勝者総取り方式

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勝者総取り方式(しょうしゃそうどりほうしき、英:Winner-take-all)とは、選挙方法の一つ。ウィナーテイクオール方式とも。

概要[編集]

選挙区で最多得票を得た者が、その選挙区に割り当てられた議席や得点などの全てを獲得する方式。

アメリカ合衆国大統領選挙の一般投票(選挙人選出選挙)における大統領選挙人を、州の中でどう配分するかについては連邦法で規定されておらず、選挙人選挙の方式はそれぞれの州に委ねられている(アメリカ選挙人団も参照)。

48の州とコロンビア特別区では過半数を取った者に全大統領選挙人が分配される勝者総取り方式を採用している。残りのネブラスカ州メーン州では、勝者総取り方式(州全体で2名)と小選挙区制下院選挙区に準じる)の一票式並立である。

比例割り当てではない以上、一般投票の総得票数の多寡と獲得選挙人数の多寡が逆転しうる。逆転の起こった選挙のうち、2000年大統領選挙では、一般投票537票差で最終決着したフロリダ州の25名枠を獲得したいずれかの候補が当選するという情勢であった。一方、2016年大統領選挙では、仮に下院選挙区(小選挙区)ごとに選挙人を選出したとしてもやはり現実と同様に逆転が起こると計算されている[1]。他の逆転の事例としては、1824年1876年1888年 の大統領選挙が挙げられる。

勝者総取り方式を採用する州では過半数を超えるか否かのみが基準となることから、比例配分方式の州の勝敗より大きく注目されやすい。そのため、各陣営は比例割当方式を採用する州よりも勝者総取り方式を採用する州を重視する傾向がある。

大統領選挙においては民主党共和党のどちらが取るかで激戦となっている「スイング・ステート(激戦州)」が各陣営から戦略的に重視されるが、さらにその州において比例配分方式ではなく勝者総取り方式を採用していると、よりその傾向が強くなる。

一方で、民主党か共和党のどちらが過半数を取るかはっきりしている「赤い州・青い州」で勝者総取り方式を採用していると、比例配分方式を採用した場合よりも各陣営から戦略的に軽視される傾向が強くなる。

なお、2008年まで共和党における大統領予備選挙は全ての州が勝者総取り方式を採用していた。

シンガポールの議会選挙で採用されている集団選挙区英語版も、選挙区ごと最多得票の政党にその選挙区に割り当てられた議席を全て与える方式である。これは建国以来一貫して与党である人民行動党一党優位を支えるシステムの一つとされる。

脚注[編集]

  1. ^ Stephen Wolf Daily Kos Elections presents the 2016 presidential election results by congressional district Daily Kos (2017年1月31日)