（2016年）『空のあらゆる鳥を（英語版）』チャーリー・ジェーン・アンダーズ（2017年）『輝石の空』 N・K・ジェミシン（2018年）『宇宙へ』メアリ・ロビネット・コワル（2019年）『新しい時代への歌（英語版）』サラ・ピンスカー（英語版）（2020年）『ネットワーク・エフェクト』マーサ・ウェルズ（2021年） A Master of Djinn P・ジェリ・クラーク（英語版）（2022年） Babel R・F・クァン（英語版）（2023年）

表話編歴ヒューゴー賞長編小説部門
レトロ	『石に刺さった剣』テレンス・ハンベリー・ホワイト（1939年）『スラン（英語版）』A・E・ヴァン・ヴォークト（1941年）『未知の地平線（英語版）』ロバート・A・ハインライン（1943年）『妻という名の魔女たち（英語版）』フリッツ・ライバー（1944年）『恐怖の火星争奪戦（英語版）』リイ・ブラケット（1945年）『ザ・ミュール』アイザック・アシモフ（1946年）『ガニメデの少年（英語版）』ロバート・A・ハインライン（1951年）『華氏451度』レイ・ブラッドベリ（1954年）
1953–1975	『分解された男』アルフレッド・ベスター（1953年）『ボシイの世界（英語版）』マーク・クリフトンとフランク・ライリイ（英語版）（1955年）『ダブル・スター（英語版）』ロバート・A・ハインライン（1956年）『ビッグ・タイム（英語版）』フリッツ・ライバー（1958年）『悪魔の星（英語版）』ジェイムズ・ブリッシュ（1959年）『宇宙の戦士』ロバート・A・ハインライン（1960年）『黙示録3174年』ウォルター・M・ミラー・ジュニア（1961年）『異星の客』ロバート・A・ハインライン（1962年）『高い城の男』フィリップ・K・ディック（1963年）『中継ステーション』クリフォード・D・シマック（1964年）『放浪惑星（英語版）』フリッツ・ライバー（1965年）『デューン／砂の惑星』フランク・ハーバート / 『わが名はコンラッド（英語版）』ロジャー・ゼラズニイ（1966年）『月は無慈悲な夜の女王』ロバート・A・ハインライン（1967年）『光の王』ロジャー・ゼラズニイ（1968年） Stand on Zanzibar ジョン・ブラナー（1969年）『闇の左手』アーシュラ・K・ル＝グウィン（1970年）『リングワールド』ラリー・ニーヴン（1971年）『果てしなき河よ我を誘え』フィリップ・ホセ・ファーマー（1972年）『神々自身』アイザック・アシモフ（1973年）『宇宙のランデヴー』アーサー・C・クラーク（1974年）『所有せざる人々』アーシュラ・K・ル＝グウィン（1975年）
1976–2000	『終りなき戦い』ジョー・ホールドマン（1976年）『鳥の歌いまは絶え』ケイト・ウィルヘルム（1977年）『ゲイトウェイ（英語版）』フレデリック・ポール（1978年）『夢の蛇（英語版）』ヴォンダ・N・マッキンタイア（1979年）『楽園の泉（英語版）』アーサー・C・クラーク（1980年）『雪の女王（英語版）』ジョーン・D・ヴィンジ（1981年）『ダウンビロウ・ステーション（英語版）』C・J・チェリイ（1982年）『ファウンデーションの彼方へ』アイザック・アシモフ（1983年）『スタータイド・ライジング』デイヴィッド・ブリン（1984年）『ニューロマンサー』ウィリアム・ギブスン（1985年）『エンダーのゲーム』オーソン・スコット・カード（1986年）『死者の代弁者（英語版）』オーソン・スコット・カード（1987年）『知性化戦争』デイヴィッド・ブリン（1988年）『サイティーン（英語版）』C・J・チェリイ（1989年）『ハイペリオン』ダン・シモンズ（1990年）『ヴォル・ゲーム』ロイス・マクマスター・ビジョルド（1991年）『バラヤー内乱』ロイス・マクマスター・ビジョルド（1992年）『遠き神々の炎（英語版）』ヴァーナー・ヴィンジ / 『ドゥームズデイ・ブック』コニー・ウィリス（1993年）『グリーン・マーズ』キム・スタンリー・ロビンソン（1994年）『ミラー・ダンス』ロイス・マクマスター・ビジョルド（1995年）『ダイヤモンド・エイジ』ニール・スティーヴンスン（1996年）『ブルー・マーズ』キム・スタンリー・ロビンソン（1997年）『終わりなき平和（英語版）』ジョー・ホールドマン（1998年）『犬は勘定に入れませんあるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎（英語版）』コニー・ウィリス（1999年）『最果ての銀河船団（英語版）』ヴァーナー・ヴィンジ（2000年）
2001–現在	『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』J・K・ローリング（2001年）『アメリカン・ゴッズ（英語版）』ニール・ゲイマン（2002年）『ホミニッド ―原人―（英語版）』ロバート・J・ソウヤー（2003年）『影の棲む城（英語版）』ロイス・マクマスター・ビジョルド（2004年）『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル（英語版）』スザンナ・クラーク（2005年）『時間封鎖（英語版）』ロバート・チャールズ・ウィルスン（2006年）『レインボーズ・エンド（英語版）』ヴァーナー・ヴィンジ（2007年）『ユダヤ警官同盟』マイケル・シェイボン（2008年）『墓場の少年ノーボディ・オーエンズの奇妙な生活（英語版）』ニール・ゲイマン（2009年）『ねじまき少女』パオロ・バチガルピ / 『都市と都市』チャイナ・ミエヴィル（2010年）『ブラックアウト』『オールクリア』（英語版）』コニー・ウィリス（2011年）『図書室の魔法（英語版）』ジョー・ウォルトン（2012年）『レッドスーツ（英語版）』ジョン・スコルジー（2013年）『叛逆航路』アン・レッキー（2014年）『三体』劉慈欣、翻訳はケン・リュウ（2015年）『第五の季節』N・K・ジェミシン（2016年）『オベリスクの門』N・K・ジェミシン（2017年）『輝石の空』 N・K・ジェミシン（2018年）『宇宙へ』メアリ・ロビネット・コワル（2019年）『帝国という名の記憶（英語版）』アーカディ・マーティーン（英語版）（2020年）『ネットワーク・エフェクト』マーサ・ウェルズ（2021年）『平和という名の廃墟（英語版）』アーカディ・マーティーン（2022年）

