単一換字式暗号

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単一換字式暗号たんいつかえじしきあんごう、Simple substitution cipher)とは、換字式暗号の一種で、平文の文字に対して、暗号文の文字が常に同じ文字に変換されるような暗号のこと。例えば、平文の“d”が、暗号文で必ず“a”になるならば、それは単一換字式暗号である。

仕組みが単純であり、簡単に解読されるため、現代ではほとんど使われていないが、排他的論理和を使った単一換字式暗号を使用する暗号アプリケーションが使われている例が見られる。

知能検査では、13歳くらいのレベルの問題として、この暗号の解読が出るものもある。

解読法[編集]

通常は頻度分析を行う。

頻度分析とは、英語普通文では大体 E - T - A - O - I - N の順で文字の出現頻度が高い(特にEが多い)ので、暗号文で一番良く出てくる文字をEにおき、二番目をTまたはAに置く。また2文字の統計ではTHが一番多いので、暗号文で2文字繋がりが一番多い組をTHと置く。それを順序よく広げていくと簡単に解読できる。

シャーロック・ホームズの『踊る人形』やエドガー・アラン・ポーの『黄金虫』にかなり詳しく載っている(踊る人形の頻度表は、原論文の誤読で正しくない)。

プロの暗号解読者は、普通の文章と同じ早さで読めるという。

頻度分析の結果を記した頻度表は、各言語ごとに作成される。また、必要な場合は「米陸軍用」など出所の限定された頻度表も作られる場合がある。

しかし、Eを全く使わない小説が出版された例(『消失』ジョルジュ・ペレック著、ギルバート・アデア訳、約200ページ)もあり、一概には言えない。

関連項目[編集]