北星学園余市高等学校

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北星学園余市高等学校
Hokuseiyoichi.jpg
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人北星学園[1]
設立年月日 1965年昭和40年)[1]4月
共学・別学 男女共学
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
高校コード 01533E
所在地 046-0003
北海道余市郡余市町黒川町19丁目2-1
外部リンク 公式サイト
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北星学園余市高等学校(ほくせいがくえんよいちこうとうがっこう)は、北海道余市郡余市町にある学校法人北星学園運営する高等学校である[1]男女共学キリスト教私立全日制普通科高等学校である。

概要[編集]

全国から高校中退者や不登校経験者などを含む多様な生徒を受け入れている。「北星余市高校」あるいは「北星余市」とも略称される。全日制普通科のみ。

  • 1965年昭和40年) - 開校[1]。主に余市・小樽近郊の生徒の受け皿として余市町が誘致。
  • 1988年(昭和63年) - 全国から高校中退者を受け入れる転・編入制度を実施[1][注釈 1]
  • 1990年平成2年) - 服装の自由化を実施し、制服はない。
  • 1991年(平成3年) - 完全週5日制を実施。
  • 1999年(平成11年) - 頭髪の自由化。
  • 2001年(平成13年)9月 - 大麻シンナーを在学中に吸引していた生徒が1〜3年生で計79人いることが発覚した[2][注釈 2]
  • 2015年(平成27年)12月 - 北星余市の存廃問題が表面化(後掲)。

教育方針[編集]

以下は学校パンフレットから抜粋である。

  1. キリスト教の精神にもとづき、教育が行われます。それは、みんなが力を合わせて愛し合い、助け合って生きていくことをともに考えていこうというものです。
  2. 明るく、健康な身体を鍛え、自然や社会を正しく科学的に判断できる力を養うことを、強化指導を通して追求します。
  3. 生徒を集団の中で育て、個人や集団の自主性、自発性、自治能力を育て、高めていきます。
  4. 教育活動を支える優れた教師集団作りを大切にしています。
  5. 父母、教師、生徒が一体となった教育を進めています。

特色[編集]

中退者・不登校経験者を全国から受け入れ[編集]

同校は、高校を中途退学した子どもや小中学校・高校で不登校になった子どもを積極的に受け入れている。年度途中の転・編入生も随時受け入れている。生徒の年齢は多様である。

受け入れを開始した最初の年度に編入した生徒で、卒業後、母校の教師となった義家弘介の著書『ヤンキー母校に生きる』は北海道放送にてドキュメンタリー番組『ヤンキー母校に帰る』として放送された後にテレビドラマ化され、同名のタイトルで放送された。

現在、高校中退者が全校生徒の40%、また不登校経験者が約60%近くに及んでいる。

生徒の9割近くが寮・下宿で生活[編集]

全国から生徒が集まるようになり、現在、道外出身者が生徒の約8割を占める。道内の遠隔地出身者も加えると、9割近くの生徒が寮・下宿で生活している。

同校が直接経営する寮・下宿はなく、すべて学校周辺の地域住民によって運営されている。

近年、通信制高校やそのサポート校などが数多く設置され、中退者や不登校経験者の受け皿が充実多様化してきたかのような印象があるが、全国18万人の広域通信制高校在学生のうち、7万人もの生徒が1年間に1単位も取れず、ただ在籍しているだけになっているのが現状といわれる[要出典]

不登校や引きこもりになって学校生活・社会生活から離れた子どもが、自宅から通える学校に入学しても、自力で生活を立て直すのには相当の困難を伴うということから、遠隔地から同校に入学した生徒は、親元を離れ、海と山に囲まれた自然豊かな余市町内の寮・下宿で集団生活をする。寮・下宿のおばさん・おじさん、学校のクラスメイト、先輩・後輩、教師たちと、時にぶつかり、時に励まし励まされるというかかわり合いの中で、生徒たちは自主性、自発性、自立性を高め、「生きる力」を育んでいく[要出典]

