北ボルネオ会社
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北ボルネオ会社(きたボルネオがいしゃ、英語: North Borneo Chartered Company)またはイギリス北ボルネオ会社(イギリス-、British North Borneo Company)は、北ボルネオ(現在のサバ州)を統治するために、1881年8月にアルフレッド・デントらが設立したイギリスの勅許会社。
歴史
[編集]現在のサバ州に当たる地域はブルネイ王国の支配下にあったが、1877年から1878年にかけてスルタンから土地の割譲を受け、同地の統治を目的として1881年に北ボルネオ会社が設立された[1][2][3]。
設立当初は、北インドのシク教徒を警官とするために連れてきて、法律を制定した。そして貿易を盛んにし、政治システムや法や罰則を施行するための裁判所を導入し、ジェッセルトン(現在のコタキナバル)からテノム(Tenom)まで鉄道を敷き、農産物のバーター貿易を奨励し、プランテーションを造園した。1882年、北ボルネオ会社はガヤ島(Pulau Gaya)の居住区に創設され、1年後に本国よりサバ州統治の委任を受けた。
1888年に北ボルネオはイギリスの保護領(イギリス保護国北ボルネオ)となるが、統治は引き続き同社に任された[2]。
しかし1897年にサバの部族によってガヤ島居住区が襲撃されて焼け落ち、以後再建されることは無かった。
1946年に同社が統治していた土地の所有権はイギリス政府に移り、同国の直轄植民地になった[2][3]。