原子砲

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アメリカで1953年に行われた280mm原子砲(W9核砲弾)の実験

原子砲(げんしほう)とは、冷戦期に開発された、小型の原子爆弾を砲弾化した核砲弾を発射する火砲である。アトミックキャノンとも呼ばれる。

概要[編集]

火砲によって打ち出される核兵器である核砲弾は、戦術核兵器として開発されてきた。初期の核兵器は大型であり、砲弾のサイズも大きくならざるを得なかった。加えて、核爆発の威力の大きさから、自分の被害を防ぐために長射程の火砲であることも求められ、初期の原子砲は大型となった。

1953年アメリカ陸軍が開発したM65 280mmカノン砲は、自走はできず、口径280mmと陸上の砲としては大口径であり、なおかつ長射程確保のためカノン砲となった。射程も約30kmとなっている。専用の核砲弾の発射ができた。

核砲弾の小型化は、原子砲の小型化を可能にした。1957年には203mm砲用のW33核砲弾の配備が開始されている。さらにはW48の実用化により、155mm砲でも核砲弾の使用が可能となった。203mm砲や155mm砲は陸軍内に一般的に配備されており、自走も可能で、通常の榴弾と核砲弾の双方を発射できるなど、運用性は大幅に高まることとなった。これを受けて、大型・特殊なM65 280mmカノン砲は1963年に退役している。

このほか、アメリカ合衆国が開発した核ロケットのデイビー・クロケットの弾頭部分を無反動砲の砲架を利用して発射する方式があり、この場合は曲射弾道でもって発射を行なえた。

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