表話編歴英国SF協会賞長編部門（英語版）
1969–1979	Stand on Zanzibar ジョン・ブラナー（1969年） The Jagged Orbit ジョン・ブラナー（1970年）『宇宙のランデヴー』 Rendezvous with Rama アーサー・C・クラーク（1973年）『逆転世界（英語版）』 Inverted World クリストファー・プリースト（1974年） en:Orbitsville ボブ・ショウ（1975年）『ブロントメク!（英語版）』 Brontomek! マイクル・コニイ（1976年）『ヨナ・キット（英語版）』 The Jonah Kit イアン・ワトスン（1977年）『暗闇のスキャナー』 A Scanner Darkly フィリップ・K・ディック（1978年）『夢幻会社（英語版）』 The Unlimited Dream Company J・G・バラード（1979年）
1980–1989	『タイムスケープ（英語版）』 Timescape グレゴリー・ベンフォード（1980年）『拷問者の影（英語版）』 The Shadow of the Torturer ジーン・ウルフ（1981年） Helliconia Spring ブライアン・W・オールディス（1982年） Tik-Tok ジョン・スラデック（1983年）ミサゴの森（英語版）』 Mythago Wood ロバート・ホールドストック（1984年） en:Helliconia Winter ブライアン・W・オールディス（1985年） The Ragged Astronauts ボブ・ショウ（1986年） Gráinne キース・ロバーツ（1987年） Lavondyss ロバート・ホールドストック（1988年）『ピラミッド（英語版）』 Pyramids by テリー・プラチェット（1989年）
1990–1999	Take Back Plenty コリン・グリーンランド（1990年）『ハイペリオンの没落』 The Fall of Hyperion ダン・シモンズ（1991年）『レッド・マーズ』 Red Mars キム・スタンリー・ロビンソン（1992年） en:Aztec Century クリストファー・エヴァンズ（英語版）（1993年）『フィアサム・エンジン（英語版）』 Feersum Endjinn イアン・M・バンクス（1994年）『タイム・シップ』 The Time Ships スティーヴン・バクスター（1995年） Excession イアン・M・バンクス（1996年） The Sparrow メアリ・ドリア・ラッセル（1997年） The Extremes クリストファー・プリースト（1998年） The Sky Road ケン・マクラウド（1999年）
2000–2009	Ash: A Secret History メアリ・ジェントル（英語版）（2000年）『カズムシティ（英語版）』Chasm City アレステア・レナルズ（2001年）『双生児（英語版）』 The Separation クリストファー・プリースト（2002年） Felaheen ジョン・コートニー・グリムウッド（英語版）（2003年） River of Gods イアン・マクドナルド（2004年）『エア（英語版）』 Air ジェフ・ライマン（2005年） End of the World Blues ジョン・コートニー・グリムウッド（英語版）（2006年） Brasyl イアン・マクドナルド（2007年） The Night Sessions ケン・マクラウド（2008年）『都市と都市』 The City & the City チャイナ・ミエヴィル（2009年）
2010–2019	『旋舞の千年都市（英語版）』 The Dervish House イアン・マクドナルド（2010年）『夢幻諸島から（英語版）』 The Islanders クリストファー・プリースト（2011年）『ジャック・グラス伝（英語版）』 Jack Glass アダム・ロバーツ（2012年）『叛逆航路』 Ancillary Justice アン・レッキーおよび『ガンメタル・ゴースト（英語版）』Ack-Ack Macaque ガレス・L・パウエル（tie) (2013年）『亡霊星域』 Ancillary Sword アン・レッキー（2014年） The House of Shattered Wings アリエット・ド・ボダール（英語版）（2015年） Europe in Winter デイヴィッド・ハッチンソン（英語版）（2016年） The Rift ニーナ・アラン（英語版）（2017年）『ウォーシップ・ガール』 Embers of War ガレス・L・パウエル（2018年） Children of Ruin エイドリアン・チャイコフスキー（英語版）（2019年）
