加藤崇

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加藤 崇(かとう たかし、1978年10月2日 - )は、日本実業家。ヒト型ロボットベンチャーSCHAFTの共同創業者(兼取締役CFO)。元スタンフォード大学客員研究員[1]東北大学特任教授(客員)。2013年11月、同社を米国Google本社に売却し、世界の注目を集めた。アメリカ合衆国カリフォルニア州メンローパーク在住


経歴[編集]

生い立ち[編集]

1978年東京都武蔵野市に生まれる。幼少期に父親が 事業に失敗し両親が離婚したため、母と姉の下で育つ。 姉は看護学校に行きながら准看護師として働き、加藤の学費を工面する[2].

大学時代[編集]

高校卒業後は早稲田大学理工学部に入学する。 大学3年時に、最愛の母を亡くす。「いつか母を楽にさせたい」と願っていたが、 それを果たすことは出来なかった。この出来事が、後の「力無き人たちのために役立つこと」 「社会や国の役に立つこと」への使命感に繋がる[2]

社会人時代[編集]

2001年に早稲田大学理工学部応用物理学科卒業。 大学卒業後、東京三菱銀行(現・三菱東京UFJ銀行)に入行。 不良債権問題で銀行が苦しむ中、債権回収に取り組む。そこで、業況の悪い会社を多く担当し、 目の前で倒産していく会社を何社も見ることになる[3]。最終的には、不景気による業績悪化で 債権の回収が滞っていたパン屋の奥さんに泣かれたことをきっかけに[4]、自身の人生を思い返し、 東京三菱銀行を退社する。その後、KPMG日本法人に転職し、企業再生に取り組む。いくつもの企業再生に取り組んだ後、経営を体系的に理解する必要性を感じ、 海外の大学院に行くことを決意する。これまでの全財産を投げ打って渡豪し、オーストラリア国立大学経営学修士号MBA)を取得する。

帰国後[編集]

帰国後は東証マザーズ上場の小さな会社で、 役員として会社経営に取り組み、新規事業の立ち上げを任される。しかし、事業は打ち切りとなり、 20代後半で大きな挫折を味わう。その後、29歳で、従業員23名、売上3億7000万円の赤字ベンチャー企業の 再建を任され、黒字化に成功する[2]

会社設立[編集]

2011年に加藤崇事務所を設立する。複数の会社で顧問を担当し、2012年東京大学で ヒト型ロボットの研究をしていた中西雄飛と浦田順一とともにSCHAFT創業する。

SHAFT売却[編集]

2013年7月18日Googleアンディ・ルービンの前でデモを行う機会を得る。 そこで高い評価を受け、買収が決まる。4ヶ月後の11月18日には買収手続きが完了し、 GoogleXの傘下に入った。その際、Googleは傘下に入れたSCHAFTの情報を徹底的に遮断したという。 SCHAFTは2013年12月21日に行われたアメリカ国防総省の機関である国防高等研究計画局が主催する DARPAロボスティクス・チャレンジの予選で優勝し、その後はGoogleに引き取られる形で加藤の手から離れた。 このことから、加藤は「Googleに企業を売却した初めての日本人」として知られる。

現在[編集]

その2年後、加藤は次の舞台を水道管事業に移し、 「AI人工知能)/機械学習を用いた水道管の劣化予測を行うソフトウェア」を販売するFracta[5]2015年6月シリコンバレーで創業。加藤はCEOに就任した。Fractaの提供するソフトウェアは、 2020年4月16日現在、全米27州60以上の水道事業体に導入されている[6]。 Fractaは2018年5月株式の過半数を栗田工業株式会社に売却[7]したが、 加藤は現在も同社のCEOを務める。

人物[編集]

  • 格闘技が好きで大学時代は柔道部に所属していた。現在の趣味はブラジリアン柔術とサーフィン。[8]
  • コーヒーが好きで多いときは1日に6杯も飲むことがある[9]。コーヒー好きが高じて自らも東京都渋谷区にメンローパークコーヒーを開業した[10]
  • 読書が好きで高校生の頃から多くの本を読んでおり、[11]電子書籍より紙の書籍を好む。

書籍[編集]

2014年

未来を切り拓くための5ステップ―起業を目指す君たちへ―新潮社  2014/4/18 ISBN 4103356111

2016年

無敵の仕事術 君の人生をドラマチックに変える!文藝春秋  2016/3/18 ISBN 4166610716

2019年

クレイジーで行こう! グーグルとスタンフォードが認めた男、「水道管」に挑む日経BP  2019/1/11 ISBN 4822289583

特集[編集]

2019年2月1日

「世界を動かす日本人50」(『日経ビジネス』2019年2月1日号)

2019年4月30日

「世界が尊敬する日本人100」(『ニュースウィーク』2019年4月30日号)

2019年8月 

ハーバード・ビジネス・レビュー2019年8月号』の特集「ムーンショット」にトップ記事として掲載

メディア出演[編集]

2019年8月7日 日経スペシャル未来世紀ジパングテレビ東京

2019年11月 CNBC×日本政府特設サイト

2020年1月22日 おはよう日本 水道管パニック ~救世主は“日本発”ベンチャー~ (NHK

2020年1月23日 ニュースウォッチ9 相次ぐ水道管の事故  事業見直しをどう進めるか?NHK

2020年4月Dooo「グーグルに会社を売った日本人が語る“クレイジーな人たちが世界を変える”」

脚注[編集]

関連項目[編集]