千葉県道76号成東酒々井線

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主要地方道
千葉県道76号標識
千葉県道76号
成東酒々井線
起点 千葉県山武市
終点 千葉県印旛郡酒々井町
接続する
主な道路
記法
国道126号
国道409号
千葉県道22号
国道51号
国道296号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

千葉県道76号成東酒々井線(ちばけんどう76ごう なるとうしすいせん)は、千葉県山武市から印旛郡酒々井町を結ぶ県道主要地方道)である。

概要[編集]

当県道は山武市津辺 - 酒々井町上本佐倉を結ぶ主要地方道である。また、総武本線千葉駅 - 佐倉駅を結ぶ国道51号成東駅 - 銚子駅を結ぶ国道126号とともに、佐倉駅 - 成東駅間の補填的な道路である。八街市の一部区間は八街バイパスに指定されている。

路線状況[編集]

起点は山武市であるが、上記にある総武本線の上り側である酒々井町から路線状況を記す。

酒々井町区間[編集]

終点の国道296号側の「上本佐倉」交差点から250m下ると国道51号側の「上本佐倉」交差点に出る。そこから下ること900mで左手に北総変電所が見える。しばらくすると明治期の道路を踏襲する急カーブに差し掛かり、左にある林を抜けたところで「JR南酒々井駅入口」交差点に出る。そこで総武本線南酒々井駅は右手に分かれる。そこから直進し下ると東関東自動車道の下をくぐり、谷を過ぎるとカーブに差し掛かる。総武本線の「宮前橋」跨線橋を渡ると、線路の右手すぐ側を通過する。明治期には逆側の左側の道路しかなく往来が多かったが、現在は市道と化している。800mほど直進の道路を南下して八街市に入る。

八街市区間[編集]

そして、800mほどで榎戸駅に着く[注釈 1]。そこからセリア八街榎戸店やランドローム八街店[注釈 2]などのスーパーが立ち並び、1.3kmすると、千葉県立八街高等学校が右手に見えてくる。そこから800mほどに交差点があり、ここで富山(とみやま)、文違(ひじかい)地区方面と分かれる。およそ1.3kmすると、同市八街ほ付近に入り、八街市立図書館八街市中央公民館焼肉宝島八街店、佐倉警察署八街幹部交番が並ぶ。なお、そこから八街バイパスの区間に入り、「五区」交差点[注釈 3]より約1.2km下ると、国道409号に出る[注釈 4]。そこから、八街駅方面に450m上ると、「日向入口」交差点に出る。右手に曲がり、350m下ると「大木」交差点に着き、2011年に開通した八街バイパスが左手にある[注釈 5]。当県道は直進し、山武市に入る。

山武市区間[編集]

八街市大木を過ぎ、そこから1.4kmは歩道も整備されており、センターラインもあるが、山武市大木の総武本線「日向街道踏切」付近で少し狭くなる。踏切を渡るとおよそ2.8kmは比較的整備されている区間になる[注釈 6]。山武市惟崎付近で旧道と新道が入り混じる。

千葉県道76号成東酒々井線
山武市惟崎・日向台のバイパス道路(2015年5月)

