危険物取扱者免状

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危険物取扱者免状(きけんぶつとりあつかいしゃめんじょう、: Hazardous Materials Engineer's Licenses[1][2])とは、危険物取扱者資格を取得したことが証明されていることを示す公文書危険物に対して取扱許可を受けていることを示す。

危険物取扱者免状

概要[編集]

甲種・乙種(1類~6類)・丙種に分かれ、消防試験研究センターが実施する試験に合格した者に、申請により都道府県知事から交付される。申請に関する窓口事務については、消防試験研究センターの道府県支部および中央試験センター(東京都)に委託されている。

運転免許証クレジットカードと同じ、縦5.4cm×横8.5cmのカード型で、表面には氏名、生年月日、本籍地都道府県(危険物取扱者資格は外国籍の者も取得可能であり、この場合は本籍欄は「外国籍」となる)、顔写真および写真書換期限、交付した都道府県知事印、種類ごとの交付年月日・交付番号・交付知事欄が設けられている。裏面には、危険物取扱者講習の受講状況記入欄が設けられている。都道府県によっては、表面にHMOL潜像が施されている。

携帯義務[編集]

業務従事に際して消防設備士免状の携帯を義務付けられている消防設備士とは異なり、危険物を取り扱う際に危険物取扱者免状を携帯している必要は原則としてない。危険物の移送(移動タンク貯蔵所(いわゆるタンクローリーのこと)によって危険物を運ぶことを指す)の場合には危険物取扱者による運転あるいは危険物取扱者の同乗が義務付けられており、この場合に限り免状の携帯が義務付けられている[3]。危険物の運搬(移動タンク貯蔵所に該当しない車両等によって危険物を運ぶことを指す)の場合には危険物取扱者の同乗義務はなく、同乗する場合にも免状を携帯する必要はない。

免状の書換・再交付[編集]

書換[編集]

免許の有効期間についての定めはなく更新制度も存在しないが、原則として10年に1回、実務に就く就かないに関係なく免状の写真の更新(書換え手続き)が法令上必要である[4]。法令が要求している手続きは、あくまでも免状写真の書換えであり、免許の有効期限の延長ではない。よって、写真書換え期限を経過した免状はその証明効力を失うが、仮に免状写真の書換え期限を経過してしまっても、受けている免許自体が失効することはない。

なお、写真以外で書換え申請が必要となるのは、以下の場合である[5]

  • 氏名の変更があった場合
  • 本籍地に変更があった場合(ただし、本籍の変更が生じても、本籍のある都道府県に変更がなければ書換え申請は不要。住所は都道府県が変わっても、書換え申請の必要はない。)
  • 生年月日に変更があった場合

再交付[編集]

免状の亡失、滅失により免状がなくなった場合や破損・汚損などにより記載内容が確認できなくなった場合には、再交付を申請することで新しい免状が交付される[6]。免状の写真書換え期限を過ぎた場合でも、免許そのものが失効しているわけではないため、再交付申請により新しい免状が交付される。

本人確認書類として[編集]

表面に表記される氏名、生年月日、本籍は、危険物取扱者試験願書に記載した自己申告の個人情報が、そのまま新規免状交付の際に本人確認書類等提出のプロセスも無いまま使用される。試験受験票(B)の裏面に本人確認書類の提示をお願いすることがある旨記載されているが、実際に要求されることは稀である。これに加え、現住所の表記も無いため官公庁発行の公印入り写真付公文書であるにもかかわらず身分証明書としてはほとんど通用しない。公文書のため、稀に本人確認書類として受理される事があるが、本人確認としての合理的根拠が無いので、本人確認となっていない事に、免状提示を受ける側が気付かないのがほとんどである。

脚注[編集]

  1. ^ ENGLISH PAGE|一般財団法人消防試験研究センター”. 2014年7月27日閲覧。
  2. ^ 日本国の消防法の英訳(日本国政府による公式英訳)”. 2014年7月27日閲覧。
  3. ^ 消防法第十六条の二 3項「危険物取扱者は、第一項の規定により危険物の移送をする移動タンク貯蔵所に乗車しているときは、危険物取扱者免状を携帯していなければならない。」
  4. ^ 免状の交付・書換え等 写真の書換え|一般財団法人消防試験研究センター”. 2014年9月5日閲覧。
  5. ^ 免状の交付・書換え等 本籍等の書換え|一般財団法人消防試験研究センター”. 2014年9月5日閲覧。
  6. ^ 免状の交付・書換え等 再交付|一般財団法人消防試験研究センター”. 2014年9月5日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]