南青山少女ブックセンター

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南青山少女ブックセンター
ジャンル 学園小説
小説
著者 桑島由一
イラスト 湖湘七巳
出版社 メディアファクトリー
レーベル MF文庫J
刊行期間 2004年6月 - 2004年11月
巻数 全2巻
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南青山少女ブックセンター』(みなみあおやましょうじょブックセンター)は、桑島由一による日本ライトノベルイラストは湖湘七巳が担当している。MF文庫Jメディアファクトリー)より刊行された。舞台設定には実在する日本の地名が使われているが、完全なフィクションである。

ストーリー[編集]

千葉県八街市在住の中学生、春山マリオは地元高校の受験に失敗したが、親戚の宮前麗子が校長兼理事長を務める東京都港区の宮前高校への入学を勧められ、二つ返事で承諾。都会の生活への期待に胸を膨らませる。 ところが、宮前高校は女子高であり、おまけに男性恐怖症の生徒ばかりの特別クラスのD組に入れられてしまう。

そして、「南青山少女ブックセンター」という、学校が男性恐怖症克服プログラムとして運営している店員が女の子だけの書店で、店長として働くことになる。

登場人物[編集]

春山 マリオ(はるやま マリオ)
主人公。千葉県八街市出身。農家を営む父・ブンハチが農作業を放り出して「スーパーマリオブラザーズ」に没頭していたことから、その主人公である世界的ヒーロー・マリオにちなんで命名された。母はブンハチが妹にピーチと命名した際、愛想を尽かして家出。地元の高校受験に失敗してしまった際に親戚筋である宮前麗子から誘われ、本来は女子高である宮前高校へ男性恐怖症の生徒ばかりが集められた特別クラス・D組の「教材」として入学する。
宮前 晴子(みやまえ はるこ)
ヒロイン。宮前高校の校長兼理事長・宮前麗子の次女。重度の男性恐怖症で、ファブリーズが手放せない。マリオとの初対面時に大怪我をさせてしまい、そのこと自体は申し訳無く思っているがいくら親戚だからと言ってマリオが自宅に居候することには我慢が成らないでいる。
宮前 麗子(みやまえ れいこ)
宮前高校の校長兼理事長。重度の男性恐怖症である次女・晴子に手を焼き、男性恐怖症克服を目的とする特別クラス・D組を新設しマリオを「教材」として入学させる。
宮前 奈津美(みやまえ なつみ)
晴子の姉。外見はおっとりしているが、身も蓋も無いことを平然と言い放って相手を心底まで傷付ける毒舌家。
松永先生(まつながせんせい)
男性恐怖症克服を目的とする特別クラス・D組の担任。にも関わらず、本人も重度の男性恐怖症を患っている。
今井 静(いまい しずか)
D組の生徒。関西出身で、非常に気が強い。やはり男性恐怖症だが、マリオを殴るのは抵抗が無いらしい。
羽田 千佳(はねだ ちか)
D組の生徒。男性恐怖症の度合いは軽く、他の生徒よりはマリオに対して好意的に接する。
澤崎 美鈴(さわざき みすず)
D組の生徒。良家のお嬢様で、妹の顔を見るためなら授業をさぼることも厭わない重度のシスコンである兄に手を焼いている。『あしたのジョー』を始めスポ根系の少年漫画が愛読書。
室田 響(むろた ひびき)
D組の生徒。背が高く、寡黙でボーイッシュな印象だが本人は至って少女趣味。田中佐知子のファン。
橘 留美(たちばな るみ)
D組の生徒。登校拒否中。
田中 佐知子(たなか さちこ)
2巻に登場するアイドル。かつては「ルル」というユニットを組んでいたが、現在はソロで活動している。愛称はサッチン。

用語[編集]

宮前女子高等学校(みやまえじょしこうとうがっこう)
東京都港区にある女子高。春山マリオ、宮前晴子らが通う高校。
男性恐怖症克服プログラム専門クラス(だんせいきょうふしょうこくふくプログラムせんもんクラス)
男性恐怖症の女性ばかりが集められた特別クラス。通称はD組。
人間教材(にんげんきょうざい)
春山マリオのこと。男性恐怖症克服のための教材という意味。
南青山少女ブックセンター(みなみあおやましょうじょブックセンター)
南青山にある書店。D組の生徒が持ち回りでアルバイトをしている。略称はMGBC。
ルル
3人組(田中佐知子、宮元美紀、横井有里巳)のアイドルユニット。デビュー曲は『恋のルール』。作中では解散している。

既刊一覧[編集]

  • 『南青山少女ブックセンター(1)』、2004年6月30日発行、ISBN 4-8401-1104-9
  • 『南青山少女ブックセンター(2) 乙女のリハーサル』、2004年11月30日発行、ISBN 4-8401-1175-8

外部リンク[編集]