北九州高速鉄道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
北九州高速鉄道株式会社
Kitakyushu Urban Monorail Co.,Ltd.
Kitakyushu monorail logo.png
Kitakyushu monorail HQ.jpg
本社
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 北九州モノレール、小倉モノレール
本社所在地 日本の旗 日本
802-0981
福岡県北九州市小倉南区企救丘二丁目13番1号
設立 1976年(昭和51年)7月31日
業種 陸運業
事業内容 軌道法による一般運輸業、販売事業、建設事業
代表者 代表取締役社長 斉藤淳[1]
資本金 30億円(2014年3月31日時点)
発行済株式総数 270,388株
売上高 21億18百万円(2014年3月期)[1]
営業利益 1億5百万円(2014年3月期)[1]
純利益 33百万円(2014年3月期)[1]
純資産 129億59百万円(2014年3月31日時点)[1]
総資産 170億3百万円(2014年3月31日時点)[1]
従業員数 130人[1]
決算期 毎年3月31日[1]
主要株主 北九州市 100%[1]
外部リンク http://www.kitakyushu-monorail.co.jp/
テンプレートを表示

北九州高速鉄道株式会社(きたきゅうしゅうこうそくてつどう)は、福岡県北九州市小倉北区小倉南区モノレール軌道法による軌道)を運営している会社である。本社は福岡県北九州市小倉南区企救丘2丁目13番1号。北九州モノレールまたは小倉モノレールと呼ばれている。

概要[編集]

北九州市の小倉北区と小倉南区とを結ぶ小倉線を運営している。当初、北九州市による直営も検討されていたが、1972年(昭和47年)11月17日に公布・施行された「都市モノレールの整備の促進に関する法律」(都市モノレール法)による「都市モノレール建設のための道路整備に対する補助制度」の適用を受けることになり、その事業運営主体として北九州市が52%、民間が48%を出資する、資本金22億円の第三セクター会社として1976年(昭和51年)7月31日に設立された。民間48%のうち大口出資企業は西日本鉄道がおよそ20%、次いで九州電力が6%、他に新日本製鐵が6%、住友金属工業が5%(新日本製鐵・住友金属工業の両社は2012年(平成24年)10月1日に合併し、新日鐵住金となった)などとなっている。

当初の計画では、国鉄(現JR九州小倉駅北口地区の振興を狙って、小倉駅の北側に起点駅を設ける予定であった。しかし、山陽新幹線を乗り越えることが困難であるなど現実的でなかったため、小倉駅南側に駅を設けることとなった。ところが、開業当初は景観問題から地元商店街の猛反発に遭い[2][3]、小倉駅への乗り入れができず乗り換えに不便が伴った(小倉駅周辺のモノレールの地下化を求める声もあったがコスト・技術面から現実的ではなく実現していない)。

小倉駅での徒歩連絡という不便のためにモノレール利用客数は予想を大きく下回り、長期間にわたる赤字の原因となったが、1998年(平成10年)の小倉駅乗り入れを機に利用者数が増加、単年度では黒字を出すまでになった。それでも莫大な累積赤字が残り、経営体質の改善が急務となっていた。そこで、2005年(平成17年)に産業活力再生特別措置法に基づく再生計画の認可を受け、残っていた債務を株式に転換した上で北九州市が税金で全株取得したため、同社の株は北九州市が100%保有している。

小倉線の建設は西鉄北方線廃止と引き換えの事業でもあったため、開業時には西鉄北九州線の一部の乗務員が移籍している。

小倉駅乗り入れ10周年を迎えた2008年(平成20年)には、かつて車両で使用されていた吊革を再利用した小倉-企救丘間の「吊革きっぷ」を販売したが、3月29日の発売から数日で売り切れた。

歴史[編集]

  • 1976年(昭和51年)
  • 1985年(昭和60年)1月9日 小倉線開業。
  • 1998年(平成10年)
    • 4月1日 小倉線が小倉駅乗り入れ。単年度決算が黒字に転じる。
    • 5月18日 運賃改定。初乗り170円。ただし小倉 - 平和通間は150円[4]
  • 2005年(平成17年)7月28日 産業活力再生特別措置法に基づく事業再構築計画が認定。
  • 2014年(平成26年)4月1日 消費税率改定に伴う運賃改定、230円以上の区間を一律10円ずつ値上げ[5][6]
  • 2015年(平成27年)10月1日 mono SUGOCAを導入。定期券もICカード化。普通・往復割引乗車券をQRコード方式に切り替え。回数乗車券、持参人式定期券、らぶパス、JR連絡普通乗車券を廃止。運賃改定(小倉 - 平和通間150円→180円、その他の区間は一律10円ずつの値上げ)[7]

路線[編集]

車両[編集]

旅客用
事業用車
  • 500形

運賃[編集]

大人普通旅客運賃(小児及び障害者手帳[8]所持者は半額・10円未満切り上げ)。2015年10月1日改定[7][9]

2007年5月1日から、全線の隣駅までの区間と小倉 - 旦過間で企画乗車券「100円モノレール」(大人100円・小児50円)を発売している。下表の隣駅までと小倉 - 旦過間の運賃は「100円モノレール」を利用した場合のもの。本来の運賃は180円。

