出羽の郷秀之

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出羽の郷 秀之 Sumo pictogram.svg
Dewanosato 2015 March.JPG
基礎情報
四股名 川原→出羽の郷
本名 川原 秀之
愛称 出羽じい[1]
生年月日 (1970-11-22) 1970年11月22日(47歳)
出身 埼玉県三郷市
身長 182cm
体重 127kg
BMI 38.34
所属部屋 出羽海部屋
得意技 左褌・寄り・投げ
成績
現在の番付 引退
最高位 東十両14枚目
生涯戦歴 594勝598敗27休(174場所)
データ
初土俵 1986年5月場所
引退 2015年5月場所
備考
2015年5月27日現在

出羽の郷 秀之(でわのさと ひでゆき、1970年11月22日 - )は埼玉県三郷市出身の元大相撲力士出羽海部屋所属。本名は川原 秀之(かわはら ひでゆき)。身長182cm、体重127kg。最高位は東十両14枚目(2005年5月場所)、血液型はO型。現役終盤期は周囲から「出羽じい」と呼称されていた。

来歴[編集]

中学時代には陸上部に所属。同級生には、RJCカー・オブ・ザ・イヤーの選考員である太田政克がいる。中学卒業後の1986年5月場所初土俵。序ノ口を1年、序二段を3年で通過し、決して速くはないが着実に番付を上げた。三段目で足踏みをしてしまい2度の序二段転落も経験した。1995年7月場所に幕下に昇進し、三段目との往来はあったが中位まで番付をあげた。十両が見え始めたかに思えた2003年5月場所中に怪我をして三段目まで番付を落としてしまう。不屈の闘志で同年11月場所で5勝2敗と勝ち越してから8場所連続して勝ち越し、2005年3月場所には自己最高位の西幕下4枚目まで昇進した。同場所も11日目に琴冠佑との相撲で勝ち越しを決め、場所後の番付編成会議で史上最年長記録となる34歳5ヶ月での十両昇進が決まった[1]。所要114場所も琴冠佑の89場所を大きく上回る史上1位のスロー出世記録である。30歳を超えてから地力を増した珍しい力士。新十両の場所は注目を集めたが3勝12敗と負け越し、幕下に陥落した。2008年7月場所以降はほとんど三段目の地位で取り続けていたが、2015年5月場所千秋楽の取組後に44歳で現役引退を発表した。[1]引退後は福岡で福祉関係の仕事に就いている[2]

2015年5月場所までは関取を経験している現役力士の中では最年長の力士であった。

またその時点で1970年度生まれの力士は45歳になる年にもかかわらず出羽の郷、華吹大作北斗龍定裕と3人が現役を続けている珍事であった。(華吹は2017年5月現在も現役。)

土俵外での「大金星」[編集]

2006年3月31日未明、出羽海部屋の大阪宿舎であった祥雲寺に侵入した空き巣犯を、偶然知人との食事から帰ってきた出羽の郷が発見し、声をかけたところ逃げ出そうとしたため羽交締めにして取り押さえるという「大金星」をあげた。その場所の成績は2勝5敗と負け越していたため、「来場所に繋がれば」と冗談を交えて話した。その5月場所では1勝3敗という苦しい状況から3連勝、見事に勝ち越しを決めた。

主な成績[編集]

通算成績[編集]

  • 通算成績:594勝598敗27休(174場所)
  • 十両成績:3勝12敗(1場所)
  • 通算在位174場所は史上4位(うち関取経験者の中では2位)。

場所別成績[編集]