2020-現在	The City We Became N・K・ジェミシン（2020年）

表話編歴ローカス賞第一長編部門
1981–1990	『竜の卵（英語版）』 Dragon's Egg ロバート・L・フォワード（1981年）『スターシップと俳句（英語版）』 Starship & Haikuソムトウ・スチャリトクル（1982年） Courtship Rite ドナルド・キングスバリー（1983年）『黒龍とお茶を（英語版）』 Tea with the Black Dragon R・A・マカヴォイ（1984年）『黒龍とお茶を（英語版）』 The Wild Shore キム・スタンリー・ロビンソン（1985年）『コンタクト（英語版）』 Contact カール・セーガン（1986年） The Hercules Text ジャック・マクデヴィット（1987年） War for the Oaks エマ・ブル（英語版）（1988年）『火星夜想曲（英語版）』 Desolation Road イアン・マクドナルド（1989年） Orbital Decay アレン・スティール（1990年）
1991–2000	In the Country of the Blind マイクル・F・フリン（英語版）（1991年）『虚ろな穴』 The Cipher キャシー・コージャ（英語版）（1992年） China Mountain Zhang モーリーン・F・マクヒュー（英語版）（1993年） Cold Allies パトリシア・アンソニー（英語版）（1994年）『銃、ときどき音楽（英語版）』 Gun, with Occasional Musicジョナサン・レセム（1995年）『極微機械ボーア・メイカー』 The Bohr Maker リンダ・ナガタ（1996年）『大いなる復活のとき』 Reclamation サラ・ゼッテル（英語版）および Whiteout セイジ・ウォーカー（英語版）（1997年） The Great Wheel イアン・R・マクラウド（1998年） Brown Girl in the Ring ナロ・ホプキンスン（1999年） The Silk Code ポール・レヴィンソン（2000年）
2001–2010	『火星縦断（英語版）』 Mars Crossing ジェフリー・A・ランディス（2001年）『クシエルの矢』 Kushiel's Dart ジャクリーン・ケアリー（2002年） A Scattering of Jades アレクサンダー・C・アーバイン（英語版）（2003年）『マジック・キングダムで落ちぶれて（英語版）』 Down and Out in the Magic Kingdom コリイ・ドクトロウ（2004年）『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル（英語版）』 Jonathan Strange & Mr Norrell スザンナ・クラーク（2005年）『《サイボーグ士官ジェニー・ケイシー》シリーズ（英語版）』 Hammered/Scardown/Worldwired エリザベス・ベア（2006年）テメレア戦記シリーズ His Majesty's Dragon/Throne of Jade/Black Powder War ナオミ・ノヴィク（2007年）『ハートシェイプト・ボックス（英語版）』 Heart-Shaped Box ジョー・ヒル（2008年）『天空のリング（英語版）』 Singularity's Ring ポール・メルコ（英語版）（2009年）『ねじまき少女』 The Windup Girl パオロ・バチガルピ（2010年）
2011–2020	『空の都の神々は』 The Hundred Thousand Kingdoms N・K・ジェミシン（2011年）『夜のサーカス（英語版）』 The Night Circus エリン・モーゲンスターン（英語版）（2012年） Throne of the Crescent Moon by サラディン・アフメド（英語版）（2013年）『叛逆航路』 Ancillary Justice アン・レッキー（2014年） The Memory Garden M・リッカート（英語版）（2015年）『蒲公英王朝記』 The Grace of Kings ケン・リュウ（2016年）『ナインフォックスの覚醒（英語版）』 Ninefox Gambit ユーン・ハ・リー（2017年）『メアリ・ジキルとマッドサイエンティストの娘たち（英語版）』 The Strange Case of the Alchemist's Daughter シオドラ・ゴス（2018年） Trail of Lightning レベッカ・ローンホース（英語版）（2019年） Gideon the Ninth タムシン・ミュアー（英語版）（2020年）
2021-現在	Elatoe ダーシー・リトル・バッジャー（2021年）
長編部門 (1971–1981) SF長編部門 (1980–現在) ファンタジイ長編部門 (1978–現在) 第一長編部門 (1981–現在) ホラー長編部門 (1989–1997, 1999, 2017–現在) ヤングアダルト部門 (2003–現在) 中長編部門 (1973–2018) 中編部門 (1975–現在) 短編部門 (1971–現在)

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