動物園前駅

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動物園前駅
1号出入口付近
どうぶつえんまえ(しんせかい)
Dobutsuen-mae
(新世界 Shinsekai)
地図左から順に新今宮駅、新今宮駅前停留場、動物園前駅
所在地 大阪市西成区太子一丁目6-12
北緯34度38分55.73秒 東経135度30分15.88秒 / 北緯34.6488139度 東経135.5044111度 / 34.6488139; 135.5044111 (動物園前駅)座標: 北緯34度38分55.73秒 東経135度30分15.88秒 / 北緯34.6488139度 東経135.5044111度 / 34.6488139; 135.5044111 (動物園前駅)
所属事業者 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線(御堂筋線)
1面2線(堺筋線)
乗車人員
-統計年度-
14,031人/日(降車客含まず)
-2022年-
乗降人員
-統計年度-
27,808人/日
-2022年-
開業年月日 1938年昭和13年)4月21日
乗入路線 2 路線
所属路線 御堂筋線
駅番号  M22 
キロ程 12.9 km(江坂起点)
箕面萱野から21.3 km
M21 大国町 (1.2 km)
(1.0 km) 天王寺 M23
所属路線 堺筋線
駅番号  K19 
キロ程 7.0 km(天神橋筋六丁目起点)
K18 恵美須町 (0.7 km)
(1.5 km) 天下茶屋 K20
乗換 新今宮駅JR南海
新今宮駅前停留場阪堺電気軌道阪堺線
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動物園前駅(どうぶつえんまええき)は、大阪府大阪市西成区太子一丁目にある、大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)のである。御堂筋線堺筋線の2路線が乗り入れる。駅番号は御堂筋線がM22、堺筋線がK19

概要[編集]

駅名は天王寺動物園の最寄駅であることに由来しており、御堂筋線ホームの壁面には多くの動物のイラストが描かれている。ただし動物園へ来園する客の大半は、大阪有数のターミナル駅の一つである隣駅・天王寺駅の北西にある入口より入園することが一般的であり[注 1]、当駅は専ら御堂筋線と堺筋線との乗換駅として存在している[要出典]新世界の最寄駅でもあり、駅名標にも(新世界)と併記されているが、副駅名としての扱いではないため、案内放送などではこの呼称は使用されていない。西成区に所在するが、駅出口の一部は浪速区にもある。

当駅からの接続路線[編集]

隣接する下記の路線と乗り換えが可能である(南海の新今宮駅は近接しているが公式には乗換駅の扱いではない)。なお南海本線・高野線への乗り換えにはあいりん地区を250 mほど歩くため、降雨の心配のない難波駅(地下街で徒歩連絡)や天下茶屋駅(地下鉄・南海両路線の改札口が共同施設内で相対する構造になっている)を利用する例が多い。近年の放送では、南海電車への乗り換え案内は行っていない。また、堺筋線からの乗換案内でも阪堺線への乗換は行っていない。阪堺線は北隣の恵美須町駅が至便。

歴史[編集]

  • 1938年昭和13年)4月21日:1号線(現・御堂筋線)の難波駅 - 天王寺駅間延伸時に開業。
  • 1969年(昭和44年)12月6日:堺筋線が開業、乗換駅となる。当初は同線の終着駅であった。
  • 1990年平成2年)3月:御堂筋線ホームの有効長を天王寺方面に20 m延長し、10両編成対応ホームとなる。
  • 1993年(平成5年)3月4日:堺筋線が当駅 - 天下茶屋駅間延伸、途中駅となる。
    • 堺筋線の天下茶屋延伸以前は、当駅から少し伸びていた線路が昼間・夜間の車両留置線として使われていた。
  • 2012年(平成24年)6月1日:7号出入口を閉鎖[1]
  • 2018年(平成30年)4月1日大阪市交通局の民営化により、所属事業者・管轄が大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) に変更。
  • 2022年令和4年)

開業前の予定駅名は「南霞町停車場」であった。その後一旦は「天王寺公園停車場」へと改称することとなるが、駅竣工直前の昭和13年3月22日認可で現在の「動物園前停車場」に三たび改称されることとなった[4]

駅構造[編集]

