厳美渓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
厳美渓 (2007-08-31)

厳美渓(げんびけい)は、岩手県一関市にある磐井川中流の渓谷。栗駒山を水源とする。全長2キロメートル。1927年昭和2年)に国の名勝及び天然記念物に指定された。

なお、同市内の東部には猊鼻渓(国の名勝)という地名が類似した渓谷がある。

歴史[編集]

厳美渓周辺の空中写真。周囲は水田や畑が広がる比較的平坦な地形である。
1976年撮影の3枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

古くから景勝地として親しまれており、一帯を治めた伊達政宗もこの地を賛美している。1877年明治10年)8月には、明治天皇東北巡幸の際に立ち寄っているほか、近代の文人、幸田露伴もこの厳美渓を訪れ、紀行文を記している。 岩手県の南の玄関口とされる一関市にあって、古く都として栄えた平泉にも近く、後になって平泉が観光地として人気が出たため、それに比例する形で厳美渓も観光客が急増した。 平泉が世界遺産に認定される以前から、本地と平泉及び同市内にある猊鼻渓とを周遊する観光客やツアーも多い。

特色[編集]

厳美渓は栗駒山の噴火によって堆積したデイサイト凝灰岩が、磐井川の水流によって浸食され、形成されたものである。奇岩、瀑布、深淵と様々な表情を見せるが、特に川底には甌穴の発達が顕著。これは巨石の隙間を流れた(小石)が水流の中で暴れて弧を描き、岩盤を球状に削っていったもので、地質学上にも貴重なもの。

郭公だんご[編集]

空飛ぶだんご

厳美渓では「空飛ぶだんご」として知られる郭公だんごが名物となっている。これは渓谷の休憩所に設けられてあり、ワイヤーロープで繋いだに代金を入れ合図のを叩くと、対岸の店が注文を聞いて、だんごと茶を提供してくれるというものである。

販売している団子はあん・ごま・みたらしが主で、「空とぶ団子」では三本セットで売られている。その他、限定商品もある。

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯38度56分35.3秒 東経141度3分2.4秒 / 北緯38.943139度 東経141.050667度 / 38.943139; 141.050667