北金ヶ沢のイチョウ

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北金ヶ沢のイチョウ
所在地 青森県西津軽郡深浦町北金ケ沢字塩見形356
座標 北緯40度44分56.8秒 東経140度05分22.5秒 / 北緯40.749111度 東経140.089583度 / 40.749111; 140.089583座標: 北緯40度44分56.8秒 東経140度05分22.5秒 / 北緯40.749111度 東経140.089583度 / 40.749111; 140.089583
樹種 イチョウ (Ginkgo biloba)
地図
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北金ヶ沢のイチョウ（きたかねがさわのイチョウ）は、青森県西津軽郡深浦町にあるイチョウの巨樹。北金ヶ沢の大イチョウ[1]とも。

概要[編集]

所在地は、深浦町北金ケ沢字塩見形356であり[1][2]、日本海に面した深浦町の北部に位置する北金ヶ沢地区の海岸線からおよそ200メートル内陸に入った段丘崖の下に生育している[3]。

樹高は31メートルである[2][4][5]。ただし、40メートル[6]としている資料もある。目通り幹周は22メートルあり[2]、環境省が2001年に実施した巨樹・巨木林調査においてイチョウの中では全国第1位と認定され、日本で最大のイチョウとして知られている[7][8][9][10][11]。樹齢は1000年以上とされるが[12][13][14]、環境省自然環境局は300年以上としている[6]。樹形や樹勢は良好である[7][15]。

由来[編集]

ライトアップの様子（2019年）

神木として古くより崇拝信仰されており、人間の乳房または鍾乳石に似た形をした数多くの気根が垂れ下がっており、気根を触ると母乳の出が良くなり赤子を肥やすと言い伝えられていることから、母乳の出の良くない女性たちの信仰の対象として、垂乳根の公孫樹（たらちねのいちょう）とも呼ばれている[7][16][17]。

昭和50年代ごろまでは、北海道や秋田県などから母乳の出にくい女性たちが願掛けに訪れて、米や神酒を気根に供えて祈るという習わしが行われていたといわれている[7]。

2003年7月2日に深浦町の巨樹・古木に指定されている[18]。2004年9月30日に国指定の天然記念物に指定されている[6][9][19]。深浦町は2012年から毎年、このイチョウが黄葉する11月上旬から下旬の期間に〈ビッグイエロー〉と称して夜間のライトアップを実施している[17][20][21]。

交通アクセスと周辺[編集]

東日本旅客鉄道（JR東日本）五能線の北金ケ沢駅から徒歩10分[5]。

北金ヶ沢のイチョウから南東に1キロメートルほどのところには、折曽のイチョウまたは関のイチョウと呼ばれる巨樹があり（北緯40度44分27.4秒 東経140度06分03.4秒 / 北緯40.740944度 東経140.100944度 / 40.740944; 140.100944）、折曽のイチョウから南に100メートルほどのところには、関の甕杉と呼ばれる巨樹がある（北緯40度44分24.5秒 東経140度06分04.6秒 / 北緯40.740139度 東経140.101278度 / 40.740139; 140.101278）[22][23]。

ギャラリー[編集]

  • 黄葉（朝）
    黄葉（朝）
  • 黄葉（朝）根元への入口
    黄葉（朝）根元への入口
  • 黄葉（夜、全景）
    黄葉（夜、全景）
  • 黄葉（気根）
    黄葉（気根）

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “あおもりポテンシャルビュー 北金ヶ沢の大イチョウ”. 青森県庁. 2018年11月17日閲覧。
  2. ^ a b c “文化財保護 北金ヶ沢の大イチョウ”. 青森県庁. 2018年11月17日閲覧。
  3. ^ “北金ヶ沢のイチョウ”. 国立情報学研究所. 2018年11月17日閲覧。
  4. ^ “深浦の大銀杏ライトアップ　リゾート列車で観賞”. 日本経済新聞社 (2018年11月6日). 2018年11月17日閲覧。
  5. ^ a b “歴史・文化 北金ヶ沢の大銀杏”. 青森県観光国際戦略局誘客交流課. 2018年11月17日閲覧。
  6. ^ a b c “北金ヶ沢のイチョウ”. 環境省 自然環境局 生物多様性センター. 2018年11月17日閲覧。
  7. ^ a b c d “史跡等の指定等について”. 文部科学省 (2004年5月21日). 2018年11月17日閲覧。
  8. ^ “第6回基礎調査巨樹・巨木林フォローアップ調査報告書” (PDF). 林野庁 (2001年3月). 2018年11月17日閲覧。
  9. ^ a b “青森県・深浦町の大イチョウ” (PDF). クラブツーリズム (2018年9月). 2018年11月17日閲覧。
  10. ^ “日本最大のイチョウ、黄葉見頃に 青森、夜は幻想的な風景”. 京都新聞社 (2017年11月17日). 2018年11月17日閲覧。
  11. ^ “日本一の北金ヶ沢のイチョウ”. 日本自動車連盟. 2018年11月17日閲覧。
  12. ^ 平野真規 (2013年5月). “巨木と歴史の西海岸より” (PDF). 林野庁. 2018年11月17日閲覧。
  13. ^ “広報 ふかうら 2016年12月号” (PDF). 深浦町 (2016年12月). 2018年11月17日閲覧。
  14. ^ “樹齢1000年以上 日本一の大イチョウ”. 日本テレビ放送網 (2015年11月26日). 2018年11月17日閲覧。
  15. ^ “1位は縄文杉、2位は… 神秘的な巨樹ベスト10”. 日本経済新聞社 (2012年8月19日). 2018年11月17日閲覧。
  16. ^ “日本一の大イチョウライトアップ「ビッグイエロー」”. 総務省. 2018年11月17日閲覧。
  17. ^ a b “夜空に輝く黄葉見頃　日本最大のイチョウ、青森”. 産経新聞社 (2017年11月17日). 2018年11月17日閲覧。
  18. ^ “深浦町 巨樹・古木指定一覧”. 深浦町. 2018年11月17日閲覧。
  19. ^ “北金ヶ沢のイチョウ（日本一の大イチョウ）” (PDF). 青森県庁 西北地域県民局地域連携部. 2018年11月17日閲覧。
  20. ^ “輝く大イチョウで乗客歓迎　町の夜間照明に感謝状／JR東日本”. 東奥日報社 (2017年12月15日). 2018年11月17日閲覧。
  21. ^ “闇夜に輝く黄金の「宝」　青森・深浦で大銀杏ライトアップ”. 河北新報社 (2018年11月9日). 2018年11月17日閲覧。
  22. ^ “准教授 佐藤征弥 研究活動”. 徳島大学. 2018年11月17日閲覧。
  23. ^ “広報 ふかうら 2011年12月号” (PDF). 深浦町 (2011年12月). 2018年11月17日閲覧。
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