北陸先端科学技術大学院大学

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北陸先端科学技術大学院大学
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大学設置/創立 1990年
学校種別 国立
設置者 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
本部所在地 石川県能美市旭台1-1
キャンパス 旭台(石川県能美市)
品川(東京都港区港南)
学部 なし
研究科 知識科学研究科
情報科学研究科
マテリアルサイエンス研究科
ウェブサイト 北陸先端科学技術大学院大学公式サイト
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北陸先端科学技術大学院大学(ほくりくせんたんかがくぎじゅつだいがくいんだいがく、英語: Japan Advanced Institute of Science and Technology)は、石川県能美市旭台1-1に本部を置く日本国立大学である。1990年に設置された。大学の略称はJAISTおよび北陸先端大。

概要[編集]

大学全体[編集]

いしかわサイエンスパーク (ISP) の中核。産官学連携をはじめとする高度な科学技術に関する研究開発を行う、学部を持たない大学院大学である。日本初の独立した研究教育組織とキャンパスを持つ大学院大学であり、パイロットスクールとしての役割を担ってきた。石川県能美市 に本拠を置く大学であるが、東京都品川品川インターシティにもサテライトキャンパスを持ち、東京でシンポジウム・セミナー等を頻繁に開催している。また、入学試験は年3回石川(メインキャンパス)・東京・大阪で行われ、入学した学生にはコースワーク重視の重厚なカリキュラムを課す。講義は一期2ヶ月の4期(クォーター)制を採用しており、総じて厳しい教育を行う。さらに、大学独自の教育制度として主テーマ(修士論文・博士論文)以外に副テーマの研究が義務づけられており、修了要件に含まれている。何れも学生自身による研究成果が求められており、新規性と有用性が審査員となる教員に認められない場合には審査を通過できない。このような手厚い教育を実現するために、助教以上の教員一人あたりの学生数は国立大学では最も少ない。2008年度以降は学生の希望するキャリアに応じた新教育プランを導入するなど、積極的な教学改革を行っている。開学時から学内の情報ネットワーク設計に対して非常に重点を置いており、日本海側にあるにも関わらず情報ネットワークに関する設備群が充実している。学生に対しても入学直後から学内の設備群の利用のための知識を身につける努力が要求される。英語教育にも重点を置いており、口頭説明が日本語でも、各講義で指定される教科書や講義スライドは英語であることがある。facebook上で公開されている入学時の各研究科の合宿の様子にもあるように、教員と学生あるいは学生間の交流が盛んである。また、研究室間の人間関係における壁も薄く、研究・講義内容に関してはオフィスアワーの時間帯であれば気軽に教員に相談することも可能で、研究に対して集中できる環境が整っている。

知名度と大学の置かれた状況に関して[編集]

情報科学マテリアルサイエンス材料科学)・知識科学知識社会をリードする人材を育成するための文理諸分野から構成される。人文・社会科学情報科学認知科学システム科学など)に特化した研究・教育を行う大学院大学であるため、それらの分野を専攻する高専専攻科生・大学生大学院生研究者以外には比較的知名度が低い。しかしながら、博士前期修士)課程の入学試験においては、学士課程在学時の専門分野を問わないため、国内外の様々な高等教育機関から学生が集まる、学際的かつ国際的な大学院大学である。留学生や海外からの研究者招聘に対応するため、学内では日英両語によるバイリンガル化がかなり進行している。知名度向上と地域貢献のため、大学関係者による大学院説明会やサイエンス・フェスティバルなどを頻繁に開催している。また、sourceforge.netにSPARCマシンによるミラーサーバー(ftp.jaist.ac.jp)を提供しており、在学する大学院生の中には、フリーソフトウェアのダウンロード時に表示されるJAISTのバナーによりこの大学の存在を知った者も少なくない。旧帝国大学旧官立大学をはじめとする、一部の国立大学での大学院重点化大学院部局化が実施されるよりも前に創設された、学士課程を持たない国立の大学院大学であるため、情報科学・マテリアルサイエンス・知識科学の各専門分野では、1990年代以降の日本における大学院教育のフロントランナーとする見方もある。

教学理念[編集]

世界最高水準の豊かな学問的環境を創出し、その中で次代の科学技術創造の指導的役割を担う人材を組織的に育成することによって、世界的に最高水準の高等教育研究機関として文明の発展に貢献すること。

沿革[編集]

東京工業大学が計画立案を行い、日本で最初の先端科学技術大学院大学として開学した。
計画当初、キャンパスは関東(埼玉県近辺)に建設し「日本先端科学技術大学院大学」とする予定だったが、計画の途中でキャンパスの建設地が石川県に変更になったために「北陸先端科学技術大学院大学」に名称変更された。現在でも大学の英語名は"Japan Advanced Institute of Science and Technology"となっており、計画当初の名残が残っている。

