十日市町停留場

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十日市町停留場
本線紙屋町方面ホーム
本線紙屋町方面ホーム
とうかいちまち
Tokaichi-machi
所在地 広島市中区十日市町一丁目
所属事業者 広島電鉄
駅構造 地上駅
ホーム 3面3線
開業年月日 1917年(大正6年)11月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 本線
駅番号 M12
キロ程 3.1km(広島駅起点)
M11 本川町 (0.3km)
(0.3km) 土橋 M13
所属路線 横川線
駅番号 Y1
キロ程 0.0km(当駅起点)
(0.4km) 寺町 Y2
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十日市町停留場(とうかいちまちていりゅうじょう、十日市町電停)は、広島市中区十日市町一丁目にある広島電鉄路面電車停留場本線横川線の2路線が接続する。

一般的に「十日」は「とか」と表記するが、当停留場名および周辺の町名は「とかいちまち」と表記される。

歴史[編集]

十日市町停留場は1917年(大正6年)、横川線の開通と同日に開設された[1]。当時本線と横川線が分岐していたのは隣の左官町で、本線は十日市町を経由せずに南回りで土橋へと向かう経路をとっていた[2]。十日市町は横川線内の一停留場にすぎなかったが、1943年(昭和18年)に土橋を起点にして江波線が開通すると、土橋と十日市町を短絡し横川線と江波線を直結させるような線路が計画されるようになる[2]。従来本線の軌道が通じていた南回りの経路は狭隘な道路上にあり、半径の小さいカーブが連続していて運行上のボトルネックとなっていたため、これを解消して電車の円滑な運行を図ったのである[3]。結局この線路は翌年の1944年(昭和19年)に完成、左官町から当停留場を経由して土橋に至る経路が新しく通じ、こちらが本線に組み込まれた[2]。十日市町を経由せずに左官町と土橋を結んでいた経路はこのとき廃止され、横川線と本線が分岐する駅の座は左官町から十日市町に移っている[2][3]

1945年(昭和20年)8月6日、原爆投下により路線は休止されるが、己斐方面から順次路線が復旧し、同年中には本線・横川線ともに運行再開を果たした[1]

資料によっては1917年に開業した際の停留場名を「十日市」とし、1944年に営業を再開した十日市町停留場とは別の停留場として扱うものがある[7]

構造[編集]

広島電鉄の市内線はほぼすべての区間で道路上に軌道が敷かれている併用軌道であり、当停留場も相生通りと寺町通りが交わる十日市交差点の上に軌道が敷かれている。交差点から東と南方向へ本線が、北方向へ横川線が通じ、2つの路線はこの3方向を相互に結びデルタ線を形成する。

ホームは低床式で各方向に1面ずつの計3面あり、交差点の東に広島駅方面へ向かう本線上りホーム、南に広電西広島駅方面へ向かう本線下りホーム、北に横川駅方面へ向かう横川線ホームが置かれている[8][9]。互いのホームは100メートルほど離れていて、いずれのホームとも片側のみが線路に面している[8]。このようなホームの配置により、車両は3方向(広島駅方面・横川駅方面・西広島方面)とも交差点を通過してからホームへ入線するようになっている[9]。ホームの配置がこのように変更されたのは2003年の改良・移設工事からで、この改良工事の際にはホームの全長にわたって屋根が取り付けられた。いずれのホームも連接車に対応した長さを持つ[9]

南側(土橋停留場寄り)には渡り線があり[8]、毎年8月6日広島平和記念式典の際に運行される臨時便が折り返しを行うときに使用される[9]

運行系統[編集]

十日市町停留場には広島電鉄が運行する9つの系統のうち、7つの系統が乗り入れる。当停留場を経由して横川線と本線を相互に結ぶ系統はこのうち7号線と8号線で、それ以外は本線のみを使用する。

7号線はかつて横川駅広島駅を結ぶ系統であったが、1971年に一度廃止されている。廃止によりデルタ線の一辺、横川線と本線の上り方面を結ぶ短絡線も撤去されたが2002年に復活、翌年からは7号線もルートを変更したうえで運行を再開した[2]

本線上りホーム 2号線6号線 広島駅ゆき
3号線 広島港ゆき 朝時間帯のみ
3号線 宇品二丁目ゆき
0号線7号線 広電前ゆき
9号線 白島ゆき
0号線 日赤病院前ゆき
本線下りホーム 2号線 広電宮島口ゆき
2号線3号線 広電西広島ゆき
6号線8号線9号線 江波ゆき
横川線ホーム 7号線8号線 横川駅ゆき

利用状況[編集]

  • 十日市町停留場の1日平均の乗降人数は5,648人である。(平成11年度)

周辺[編集]

十日市交差点上の軌道。画面右に見える構造物が信号所。

十日市交差点の南西角には電車のポイントを切り替えるための信号所があり、その形状から「鳥の巣」と称される。かつてはこの信号所内で手動によりポイント切り替えが行われていたが、1955年(昭和30年)5月より切り替えは自動化されている[2]。自動化されたあとも信号所は残され、今では内部に自動進路制御装置(ARC)が備え付けられている[2]

隣の停留場[編集]

広島電鉄
本線
本川町停留場 (M11) - 十日市町停留場 (M12) - 土橋停留場 (M13)
横川線
十日市町停留場 (Y1) - 寺町停留場 (Y2)

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e f g 『広電が走る街 今昔』150-157頁
  2. ^ a b c d e f g h i 『広電が走る街 今昔』54-56頁
  3. ^ a b 『広島電鉄開業100年・創立70年史』99-100頁
  4. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』431頁
  5. ^ 『広島電鉄開業100年・創立70年史』124頁
  6. ^ “【電車】 8/10 太田川花火大会臨時電車情報” (プレスリリース), 広島電鉄, (2002年8月5日), オリジナル2015年5月2日時点によるアーカイブ。, https://web.archive.org/web/20150502092927/http://www.hiroden.co.jp/what/new/topic0207-09.htm 2016年7月24日閲覧。 
  7. ^ 今尾恵介(監修) 『日本鉄道旅行地図帳』11 中国四国、新潮社2009年、37-38頁。ISBN 978-4-10-790029-6
  8. ^ a b c 川島令三 『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線』第7巻 広島エリア、講談社〈【図説】 日本の鉄道〉、2012年、13・77頁。ISBN 978-4-06-295157-9
  9. ^ a b c d 川島令三 『全国鉄道事情大研究』中国篇 2、草思社2009年、103-104頁。ISBN 978-4-7942-1711-0

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]