小倉
100 平和通
100 100 旦過
200 200 100 香春口三萩野
200 200 200 100 片野
250 200 200 200 100 城野
250 250 250 200 200 100 北方
250 250 250 250 200 200 100 競馬場前
280 280 250 250 250 200 200 100 守恒
280 280 280 250 250 250 200 200 100 徳力公団前
310 280 280 280 250 250 250 200 200 100 徳力嵐山口
310 310 310 280 280 250 250 250 200 200 100 志井
310 310 310 310 280 280 250 250 250 200 200 100 企救丘

ICカード乗車券[編集]

2015年10月1日からJR九州のICカード乗車券「SUGOCA」と完全互換のICカード乗車券「mono SUGOCA」を導入した[7][10]。愛称は2014年11月26日に決定したもので[11]、モノレールの「mono」と、「ICカードでっとろう」という2つの意味から[11]名付けられた。デザインは、水色をベースに小倉駅ビルとモノレールのイラストが描かれたもの。

元々北九州モノレールでは全駅に自動改札機を導入していたが、ICカード式乗車券の導入に当たっては2008年と2010年にそれぞれ約1ヶ月間、九州大学と共同でICカード式乗車券「monoca」(モノカ)の実証実験を実施した。monocaシステムの運営は広島市に本店を置く和多利が担当し、カードの規格はSUGOCAなどのベースとなっているFeliCaではなく、住民基本台帳カードと同じISO/IEC 14443 Type Bを採用した[12][13]。乗車券機能としては定期券のみであるが、旦過市場小倉北区)の11店舗(期間中も随時参加店舗を募っていた)と第一交通産業なども参加し、電子マネーとして利用できたり、和多利の共通ポイントカードシステム「W-Point」のカードとしても使えた。

結果的に2013年7月に老朽化した券売機・自動改札機をICカード対応型にリプレースすることが発表され、小倉駅でJR九州と接続していることが決め手となってSUGOCA(mono SUGOCA)を導入することが決定した[14][15]nimocaはやかけんSuicaなどの交通系ICカードの全国相互利用も実施している。なお、開業以来磁気式の切符を販売しており、小倉駅乗り入れ以降はJR九州との連絡乗車券を発売していた(運賃はJR線との単純合算で無割引)が、自動改札機のリプレースにあわせて乗車券がQRコード式の非磁気化券となり、連絡普通乗車券の販売を終了した(連絡定期券はSUGOCA定期券で販売継続)[7]

モノレールまつり[編集]

毎年11月に車両基地広場で開催。普段乗車することのできない工作車への試乗をはじめ、さまざまなイベントが行なわれる。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d e f g h i 北九州市出資法人の概要(平成26年度版)北九州高速鉄道 (PDF) (北九州市ウェブサイト)
  2. ^ サンポート高松 鉄道2駅の連携は(四国新聞1998年(平成10年)2月2日付)
  3. ^ http://www2u.biglobe.ne.jp/~n_satoh/RJ_0101B.html
  4. ^ 『JTBの運賃表』第17号、JTB、1998年、p.252
  5. ^ 消費税率引き上げに伴う運賃改定について - 北九州高速鉄道、2013年12月20日
  6. ^ 運賃改定のお知らせ - 北九州高速鉄道、2014年3月10日
  7. ^ a b c d “北九州モノレールの平成27年10月1日からの営業施策について” (PDF) (プレスリリース), 北九州高速鉄道, (2015年6月24日), http://www2.kitakyushu-monorail.co.jp/output/file.php?no=1&id=204 2015年6月25日閲覧。 
  8. ^ 身体障害者手帳療育手帳精神障害者保健福祉手帳の3種類(本人及び条件付きで介護者1人を含む)
  9. ^ 運賃案内 - 北九州高速鉄道、2015年10月2日閲覧
  10. ^ “SUGOCAがご利用いただけるエリアを拡大いたします〜北九州モノレールでSUGOCAがご利用可能に〜” (PDF) (プレスリリース), 九州旅客鉄道、北九州高速鉄道, (2013年7月19日), http://www.jrkyushu.co.jp/sugoca/pressrelease/pdf/130719_kakudai_press.pdf 2013年7月22日閲覧。 
  11. ^ a b 北九州モノレール発行予定のICカード乗車券「SUGOCA」の愛称及びデザイン決定について - 北九州高速鉄道、2014年11月26日
  12. ^ 定期券を財布代わりに ICカード2月まで実験 北九州モノレールなど モニター募集(西日本新聞2008年01月16日付朝刊) (Internet Archive)
  13. ^ 「北九州モノレール交通連携タイムリーサービス実証実験」のお知らせ(九州大学2007年12月5日付ニュースリリース) (PDF)
  14. ^ 石田宗久 (2013年7月25日). “ICカード:スゴカ、北九州モノレールに導入 15年秋”. 毎日新聞. http://mainichi.jp/select/news/20130725k0000e020180000c.html 2013年7月25日閲覧。 
  15. ^ “北九州モノレール、SUGOCA導入へ”. 読売新聞. (2013年7月20日). http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20130720-OYS1T00249.htm 2013年7月25日閲覧。 

関連項目[編集]

  • アニうた KITAKYUSHU - 北九州高速鉄道が特別協力しているアニメソングコンサート。開催当日にはラッピング広告された車両を走らせている。

外部リンク[編集]