双六小屋

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地理院地図 Googleマップ 双六小屋の位置図

双六岳と双六小屋
双六岳と双六小屋
双六小屋
双六小屋
キャンプ指定地と双六池
キャンプ指定地と双六池
双六小屋と鷲羽岳
双六小屋と鷲羽岳

双六小屋(すごろくごや)は、岐阜県高山市双六岳樅沢岳の鞍部にある山小屋中部山岳国立公園内の飛騨山脈主稜線のルート上にあり、新穂高温泉方面の小池新道笠ヶ岳からの稜線ルートとの交差点となっているため、利用者が多い小屋である。

概要[編集]

2014年平成26年)より、著名な山岳写真家でもある二代目経営者・小池潜(ひそむ)から継いだ三代目・小池岳彦(たけひこ)が経営。この小屋の他に、わさび平小屋鏡平山荘黒部五郎小舎を経営。小屋の北側は見晴らしが良く、鷲羽岳を間近に望める。小屋の南側の広い平坦な場所には、双六池があり、その北側がキャンプ指定地となっている。標高2,550mのハイマツ帯で、多くの高山植物が見られる。また周辺のハイマツ帯にはライチョウが生息している。月刊「山と渓谷」2016年1月号の特集で「泊まってよかった山小屋」第2位を獲得[1]

営業期間[編集]

収容人数[編集]

  • 宿泊 200人
  • キャンプ指定地 テント60張り[6](北アルプスの大部分が中部山岳国立公園内であるため、キャンプ指定地以外の設営は禁止されている)
  • 営業期間外は冬期避難小屋が利用可能。利用の際は、料金を後日郵送すること[7]

主な施設[編集]

  • 一般客室・個室・フロント・売店・談話室・食堂・簡易水洗トイレ・洗面所・乾燥室・自炊場
  • 富山大学夏山診療所が併設。(7月25日頃 - 8月20日頃)
  • 公衆衛星電話がある。
  • 談話室でNTTドコモ携帯電話が利用できる(2016年~)。
  • 無料の給水施設がある。
  • 夕食の名物料理は野菜てんぷら。
  • 一般利用者向けの入浴施設はない。

沿革[編集]

  • 1935年昭和10年)に、岐阜県吉城郡上宝村(現在の高山市)の村営小屋が開業(2階建て、20[8]
  • 第二次世界大戦前後は、無人のまま放置され、小屋は荒れ果てた。
  • 1950年(昭和25年)に、村会議員だった、小池義清が村から経営を引き継ぐ。
  • 1955年(昭和30年)に、小池義清らにより、新穂高温泉から、わさび平、大ノマ乗越を経由して、この小屋に達する小池新道を開設。
  • 1957年(昭和32年)に、荷継ぎのための小屋をワサビ平に建設(現在のわさび平小屋)。
  • 1962年(昭和37年)に、二代目経営者の小池潜が大学卒業後に、小屋の仕事に就く。
  • 1965年(昭和40年)に、コーヒー豆を挽く器具一式を整えて、登山者に提供するようになった。
  • 1980年(昭和55年)に、東側に一棟を増築。
  • 1988年(昭和63年) に、花の山旅企画[9]「双六山楽共和国」建国。初代大統領には田中澄江が就任、双六小屋看板の題字を受ける。国鳥はライチョウ、国木はブナ、国獣はオコジョ、国花はクロユリを選定。
  • 2008年(平成20年) より、ゴールデンウィークの営業を中止。前年の4月に小屋開け入山の際、キャリア25年以上のベテラン支配人が遭難死する事故を受けての措置[10]
  • 2016年(平成28年) に、月刊「山と渓谷」2016年1月号の特集で「泊まってよかった山小屋」第2位を獲得[1]

近隣の山小屋[編集]

登山道[編集]

周辺の山[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b 双六小屋主人・小池岳彦さん (山と渓谷2016年1月号)
  2. ^ 小池新道途中にある鏡平山荘の営業は7月10日から。この前の時期は弓折岳分岐へ登るトラバース道が使えないため、雪山登攀の技術と装備が必要。
  3. ^ 例年、7月15日頃までは秩父沢・秩父小沢に橋がかからず、沢を高巻きする必要がある。
  4. ^ 周辺の小屋はこれより小屋閉め日が早い。鏡平山荘三俣山荘は10月15日頃、黒部五郎小舎は9月30日頃まで。
  5. ^ 岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会 山小屋開設情報
  6. ^ 荒天時は強風が吹き抜ける地形に位置するため、利用困難になる場合がある。
  7. ^ 双六小屋 2016年10月23日(日)最新情報
  8. ^ 『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局
  9. ^ わさび平小屋鏡平山荘双六小屋黒部五郎小舎の共通パスポートを作り、圏内を大いに遊び楽しもうという企画。
  10. ^ 双六小屋 2008年1月2日(水)緊急連絡

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]