また、親子が距離を置くことで父母と生徒の関係も変化していき、家族関係の修復、再構築がはかられていく効果もあるといわれる[要出典]

「子どもたちを集団の中で育てる」という北星余市の教育方針が、地域・学校・家庭・生徒が一体となった教育の実践のなかで生かされている[要出典]

入試制度[編集]

1年次からの入学を希望する場合は、中学校長の推薦を要する推薦入試と、推薦を要しない一般入試がある。一般入試には、筆記試験と面接のある一般試験と、保護者同伴で面接を行う予約面接試験の2種類がある。

2年次、3年次からの転・編入希望者には、筆記試験と面接のある試験と、保護者同伴で面接を行う予約面接試験の2種類がある。

年間行事[編集]

「『生きる力』は人と人のかかわりの中でこそ養われる」(同校パンフレットから)として、学校行事を重視している。生徒が主体となって行事を企画実施している。

<主な行事>

  • 4月 - 入学式・対面式
  • 5月 - 1年生研修会(1泊2日の研修会で懇親を深める)
  • 6月 - 強歩遠足(30km、50km、70kmコースの中から選び、それぞれのペースで歩く)
  • 7月 - 夏季スポーツ大会(クラス対抗)
  • 9月 - 北星祭(クラス対抗の合唱コンクール、模擬店、各種作品展、ライブ、バザーなど)
  • 11月 - 2年修学旅行(平和学習の一環として4泊5日で沖縄へ。生徒による実行委員会が企画) 
  • 12月 - 冬季スポーツ大会(クラス対抗)・海外研修(希望者のみ。冬休み中に実施)
  • 2月 - 予餞会・スキー遠足
  • 3月 - 卒業式(自由な服装で卒業を祝う。時間をかけて一人ひとりに証書を渡す)

このほか、生徒会主催の浜掃除(ボランティア活動)や映画上映会など各種イベントが開催されている。

卒業後の進路[編集]

卒業後、推薦入試、AO入試、一般入試等を経て、30〜40%の生徒が四年制大学へ、20〜30%の生徒が専門学校に進学している。

一日の活動内容[編集]

行事により例外もある。45分授業。2013年度からは、カリキュラム変更に伴い、月曜日は5時間授業、火曜日・木曜日は6時間授業、水曜日は4時間授業、金曜日は1年生が4時間授業・2、3年生が6時間授業。

  • 9:00 - 出席確認やホームルーム
  • 9:05 - 朝の読書タイム・朝の礼拝・HR
  • 9:40 - 1時間目開始
  • 10:35 - 2時間目開始
  • 11:30 - 3時間目開始
  • 12:25 - 4時間目開始
  • 13:10 - 昼休み
  • 13:50 - 5時間目開始
  • 14:45 - 6時間目開始
  • 15:30 - 帰りのホームルーム、下校、諸活動時間開始

(2013年9月30日より上記に改訂・これ以前は3時間目終了後昼休みとしていた)

存廃問題[編集]

高校中退者や不登校生徒の受け皿として長年の教育実績が評価されてきた一方、時代の変遷により通信制高校サポート校などが全国に数多く設立される環境の変化等もあり、北星余市の入学者数は年々減少の途を辿った。このため2015年以降、運営母体である学校法人北星学園は北星余市の存廃につき検討を始めることとなった。

  • 2015年(平成27年)12月10日 - 北星学園の理事長らが北星余市の廃校を検討することを余市町に説明[1][注釈 3]
  • 2016年(平成28年)7月7日 - 北星学園理事会が、2019年度末に閉校とする議案を否決。学園側は「継続審議」としており、閉校方針は撤回されてはいないが、同年度末までの閉校は回避される見通し[6]
  • 2017年(平成29年)5月1日 - 2017年度の1年次入学者数が73名と、次年度(2018年度)の生徒募集の条件である70名に達したことが報告される[7][注釈 4][注釈 5]

関係出版物[編集]