  • 1987年 文部省に先端科学技術大学院構想調査に関する調査研究協力者会議設置。
  • 1988年 東京工業大学に先端科学技術大学院準備調査室・委員会設置。
  • 1989年 東京工業大学に先端科学技術大学院(石川)創設準備室及び委員会設置。
  • 1990年 北陸先端科学技術大学院大学(情報科学研究科)が開学。附属図書館を設置。
  • 1991年 材料科学研究科及び情報科学センター設置。
  • 1992年 新素材センターを設置する。情報科学研究科第一期生入学。
  • 1993年 先端科学技術研究調査センター設置。材料科学研究科第一期生入学。
  • 1994年 保険管理センター設置。
  • 1996年 附属図書館が開館する。知識科学研究科設置。
  • 1998年 知識科学教育研究センター設置。知識科学研究科第一期生入学。
  • 2001年 遠隔教育研究センター、インターネット研究センター設置。
  • 2002年 新素材センターをナノマテリアルテクノロジーセンターに改組。ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー設置。
  • 2003年 IPオペレーションセンター、科学技術開発戦略センター設置。技術経営コース(MOTコース)開講。
  • 2004年 国立大学法人化。安心電子社会研究センター設置。
  • 2006年 材料科学研究科をマテリアルサイエンス研究科に改称。
  • 2007年 先端融合領域研究院、高信頼組込みシステム教育研究センター設置。
  • 2008年 科学技術開発戦略センター廃止。地域・イノベーション研究センター設置。
  • 2009年 サービス経営コース(MOSコース)開講。グローバルコミュニケーションセンター設置。IP オペレーションセンターを先端科学技術研究調査センターへ統合。安心電子社会研究センターを安心電子社会教育研究センターに改組。
  • 2010年 先端知識科学コース開講。先端領域社会人教育院、大学院教育イニシアティブセンター、キャリア支援センター、ソフトウェア検証研究センターを設置する。
  • 2011年 先端領域基礎教育院、グリーンデバイス研究センター、知能ロボティクスセンター、バイオアーキテクチャ研究センター、高資源循環ポリマー研究センター、JAISTギャラリーを設置する。情報科学センター、知識科学教育研究センター、インターネット研究センターを、それぞれ情報社会基盤研究センター、ライフスタイルデザイン研究センターに改組する。また、高信頼ネットワークイノベーションセンターを設置する。

大学所在地・アクセス[編集]

  • 石川県能美市旭台1-1

教育及び研究[編集]

組織[編集]

研究科・専攻・領域[編集]

社会人向けのコースである、技術・サービス経営(iMOST)コース、先端知識科学コース、先端情報科学コース、先端ソフトウェア工学コースは、東京サテライトキャンパス(品川インターシティA棟19階)で開講されている。

附属機関[編集]

  • 先端融合領域研究院
  • 先端領域基礎教育院
  • 先端領域社会人教育院
  • 附属図書館
  • 情報社会基盤研究センター
  • ナノマテリアルテクノロジーセンター
  • 先端科学技術研究調査センター
  • 遠隔教育研究センター
  • グローバルコミュニケーションセンター
  • 大学院教育イニシアティブセンター
  • 高信頼組込みシステム教育研究センター
  • ライフスタイルデザイン研究センター
  • 地域・イノベーション研究センター
  • 高信頼ネットワークイノベーションセンター
  • グリーンデバイス研究センター
  • 安心電子社会教育研究センター
  • ソフトウェア検証研究センター
  • 知能ロボティクスセンター
  • バイオアーキテクチャ研究センター
  • 高資源循環ポリマー研究センター
  • 技術サービス部
  • キャリア支援センター
  • 保健管理センター

採択されたプログラム[編集]

  • 21世紀COEプログラム
    • 「知識科学に基づく科学技術の創造と実践」(2003年度) - 知識科学研究科
    • 「検証進化可能電子社会」(2004年度) - 情報科学研究科
  • 戦略的大学連携支援プログラム
    • 実践的な人材育成のための医療サービスサイエンス教育プログラムの開発
  • 「アジア人財資金構想」高度専門留学生育成事業
    • 高信頼組込みシステム開発技術に関わる基盤的人材育成プログラム
  • イノベーション創出若手研究人材養成
    • キャリア目標に応じた人材養成の戦略的展開
  • 地域再生人材創出拠点の形成プログラム
    • 石川伝統工芸イノベータ養成ユニット
  • 大学等産学官自立化促進プログラム
    • JAIST専門人材育成プログラム
  • 先端研究施設共用イノベーション創出事業
    • 京都・先端ナノテク総合支援ネットワーク

