半経験的分子軌道法

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半経験的分子軌道法(はんけいけんてきぶんしきどうほう、: semi-empirical molecular orbital method)では、ハートリー-フォック方程式を解く際に経験的パラメータを使用して、分子の電子状態を計算する。ab initio分子軌道法に比べ計算量が大幅に減少するため、大きな分子を取り扱うのに有利である。また、経験的パラメータを用いることによって電子相関効果の一部を含むことができる。その近似方法には、省略する分子積分や用いるパラメータによって多くの手法が存在する。

参考文献[編集]

  • Michael J. S. Dewar, Eve G. Zoebisch, Eamonn F. Healy, and James J. P. Stewart (1985). “Development and use of quantum mechanical molecular models. 76. AM1: A New General Purpose Quantum Mechanical Molecular Model”. J. Am. Chem. Soc. 107: 3902-3909. doi:10.1021/ja00299a024.  AM1ハミルトニアンを提出した原著論文。

関連項目[編集]