同校の教育実践や、その教育に触れた生徒や親の声を集めた書籍が数多く出版されている。

<主な出版物>

  • 1984年(昭和59年) - 「授業でつっぱる」
  • 1987年(昭和62年) - 「北の大地に灯かかげて」
  • 1992年(平成4年) - 「親たちの卒業文集」創刊(PTAが編集発行。以後、例年刊行)
  • 1995年(平成7年) - 「やりなおさないか 君らしさのままで」(教育史料出版会
  • 1997年(平成9年) - 「学校の挑戦」(教育史料出版会)
  • 2000年(平成12年) - 「いま君が輝く瞬間(とき)」(写真文集)」(教育史料出版会)
  • 2003年(平成15年) - 「春をつかむ 北星学園余市高等学校 送・答辞集」(柏艪舎)
  • 2003年(平成15年) - 「続・やりなおさないか 君らしさのままで」」(教育史料出版会)
  • 2007年(平成19年) - 「しょげてんな!! ひとりで悩む君へ 北星余市から15人のエール」」(教育史料出版会)
  • 2014年(平成2年) - 「居場所 〜「変わる」の法則〜」(かぜたび舎)

卒業生[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 高校中退者の増加が社会問題となりつつある中、同校の先進的な方針は新聞に大きく報道され、全国的な反響を呼んだ[要出典]
  2. ^ 79人のうち、2人は退学処分となったが、同校は他の77人の生徒を退学停学ではなく謹慎処分としたため、この対応への批判的な報道もなされた[3]。翌2003年、同校はこの事件をまとめた『続・やりなおさないか君らしさのままで―ひとりで悩むな!卒業生・父母・教師からのメッセージ』を出版した[4]
  3. ^ 新入学生徒が41名(定員140名)になり、来年度90名の入学生が集まらない限り廃校にすると理事は通知した[1]生徒が減少した主な理由は、授業料と下宿代で月10万円かかるからである[要出典]生徒の1/4は非課税世帯であり[要出典]、入学金免除や下宿代半額補助などを行っている[5]
  4. ^ 北星余市高校維持の3条件(1)生徒総数210人以上(1年次入学者70人以上)、1学年2クラス以上を確保していること。(2)教育職員18名、事務職員3名を配置(最少配置数)すること。(3)単年度の収支差額超過(赤字)が当面40,000千円以内であること。
  5. ^ 2018年度以降の入学者数と生徒募集停止の関係については以下のとおり。①2018年4月の1年次入学者(5月1日現在)が70人に達しない場合、又は1・2年次の生徒総数が140人に達しない場合は、2019年4月の1年次入学生からの生徒募集を停止する。②2019年度については生徒総数が210人(5月1日現在)に達しない場合、2020年4月の1年次入学生からの生徒募集を停止する。③2021年4月以降の生徒募集の取扱いについては、生徒募集状況及び収支状況等の諸状況を勘案して改めて検討する。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 松本理恵子、小西淳一 (2015年12月11日). “北星学園余市高、閉校検討 町経済へ影響懸念も”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 北海道総合版 
  2. ^ 本当のことを言ってくれ ~北星余市高校大麻に揺れる~ - HBC北海道放送、2002年5月18日放送。[リンク切れ]
  3. ^ 北星学園余市高校を撮り続けて15年 河野啓インタビュー - 文藝春秋[リンク切れ]
  4. ^ 『続・やりなおさないか君らしさのままで―ひとりで悩むな!卒業生・父母・教師からのメッセージ』 2003年11月、教育史料出版会。ISBN 978-4876524419
  5. ^ ヤンキー先生の母校、閉校検討 北海道・北星学園余市高朝日新聞2015年12月10日[リンク切れ]
  6. ^ 存廃議論の北星学園余市高、閉校案を否決”. 朝日新聞DIGITAL (2016年7月9日). 2017年6月17日閲覧。
  7. ^ 北星学園余市高等学校の2017年度1年次入学者数(5月1日)について”. 北星学園余市高校HP (2017年5月1日). 2017年6月17日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]