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                          

出羽の郷 秀之
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1986年
(昭和61年)
x x (前相撲) 西 序ノ口 #61
4–3 
東 序ノ口 #13
2–5 
西 序ノ口 #24
3–4 
1987年
(昭和62年)
東 序ノ口 #25
3–4 
東 序ノ口 #19
3–4 
西 序二段 #148
4–3 
東 序二段 #116
3–4 
西 序二段 #138
4–3 
東 序二段 #104
3–4 
1988年
(昭和63年)
西 序二段 #120
4–3 
東 序二段 #82
4–3 
東 序二段 #57
2–5 
東 序二段 #86
3–4 
東 序二段 #108
5–2 
東 序二段 #62
4–3 
1989年
(平成元年)
西 序二段 #38
3–4 
西 序二段 #55
4–3 
東 序二段 #34
3–4 
西 序二段 #55
3–4 
東 序二段 #73
6–1 
東 序二段 #6
3–4 
1990年
(平成2年)
西 序二段 #29
3–4 
西 序二段 #53
4–3 
東 序二段 #24
4–3 
西 三段目 #97
5–2 
東 三段目 #60
2–5 
東 三段目 #85
0–1–6 
1991年
(平成3年)
東 序二段 #45
4–3 
西 序二段 #19
2–5 
東 序二段 #58
2–3–2 
東 序二段 #96
6–1 
東 序二段 #23
5–2 
西 三段目 #83
6–1 
1992年
(平成4年)
東 三段目 #31
2–5 
東 三段目 #58
4–3 
東 三段目 #41
5–2 
西 三段目 #15
2–5 
西 三段目 #42
4–3 
東 三段目 #27
3–4 
1993年
(平成5年)
東 三段目 #42
3–4 
東 三段目 #56
休場
0–0–7
西 序二段 #17
6–1 
東 三段目 #60
4–3 
東 三段目 #39
2–5 
西 三段目 #66
5–2 
1994年
(平成6年)
東 三段目 #39
3–4 
東 三段目 #58
5–2 
西 三段目 #28
2–5 
西 三段目 #55
5–2 
西 三段目 #25
4–3 
東 三段目 #13
3–4 
1995年
(平成7年)
東 三段目 #30
2–5 
西 三段目 #58
5–2 
東 三段目 #22
5–2 
西 幕下 #58
4–3 
西 幕下 #48
2–5 
西 三段目 #10
5–2 
1996年
(平成8年)
西 幕下 #46
4–3 
西 幕下 #36
3–4 
東 幕下 #49
5–2 
西 幕下 #30
1–6 
東 幕下 #56
5–2 
西 幕下 #38
4–3 
1997年
(平成9年)
東 幕下 #29
2–5 
東 幕下 #45
4–3 
東 幕下 #36
1–6 
東 三段目 #4
3–4 
東 三段目 #19
5–2 
東 幕下 #54
5–2 
1998年
(平成10年)
西 幕下 #33
3–4 
西 幕下 #44
4–3 
西 幕下 #35
3–4 
東 幕下 #44
2–5 
東 三段目 #3
2–5 
西 三段目 #28
6–1 
1999年
(平成11年)
東 幕下 #52
4–3 
西 幕下 #42
3–4 
西 幕下 #54
5–2 
西 幕下 #36
2–5 
東 幕下 #49
3–4 
西 三段目 #1
5–2 
2000年
(平成12年)
西 幕下 #41
4–3 
西 幕下 #33
3–4 
西 幕下 #40
5–2 
西 幕下 #25
4–3 
東 幕下 #19
3–4 
東 幕下 #28
3–4 
2001年
(平成13年)
西 幕下 #39
3–4 
西 幕下 #49
5–2 
西 幕下 #33
4–3 
東 幕下 #25
3–4 
西 幕下 #34
4–3 
東 幕下 #29
3–4 
2002年
(平成14年)
西 幕下 #38
3–4 
東 幕下 #49
6–1 
東 幕下 #22
3–4 
西 幕下 #29
5–2 
西 幕下 #14
1–6 
東 幕下 #39
4–3 
2003年
(平成15年)
東 幕下 #32
4–3 
西 幕下 #24
4–3 
西 幕下 #18
0–2–5 
東 幕下 #53
休場
0–0–7
東 幕下 #53
0–7 
西 三段目 #28
5–2 
2004年
(平成16年)
東 幕下 #60
4–3 
西 幕下 #50
5–2 
東 幕下 #33
4–3 
西 幕下 #26
5–2 
東 幕下 #16
4–3 
西 幕下 #12
4–3 
2005年
(平成17年)
東 幕下 #8
4–3 
西 幕下 #4
4–3 
東 十両 #14
3–12 
西 幕下 #9
3–4 
西 幕下 #13
2–5 
東 幕下 #28
3–4 
2006年
(平成18年)
東 幕下 #37
4–3 
東 幕下 #29
2–5 
西 幕下 #45
4–3 
西 幕下 #36
4–3 
東 幕下 #29
2–5 
西 幕下 #45
3–4 
2007年
(平成19年)
西 幕下 #56
3–4 
西 三段目 #11
5–2 
東 幕下 #52
3–4 
西 三段目 #2
4–3 
東 幕下 #51
5–2 
西 幕下 #37
3–4 
2008年
(平成20年)
西 幕下 #47
3–4 
西 幕下 #56
4–3 
東 幕下 #48
3–4 
西 三段目 #1
1–6 
西 三段目 #33
3–4 
東 三段目 #43
3–4 
2009年
(平成21年)
東 三段目 #64
4–3 
西 三段目 #46
4–3 
西 三段目 #29
3–4 
西 三段目 #45
3–4 
西 三段目 #63
4–3 
東 三段目 #44
5–2 
2010年
(平成22年)
東 三段目 #20
3–4 
東 三段目 #35
4–3 
東 三段目 #20
3–4 
東 三段目 #36
6–1 
西 幕下 #48
4–3 
西 幕下 #38
2–5 
2011年
(平成23年)
東 幕下 #60
3–4 
八百長問題
により中止
東 三段目 #10
2–5 
西 三段目 #22
1–6 
西 三段目 #55
4–3 
東 三段目 #41
4–3 
2012年
(平成24年)
西 三段目 #29
4–3 
西 三段目 #15
1–6 
西 三段目 #48
3–4 
西 三段目 #64
4–3 
東 三段目 #46
4–3 
東 三段目 #31
3–4 
2013年
(平成25年)
西 三段目 #44
5–2 
西 三段目 #15
3–4 
東 三段目 #35
2–5 
東 三段目 #60
3–4 
西 三段目 #79
4–3 
西 三段目 #61
1–6 
2014年
(平成26年)
西 三段目 #95
4–3 
西 三段目 #75
6–1 
西 三段目 #18
3–4 
西 三段目 #34
2–5 
東 三段目 #59
3–4 
西 三段目 #75
3–4 
2015年
(平成27年)
東 三段目 #90
4–3 
東 三段目 #72
4–3 
東 三段目 #54
引退
1–6–0
x x x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴[編集]

  • 川原 秀之(かわはら ひでゆき)1986年5月場所-1989年9月場所
  • 出羽の郷 秀之(でわのさと ひでゆき)1989年11月場所-2015年5月場所

脚注[編集]

  1. ^ a b c お相撲さんのその後を考える。力士のネクストキャリアとは? スポスタ 2015-06-22
  2. ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2016年12月号(九州場所総決算号) 92頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]