御堂筋線は相対式ホーム2面2線、堺筋線は島式ホーム1面2線をそれぞれ有する地下駅改札口は合計4か所あり、御堂筋線ホームの中央付近と東端(天王寺側)、および堺筋線ホームの両端付近にそれぞれ位置する。堺筋線ホーム恵美須町寄り(8号車付近)に御堂筋線なかもず方面ホーム、堺筋線ホーム中間辺り(6号車付近)に御堂筋線千里中央方面ホームへの連絡通路があり、それぞれホームの大国町寄り(10号車付近)に通じている。堺筋線ホームの北側には保線用側線が一本あり、天下茶屋方面ホームから視認することができる。

御堂筋線ホーム
堺筋線ホーム

当駅は、堺筋本町管区駅に所属しており、堺筋本町副管区駅長が管理している。

のりば[編集]

動物園前駅プラットホーム
ホーム 路線 行先
御堂筋線ホーム
1 M 御堂筋線 天王寺長居あびこなかもず方面[5]
2 なんば梅田新大阪箕面萱野方面[5]
堺筋線ホーム
1 K 堺筋線 天下茶屋方面[5]
2 日本橋天神橋筋六丁目北千里高槻市方面[5]

利用状況[編集]

2022年11月15日の乗降人員27,808人(乗車人員:14,031人、降車人員:13,777人)である[6]。両線とも乗換駅としては乗降人員が少ない。特に御堂筋線の増発区間(新大阪駅 - 天王寺駅間)では最下位であるが、近年は大幅に増加している。

年度別利用状況(大阪府統計年鑑より)
年度 調査日 乗車人員 降車人員 乗降人員
1990年 11月06日 16,557 13,421 29,978
1995年 [注 2]2月15日 15,680 13,314 28,994
1998年 11月10日 14,591 12,176 26,767
2007年 11月13日 12,851 11,856 24,707
2008年 11月11日 12,665 11,502 24,167
2009年 11月10日 11,851 10,813 22,664
2010年 11月09日 11,503 10,539 22,042
2011年 11月08日 11,566 10,934 22,500
2012年 11月13日 11,537 10,900 22,437
2013年 11月19日 11,848 11,277 23,125
2014年 11月11日 12,536 12,115 24,651
2015年 11月17日 13,711 13,257 26,968
2016年 11月08日 13,326 12,781 26,107
2017年 11月14日 14,916 14,366 29,282
2018年 11月13日 15,423 14,702 30,125
2019年 11月12日 15,736 15,555 31,291
2020年 11月10日 10,697 10,389 21,086
2021年 11月16日 11,232 10,857 22,089
2022年 11月15日 14,031 13,777 27,808

駅周辺[編集]

5号出口。階段とエスカレーターはフェスティバルゲート時代のままであるが、フェスティバルゲートが解体された際、案内板の「フェスティバルゲート」の表示がテープで塞がれている。

バス路線[編集]

最寄停留所は地下鉄動物園前となる。以下の路線が乗り入れ、大阪シティバスにより運行されている。

隣の駅[編集]

大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
M 御堂筋線
大国町駅 (M21) - 動物園前駅 (M22) - 天王寺駅 (M23)
K 堺筋線
恵美須町駅 (K18) - 動物園前駅 (K19) - 天下茶屋駅 (K20)
  • 括弧内は駅番号を示す。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 恵美須町駅からも徒歩で動物園へのアクセスは可能。
  2. ^ 1996年に行われた調査であるが、会計年度上は1995年度となる。

出典[編集]

  1. ^ 高速電気軌道第6号線動物園前停留場7号出入口閉鎖工事” (PDF). 大阪市交通局. 2013年10月27日閲覧。
  2. ^ 御堂筋線動物園前駅の可動式ホーム柵の運用開始について』(プレスリリース)Osaka Metro、2022年1月17日。 オリジナルの2022年1月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220117070422/https://subway.osakametro.co.jp/news/news/20220117_dobutsuen-mae_homesaku.php2022年1月19日閲覧 
  3. ^ 堺筋線動物園前駅の可動式ホーム柵の運用開始について』(プレスリリース)Osaka Metro、2022年8月22日。 オリジナルの2022年8月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220822043927/https://subway.osakametro.co.jp/news/news/other/20220822_sakaisujisen_doubutsuenmaeeki_movable_platform_fence.php2022年8月22日閲覧 
  4. ^ 大阪市高速鐡道建設沿革誌概要 - 大阪市電気局高速鉄道部 著,昭和18年2月
  5. ^ a b c d Osaka Metro|動物園前”. 大阪市高速電気軌道. 2024年3月23日閲覧。
  6. ^ 路線別乗降人員(2020年11月10日 交通調査)” (PDF). Osaka Metro. 2021年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月3日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]