大学関係者と組織[編集]

大学関係者組織[編集]

  • 北陸先端科学技術大学院大学同窓会

大学関係者一覧[編集]

教職員[編集]

出身者[編集]

施設[編集]

実験設備[編集]

主に情報科学の研究を扱うため、情報系の研究設備は非常に充実している。 全学共同利用コンピュータ施設として、大型電子計算機室を有するほか、スーパーコンピュータを初めとする大型ワークステーション設備を有する。これらの設備は、学内において1Gbpsの回線帯域を持つEthernetによって接続されており、教員及び学生はパスワード及びIDが付与され、24時間利用が可能である。なお、大型ワークステーションによって、東アジアでは最大規模のRINGサーバやFTPサーバが運用されており、このサーバーにアクセスすることで研究用フリーソフトの入手が可能である。特にJAISTは、SourceForgeのミラーサーバーの拠点として有名である。これほど大規模な設備を多数揃える研究環境は世界でも類を見ないものである。 また、マテリアルサイエンス研究科では、最先端の半導体解析装置、半導体製造装置、電子顕微鏡設備などを有しており、国内の企業はもとより、特許庁などからも研究生を受け入れている。
JAISTと同じくスーパーコンピュータの拠点となっている旧帝国大学では6年周期でスーパーコンピュータが最新の物に更新されるが、JAISTの場合は4年周期で更新が行われ、他大学よりも新しいスーパーコンピュータを利用可能である。また、JAISTの研究者・学生、また日本全国の大学・研究機関や企業も遠隔操作で利用する大型ネットワーク実機実験設備である「StarBED」を同じ敷地内に保有している。このStarBEDでは1000台以上のラックマウントサーバーを用いて実機ベースのインターネット環境が再現されており、完全なソフトウェアベースのシミュレータでは殆ど不可能であった、ハードウェア面の制約や現実の環境における種々の外乱を考慮することが可能となっている。StarBEDはユーザーインターフェイスからオペレーティングシステムまで、ソフトウェア面は全てJAISTの研究者らにより開発されており、JAIST固有の設備であると言える。

サテライトキャンパス[編集]

東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟19階

  • サテライトキャンパスでは知識科学研究科(技術・サービス経営(iMOST)コース、先端知識科学コース)および情報科学研究科(先端情報科学コース、先端ソフトウェア工学コース)の講義が主に行われる。サテライト講義は金沢市富山市でも開講されている。

学生寄宿舎等[編集]

キャンパス内に学生寄宿舎とJAISTHOUSEがあり、通学時間の短縮のために大半の学生が入居している。単身者用の寄宿舎だけでなく、家族用の寄宿舎や海外から赴任した研究者用の寄宿舎も設置されている。学生寄宿舎は単身者用(1部屋6畳)・夫婦用・家族用を合わせて1棟から8棟まで設置されており、より一般的なアパートに近い間取りのJAISTHOUSEも有るが、入学者は世帯構成による寄宿舎棟の種別の選択と、学生寄宿舎・JAISTHOUSE・大学が斡旋する学外アパートの希望順位選択のみしか出来ない。単身用の居室の広さは6畳程度であり、各居室にはエアコン、小さな台所、トイレ、高床ベッド、机、椅子、洋服箪笥、棚、靴箱等が備え付けられている。パソコンを持ち込めば大学構内のネットワークを経由してインターネットを無料で利用することができる。また、テレビを持ち込めば、CNNとBBCを無料で視聴することができる。また、各階に共同のユニットバス、洗濯機、乾燥機、倉庫、無線LANが備え付けられている。さらに、各棟ごとにタイヤ倉庫(冬期のスタッドレスタイヤ用)、自動販売機が設置されている。キャンパスは郊外の丘陵地に立地しているため、移動手段として個人で乗用車を持つ学生も多い(生活のため、キャンパス~鶴来駅間にはシャトルバスが運行されている)。乗用車に関してはカーシェアリング制度もあり、予約手続きを行えば自由に利用可能である。

対外関係[編集]

他大学との協定[編集]

海外協定校・機関[編集]

国際交流協定
大学院国際共同教育プログラム協定
プログラム協定校で学びながら北陸先端科学技術大学院大学の学位が取得が可能とする協定
デュアルディグリープログラム協定
北陸先端科学技術大学院大学及びプログラム協定校で教育研究指導を受けることにより、両大学院の学位を取得することが可能とする協定

関連項目[編集]

外部リンク[編集]