新道は直進し、日向台を通り抜け、旧道と合流する。旧道は右手に折れ[注釈 7]日向駅方面に向かう。旧道はセンターラインや歩道も整備されていないうえ、国道409号極楽寺方面に向かう自動車が多いため危険である。総武本線のすぐ脇を通り、しばらくすると日向駅が右手に見える。なお、千葉県道117号はここで右手に分かれ、旧道は直進する。「日向台入口」交差点で新道と合流した後は、比較的に整備されており、市街地方面に向かう[注釈 8]。およそ1.1kmを過ぎると上空に高圧送電線 房総線が見え、その直下では当県道は急激に狭くなり、両脇にはガードレールが突然現れる。また、歩道もセンターラインも消え、待避所も無いため大型車は対向車が来た場合は待つことになる。そこから450mで圏央道山武成東ICに着く。ここからは、右手脇に総武本線と並行し、約2.9km過ぎると「和田踏切」を渡り、市街地に入る。市街地に入ると歩道・センターラインが無い道が続く。600mほどで、浪切不動院と通じる道路に着くが、成東高校の通学路であるため、しばしば山武警察や高校職員が指導をしている。そこから60mで、銚子道・銚子街道[注釈 9]に出る。その前方の綺麗に整備された道路は国道126号側から山武成東ICに向かう道が当県道しか無く、慢性的な渋滞になっていたため2000年代にできた道路である。そこから起点に向かい左に折れ、約200mの区間は街道を踏襲している。当県道は右に折れ、街道は千葉県道213号が踏襲し、100mの区間を県道213号と重複し、起点の「津辺」交差点に出る。起点で国道126号千葉県道118号千葉県道121号と接続する。

路線データ[編集]

  • 起点:千葉県山武市津辺
  • 終点:千葉県印旛郡酒々井町上本佐倉
  • 距離:20.7km

重複区間[編集]

地理[編集]

通過する自治体[編集]

交差する道路[編集]

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この付近に千葉県道100号成東酒々井線とあるが、千葉県道100号は存在せず、なぜその標識が建っているのか全く不明である。
  2. ^ 店名は「ランドロームフードマーケット」ではなく「スーパーフードランドマーク」となっている。
  3. ^ 元々は「大関入口」交差点であった。なお、ここから千葉県道22号「八街十字路」交差点および、国道409号「日向入口」交差点までは重複区間であったが2019年に解消した。詳しくは八街バイパスを参照のこと。
  4. ^ 2019年6月現在、千葉県道76号における八街バイパスの開通区間はここまでである。
  5. ^ ここから左手にある八街バイパスは千葉県道22号の区間である。
  6. ^ 明治期には八街・山武市大木から山武市木原にある長徳寺付近までの道は存在せず大正期に一斉に整備された。それまでは八街市五方杭(現在の「木原入口」交差点)と山武市木原の長徳寺付近、山武市惟崎を結ぶ整備された道路があり、その道を改修し、大木 - 木原 - 惟崎を結ぶ道路ができた。
  7. ^ なお、明治期は左手に折れた後(住宅側の道)現在の「惟崎」交差点を右に曲がり、総武本線「第二東金街道踏切」方面に向かっていた。昭和前期に元々あった道路を整備し現在の千葉県道116号が開通し、極楽寺方面には千葉県道117号が開通した。戦後には「惟崎」交差点を手前に曲がる(交差点を通らず日向駅方面に行く)道路ができ、バブル期以降にカーブを解消し(点線の区間、これにより道は閉鎖した)「惟崎」 - 「日向台入口」区間のバイパスが完成した。
  8. ^ なお、この付近にある浅間神社の近くを通るカーブの道は戦前まで当県道であった。
  9. ^ 古代から存在し、確認できるだけでも江戸時代からあり、現在の国道126号東金街道)の延長上にある道路で、東金市台方三叉路 − 銚子を結ぶ道路であった。1894年国土地理院の地図にも表記されている。当県道の一部も明治期に存在しており、明治以降に現在の八街が開発され、八街市五方杭(現在の「木原入口」交差点)付近と成東を結ぶ数少ない整備された道路であり、往来が多かった。なお、この市街地付近の街道が土製の道路でしばしば通行困難になったため、明治以降に安井理民が鉄道招致運動を起こし、総武本線を建設するきっかけとなる
  10. ^ 2018年3月22日までは千葉県道22号千葉八街横芝線千葉県八街市八街ほ(「八街十字路」交差点) - 同市八街ほ(「五区」交差点、(旧)「大関入口」交差点)まで重複していたが、八街バイパスの一部開通により解消した。それにより、北の八街十字路方面から南の東金方面へと重複区間が変わった。また、八街十字路を通過しなくなったため、日向から酒々井へのアクセスが早くなった。