北京市郊外鉄道

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北京市郊外鉄道
基礎情報
所在地 中華人民共和国の旗中華人民共和国北京市
種別 通勤列車
路線数 1
駅数 7
運営
開業日 2008年8月6日
運営者 北京鉄路局
仕様
路線総延長 82km
軌間 1,435mm
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北京市郊外鉄道
各種表記
繁体字 北京市郊鐵路
簡体字 北京市郊铁路
英文 Beijing Suburban Railway, Beijing City Railways (BCR)
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S2線地図
S2線和諧長城号

北京市郊外鉄道(ペキンしこうがいてつどう、中文表記北京市郊铁路英文表記Beijing City Railways (BCR))は中華人民共和国首都北京市市街地と近郊を結ぶ通勤列車システムである。北京地下鉄が市街地内やその近郊に広がっているのに対し、より郊外まで路線が延びている。

運営[編集]

現在運営中の路線はS2線のみである。

中国の都市では地下鉄新交通システムといった都市内の鉄道路線のほとんどが国や市が出資する企業によって運営されていて、中華人民共和国鉄道部に属する鉄路局(中国国鉄)は貨物輸送や長距離列車を運営している。これに対し、北京市郊外鉄道は鉄道部北京鉄路局が運営している。そのため、北京地下鉄の一部のように扱われることもあるが、運営も運賃体系も全く別になっている。

沿革[編集]

北京市では郊外の衛星都市の発展のために、地下鉄に加え「市郊鉄路」の整備を行う計画を2004年の北京都市全体計画(北京城市总体规划)の中に入れた[1]

2008年8月の北京オリンピック期間に向けて八達嶺長城観光を便利にするために、北京市と鉄道部が京包線康延線北京北駅などの各駅で拡張・リニューアル工事をして、8月6日にS2線が開通した。当初1日16往復の列車が設定された。しかし、駅が観光地や市街地から距離があったり、バスよりも運賃が高かったことから利用客が伸び悩み、8往復にまで減便された。このため、2011年7月1日から北京市と鉄道部が、運賃の大幅引き下げと均一料金化や16往復への増便といった「公交化」をしたところ、改善して1週間の時点では、利用者は大幅に増加したと報道された[2]。しかし、2012年2月24日から平日8往復、休日12往復に減便された[3]

北京市郊外鉄道S1線は、(北京地下鉄)門頭溝線と呼ばれている。中低速リニアが採用された。2011年10月に着工され、現在建設中。2013年12月末に一部で、2017年2月に全区間で試運転が開始される予定である[4]。この他にS3 - 6の4本が2020年までの計画にあり、現在計画中である[5]

路線[編集]

路線名 ルート 営業キロ
(km)
現状
S1線(門頭溝線) 蘋果園駅から西へ門頭溝区に至る路線 10.2 建設中
S2線 北京北駅から北西へ沙河、南口、八達嶺を経由して
延慶県延慶駅に至る路線
82 運営中
S3線 北京南駅から北東へ北京東駅順義区懐柔区
経由して密雲県に至る路線
100 計画中
S3線(支線) S3線の順義区仁和鎮から楊鎮、張鎮、平谷を経由して
平谷区金海湖に至る支線
60 計画中
S4線 北京南駅から南へ草橋、黄土崗を経由して大興区黄村に至る路線 23 計画中
S5線 北京南駅から南西へ豊台、長辛店、良郷を経由して房山区周口店に至る路線 64 計画中
S6線 市中心区と順義、通州、亦庄を含む11の住宅衛星都市を結ぶ路線 100 計画中

運賃[編集]

S2線の開業当初は、北京北 - 延慶間が一等23元、二等19元で、北京北 - 八達嶺間が一等17元、二等14元であった。また、地下鉄やバスで利用可能な北京市政交通カードには対応していなかった。2011年7月1日に大幅値下げをし、一等二等に関わらず一駅では5元、二駅以上では6元均一とした。また5駅で北京市政交通カードが利用可能となった。

脚注[編集]

  1. ^ 『北京』11座新城有望城城通铁路
  2. ^ S2线降价客流猛增 对旅客安检标准等同国铁
  3. ^ 市郊鉄路S2線ダイヤ調整 運休列車あり
  4. ^ http://www.gyurt.com/news.asp?id=162
  5. ^ 北京市规划建6条市郊铁路

関連項目[編集]